2035年まで廃止とされたはずの『うるう秒』が、地球の自転速度が速くなりマイナスうるう秒の実施を検討されています。今回は、マイナス閏秒について解説をします
【実施日】マイナスうるう秒はいつ?2029年までに導入とは?
マイナスうるう秒は、2029年までに実施を検討中の事案になります。2025年7月25日に『地球の自転速度が急上昇』した事が国際地球回転・基準系事業(IERS)、米海軍天文台から発表があり、マイナスうるう秒の導入が検討され始めています
| マイナスうるう秒 | 実施日 |
| 現状 | 2029年までに実施を検討中 |
うるう秒は1972年から始まった1秒の時間のずれの修正です。通常、地球の自転は1日1回、約24時間で1周しますが、微妙に端数が存在します
2035年まで廃止と決まり、2025年7月1日に『うるう秒の実施は見送り』となりました。しかし、その後、2025年7月25日に『地球の自転速度が急上昇している』、『地球の自転、1日の平均的な長さが短くなってきている』と判明した結果、マイナスうるう秒の必要性が提唱されました
【簡単解説】マイナスうるう秒とは?
マイナスうるう秒とは、1秒の時間のずれを修正する為に1秒をマイナスする事です。通常、日本の閏秒は9時00分00秒の1秒前に、8時59分60秒を入れる方法が行われてきました。その逆の方法がマイナスうるう秒です
| 閏秒(うるう秒) | 和暦 | 実施の日付 | 内容 |
| 2018年以降 | 実施:無 | 実施:無 | 実施:無 |
| 2017年 | 平成29年 | 1月1日 | 1秒をプラス |
| 2015年 | 平成27年 | 7月1日 | 1秒をプラス |
うるう秒は数年に1回、必要な年に行われてきました。令和になってからは1度も実施は無く、2017年1月1日を最後に、2018年以降は実施されてきていません
うるう秒:歴代の導入事例
【理由】うるう秒の廃止後に何故?1日は何時間?
うるう秒の廃止後、前代未聞である『地球の自転速度が急上昇』と発表があった為、再び『うるう秒』の導入が検討事案となりました
そもそも、私たちは『地球は1日1回、24時間で1周する』と思い込んでいます。正確には、気候や時期によって地球の自転は必ずしも24時間ピッタリの時間ではありません
| 時代 | 1日の時間 |
| 現在 | 約24時間 |
| 約7000万年前 | 約23.5時間 |
| 4億年以上前 | 約21時間 |
たとえば、恐竜が存在した時代。約7000万年前は1年が372日と試算されています。恐竜時代の1日は24時間でなく約23.5時間でした。さらにもっと昔、4億年以上前の1日は、約21時間です
このように、時代によって地球の自転速度は異なり、1日が24時間ではなかった時代があります






















