長寿のお祝いとは、両親や祖父母(おいじちゃん、おばあいちゃん)、兄弟に長いして欲しいとの願いと普段の感謝を込めて行う習慣であり、61歳の還暦祝い以外は満年齢(今の年齢)の年に食事会や旅行、お祝い金を贈ったりする風習です
昔は還暦に「赤いちゃんちゃんこ」を贈るというのが一般的でしたが、今の60歳の方は元気で若い方も多く、食事会や旅行券、お金を贈る事が多いです
今回は、長寿の時のお祝い金の予算、お金を贈るときの目安となる金額を紹介しますので参考にしてくださいね
両親と嫁ぎ先の義父・義母へ贈る長寿のお祝い金の金額相場:3~5万円以内
自分から見て実の父、母にあたる両親へ長寿祝いを贈るときは『30,000円~50,000円』の範囲が一般的で、50,000円以内が相場です。お金で渡す場合も、旅行券などの予算もこの金額が今では一般的なマナーと言われます
- 両親の長寿祝いの金額相場:5万円以内
- 嫁ぎ先の義母、義父と金額に差はない
実の母、父ではなく『嫁ぎ先の義母、義父』にあたる方に長寿祝いを贈る場合、要するに『旦那・夫の親』にお祝い金を贈るケースです。義母、義父であるから『実の両親が5万円で、義母・義父が3万円』とうのはNG。自分から見たら、義母・義父でも嫁・妻からすると実の父、母です。ココに差や区別はありません
- よくあるケース:還暦祝いを5万円
- それ以上の年齢の長寿祝いを3万円
親への長寿祝い金や会食、旅行券の予算は「3~5万円の範囲」と説明しましたが、長寿の祝いは数年に1回あり、毎回5万円という方は少ないです。よくあるパターンが「初回の長寿祝い=還暦祝いに5万円」、それ以降を3万円にする事が多く、中には「食事会+ちょっとした贈り物」の合計で3万円におさえる感じの方も多いです
昔と違い今では「5,000円~1万円でも豪華なプレゼント」はたくさんありますし、食事もお店選びをしっかり選べば、コース料理で予算内におさまることが大半です。
兄弟・姉妹へ贈る長寿祝いの金額相場:1万円~3万円以内
- 兄弟姉妹に贈る長寿祝いの相場:1万~3万円
- お金よりモノ、食事会で済ますケースが多数!
兄弟姉妹の長寿祝いはしない方も大勢いますが、もし、自分のご兄弟で長寿祝いを贈る関係なら、相場は「10,000円~30,000円」と両親よりも予算やお祝い金は低め。60歳から80歳くらいまでの長寿祝いなら、今では仲の良いご兄弟も多く、形式的な事よりも、一緒に「雰囲気の良いお店」や「行ってみたいレストラン」へお食事に行くという感じで、お金はこの予算よりもかからないお祝いをする方も増えていますね
親戚へ贈る長寿祝いの金額相場:5,000円~10,000円
- 親戚に贈る長寿祝いの金額相場:5,000円~10,000円
親戚の方は食事会や旅行よりも、贈り物やお祝い金を渡すことが一般的です。親戚の叔父、叔母、従妹など。3親等内くらいの範囲でお付き合いのある方に贈るのが通例で、長寿のお祝いは「5,000円~10,000円」が相場です
自分が大学生・専門学生の場合は?
まだ、就職していない大学生や専門学生の方が親や祖父母に、長寿祝いを贈る場合です。自分の親に贈るときの予算は「3,000円~5,000円程度」が相場と言われ、バイトをしている学生さんも無理はする必要がないというのが長寿のお祝いです
親的には学生なら、祝ってもらう必要はない。還暦(数え年の61歳)なら「まだ若いから祝う必要がない」という考えの方も多い為、お金よりも贈り物、むしろ、一緒に食事に行くという方が喜ばれます^^
- おじいちゃん、おばあちゃんにお金を渡すべき?
- マナー的にお金は渡さないが正しい
- しかし、贈り物は喜ばれるからあった方が◎
祖父母の場合は、通常、自分の両親が贈る為、学生の時はお祝いにお金を出す必要はありません。大学生の孫からお金をもらったとなると、中には「孫からお金を取り上げているようで気分が悪い」と祖父母もいます。そもそもお祝い金は会社・職場などの上司といった目上の方に「お金を渡す=失礼」という考え方ですから、祖父母の機嫌が悪くなるのは当然な事かもしれません
逆に心配をかけてしまいますので、お祝いをするなら、贈り物の方が正解です。食事会があるなら、プレゼントを用意すると「喜ばれる+よくデキた合格点の孫」で間違いなしという感じです
長寿のお祝い金の種類は?何歳の時に祝うの?
ここまでに、長寿のお祝い金はいくら渡すべき?お祝いの予算の目安の金額を説明しました。しかし、長寿のお祝いは年齢によって、呼び名も違い、種類がたくさんあります。何歳の時に、お祝いをするべきか、一覧でまとめましたので、お祝いするときの参考にしてくださいね
年齢 | お祝いの種類 | 読み方 | 長寿カラー |
61歳 | 還暦 | かんれき | 赤 |
70歳 | 古希 | こき | 藍 |
77歳 | 喜寿 | きじゅ | 黄 |
80歳 | 傘寿 | さんじゅ | 橙 |
88歳 | 米寿 | べいじゅ | ベージュ |
90歳 | 卒寿 | そつじゅ | 紫 |
99歳 | 白寿 | はくじゅ | 白 |
100歳 | 百寿 | ひゃくじゅ ももじゅ | 白 桃色 |
長寿のお祝いは100歳までに8種類のお祝いがあります。日本人の平均寿命は男性85歳、女性88歳前後ですので、5つぐらいはみなさん経験することになります
還暦の61歳だけ、微妙な半端な年齢と思う方いると思います。昔は0歳という考えがアジアにはなく「生まれた年=1歳」であり、この年齢の数え方を「数え年」と言います。昔は今ほど平均寿命は長くなく、還暦を迎える=長寿のお祝い、それ以降は、なかなかめったにない時代もあり、その時代背景と経緯が今でも残ってます
還暦だけ「数え年の61歳の時」、それ以外の長寿のお祝いは「満年齢=今の年、年齢の時」にお祝いをします。実際にお祝いをする日は「誕生日の前後1カ月以内」に食事会や贈り物を贈る方が多く、誕生日よりも前に行うのが一般的です
100歳以上の長寿のお祝いとは?種類はコレ!
年齢 | お祝いの種類 | 読み方 |
101歳 | 百一賀 | ひゃくいちが |
102歳 | 百二賀 | ひゃくにが |
103歳 | 百三賀 | ひゃくにが |
108歳 | 茶寿 | ちゃじゅ |
110歳 | 珍寿 | ちんじゅ |
111歳 | 皇寿 | こうじゅ |
120歳 | 大環暦 | だいかんれき |
100歳からの長寿のお祝いの一覧と読み方、お祝いをする年齢です。100歳を超えてからは、毎年行うというのがお祝いらしく、年1回、
100歳からの長寿のお祝いの一覧と読み方、お祝いをする年齢です。100歳を超えてからは、形式的には101歳で百一賀祝い、その次が108歳の祝い茶寿が一般的です。しかし、毎年行うというのがお祝いらしく、年1回、102歳で百二賀祝い、103歳で百三賀祝いがあっても問題ないです
長寿のお祝い金に税金はかかるの?確定申告する必要はある?
大きな金額や物品を個人や法人から頂いたときに贈与税は発生するケースがあります。長寿祝いのお金や贈り物に税金はかかるの?確定申告する必要はあるの?一時所得や雑収になるの?とご心配な方はコレが目安です
- 110万円以上=確定申告必要:有
- 110万円未満=税金はかからない
長寿のお祝い金といった冠婚葬祭のお金は、銀行振り込みや手渡しと方法に関係なく「110万円以上のお金の場合」または、贈り物である場合が課税対象になる事があります。基本的には「常識の範囲内の金額=今回、相場としてあげている金額」なら問題ない範囲であり、税務調査や確定申告の心配はないと思ってくださいね