なぜ、土用の丑の日の食べ物は『鰻(うなぎ)』なのか。土用の丑の日にうなぎを食べる理由をご説明します
なぜ?土用の丑の日にうなぎを食べる理由とは?
土用の丑の日にうなぎを食べる理由は、江戸時代に平賀源内(日本最古のコピーライター)が打ち出したマーケティング戦略が成功をおさめ、広告の訴求効果が定着したからです
仕掛け人 | うなぎを食べる理由 |
平賀源内 | 本日丑の日(キャッチコピー) |
平賀源内は店の前に『本日丑の日』と看板を出すようにと提案をします。当時の鰻は9月から10月に旬を迎える天然の鰻です。脂がのり始めた鰻が夏に売れなくなる鰻屋の悩みに応えたマーケティング戦略の成功が、土用の丑の日にうなぎを食べる理由です
丑の日の風習:『う』がつく食べ物
土用の丑の日は食べ物の名前に『う』が付く物を食べると夏バテしないという風習があり、『う』が名前にある『鰻(うなぎ)』を平賀源内が結び付けて、鰻屋に提案をしたとされます
出典・文献 | 万葉集 |
大伴家持 | 夏痩の良しといふ物そ、鰻取り食せ |
万葉集(奈良時代、日本最古の和歌集)に『夏痩の良しといふ物そ、鰻取り食せ(大伴家持の歌)』とあります
現代語に翻訳すると『夏バテ対策に効くと噂の鰻を食べたらどうだろうか?』になります。奈良時代頃から既に『栄養がある鰻を食べると、夏バテしない』と民間伝承があった事が記されています
平賀源内とは?
平賀源内(1728年~1780年)は、江戸時代の発明家、学者、詩人といったマルチな才能を持った歴史上の人物です。現在の職業にすると、複数の分野で活躍をするマルチクリエイターがしっくりくる言葉です
現在の広告業界で『言葉やキャッチコピーを考える仕事』にコピーライターという職業があります。日本初のコピーライターが平賀源内です
平賀源内はエレキテルの復元が教科書に載るほど、有名な人物ですが、頭が良すぎて『何でもできた鬼才』と呼ばれ、気難しい性格だったとされます
平賀源内と丑の日の鰻は嘘?たぶん本当!
土用の鰻を広めたのは平賀源内という話が嘘という説がありますが、平賀源内が残した資料や文献が見つからない為です
ただし、平賀源内は江戸の旨い鰻屋を『手書きした地図』を作り『チラシとして配った』と言い伝えや里のをだまき評や風流志道軒伝に、江戸の鰻が大変好きだった事が記されています
なぜ?土用の丑の日は毎年変わる?
丑の日は、12日周期で移動します。年に4回ある夏土用期間中に丑の日と重なった日付が、土用の丑の日になります
土用の丑の日にうなぎを食べる理由は平賀源内が由来ですが、丑の日は『二十四節気』にとって決まります。平賀源内は日付は無関係です
今年の土用の丑の日は?2回目はいつ?
12日周期で丑の日がある関係で、土用の丑の日が年1回、もしくは、2回年があります。今年の今年の土用の丑の日や2回目がいつ?といった内容は上記に日程を記載しました