【2025年】土用の丑の日はいつ?鰻を食べる日は?
令和7年、2025年の『夏土用、土用丑の日』は7月19日の土曜日です。2回目の丑の日は7月31日(木曜日)、どちらかの日を選び、鰻を食べる日になります
土用の丑の日 | 2025年 |
1回目 | 7月19日(土曜日) |
2回目 | 7月31日(木曜日) |
うなぎを食べる日とは、年4回ある土用期間の夏土用の丑の日です。夏土用の丑の日が2度ある年は、1回目の丑の日に鰻を食べることが一般的です
【何故】土用の丑の日に鰻を食べる理由は?
土用の丑の日に鰻を食べる理由は、夏バテしやすい時期に栄養価の高い鰻を食べる事が目的です。土用の丑の日に鰻を食べるようになったのは江戸時代の平賀源内に由来しています
平賀源内とは?
平賀源内(1728年~1780年)とは日本史以上、稀に見る多彩な才能を持った人物。地質学者、蘭学者、医者といった複数の職業を兼ねた天才肌の人間、最も有名な事はエレキテル(静電気の発電装置)の復元です
平賀源内と鰻
日本のレオナルドダビンチと呼ばれた平賀源内は、独自に『江戸の旨い鰻屋』を紹介した冊子を作るほど鰻が好きで有名な人物でした
夏は脂っこい鰻が売れないと悩んだ鰻屋の店主が、多彩な才能を持つ平賀源内に相談したところ、店の前に『本日、土用丑の日』と看板を出し、鰻を宣伝しなさいとアドバイスを受けました
簡潔に述べると、土用の丑の日に鰻を広告宣伝したことがはじまりです
【うなぎ以外】土用の丑の日の食べ物は?
うなぎ以外、土用の丑の日の食べ物は名前に『うがつく食べ物』です。土用しじみ、土用卵、土用餅等が伝統的に食べられ、名前に『う』がつくと縁起が良く、栄養価が高くとの考え方が理由です
うがつく食べ物 | 縁起 | 栄養 |
土用しじみ | 2枚貝:恋愛成就 | 夏:産卵前で身が大きいい |
土用卵 | 子孫繁栄 | 卵は栄養満点 |
土用餅 | 小豆が魔除けになる | 体力がつく |
梅干し | 長寿祈願 | 消化が良くなる |
なぎ以外の『うのつく食べ物』をまとめました。縁起が関係する行事食は土用しじみ、土用卵、土用餅がよく知られた食べ物です
土用の丑の日に食べると良いものとは、縁起やゲン担ぎより『栄養豊富な食材』を食べることが良いとされます。昔から土用の日と言い伝えにある縁起と意味が特に関連性がない料理が多いです

【うのつく食べ物:土用しじみ】
たとえば、土用しじみなら『土用しじみは腹の薬』とされますが、食材に『う』がつかないですが『土用の(う)』が対象という考え方です
結構、無理やり『う』をつけていますが、土用の日に『うがつく食べ物』を考案したのは、鰻を食べる風習を作った平賀源内のアイデアです

【うのつく食べ物:土用卵】
土用卵とは、土用卵という料理がある訳ではなく、卵を使った料理全般を意味ます。卵とは、精のつく食べ物であり、子宝に恵まれるという縁起の意味があります
どちらかと言いえば、一般的に縁起物とされる意味が該当している食べ物が土用の日に食べるべき食べ物。しかし、卵が栄養を蓄えると言われても、現代人は毎日食べているなど!いまいち、栄養が本当に良いのか、イメージが付かないと思います
栄養豊富といっても、現在あるスーパーフード等と比較すると、極端に栄養価が高い訳ではありませんよね。しかし、現在と栄養摂取状況の違う昔では『卵や貝類は貴重な栄養源』だったことが現代人との意識の違いです

【うのつく食べ物:土用餅】
土用餅とは夏の土用入りの日に、江戸時代では『あんころ餅』を食べる習慣がうまれました
餅は力がつくという意味があり、餡子の材料の小豆は豆です。豆は『魔を滅する』の言葉の語呂合わせで『魔除けになる』という考え方です

【うのつく食べ物:梅干し】
鰻と一緒に梅干しを食べると腹を壊すと言われますが、梅干しと鰻は食べすぎない限りお腹は壊しません。
梅干しは胃の消化を良くし、食欲を旺盛にする為、鰻と一緒に食べると鰻を食べすぎてしまいます。鰻は昔からお値段のする食べ物であり、鰻の食べすぎを防止する意味を込めて『鰻と梅干が食べ合わせが悪い』というお話につながったのが元ネタです