シュトーレンとはドイツのクリスマスに食べるケーキであり、日持ちしやすい小麦粉の種類、バター、アルコールなど保存がききやすい材料で作られています
今回は、シュトーレンがいつまで?何日くらいもつのか。常温保管と冷蔵庫の保管、まるごと余ったシュトーレンの冷凍保存の仕方を紹介します
そもそも、なぜ?シュトーレンが日持ちするのか、理由と豆知識を含んで解説します。なるほど!シュトーレンとはケーキに見えるけど、長持ちするパンのような食べ物だっと納得する内容をお届けいたします
シュトーレンの賞味期限と消費期限は何日くらい?
シュトーレンは、クリスマスの時期に限定販売される事が多く、お店やお取り寄せ通販の商品によって賞味期限は様々です。よくある本格的なドイツの手法を取り入れた発酵熟成のシュトーレンの賞味期限をまとめました
シュトーレン | 賞味期限 | 保存温度 |
未開封 | 常温 1ヵ月 | 15度~25度以下 |
開封後 | 冷蔵庫 | 10度以下 |
シュトーレンと言えば、ロイズが有名ですよね。ロイズだけではありませんが、多くのシュトーレンが『未開封:常温1ヵ月』の賞味期限となっています
開封後は、10℃以下の冷蔵庫で『お早めにお召し上がりください』と記載があります
お惣菜の食品の『お早めに』という言葉なら当時中を意味しますが、シュトーレンは冷蔵庫の保管で1~2週間が目安となる日持ち日数になります。きちんとした保存方法なら、1週間は美味しくシュトーレンを食べることができます
シュトーレンとは?なぜ?シュトーレンが日持ちする理由とは?
シュトーレンは、本場ドイツではクリスマスの1ケ月前から、毎日少しずつ食べる食べ方をします。普通のパンやパウンドケーキは、1カ月と長い間の保存がききませんよね
では、なぜ。シュトーレンは日持ちするのでしょうか
シュトーレン | 日持ちする理由 |
【1】保存性が高い小麦粉 | サワー種 |
【2】お酒が使われている | ドライフルーツ |
【3】バターの量が多い | 油分が防菌になる |
【結論】製法に基準がある | 日持ちしやすい割合がある |
シュトーレンとは、厳格に作り方の材料に割合が決まっています。
日本の小麦粉とヨーロッパの小麦粉は品種が違いサワー種やルヴァン種、パネトーネ種が主流です。これらの小麦粉は『焼いた生地が低温で水分が抜けにくい特徴』があり、長持ちする品種です
普通の食パンは冷蔵庫に入れるとカチカチになりますが、サワー種のハード系パンは密封して冷蔵すると『あまりパサパサにならない』ですよね。小麦の種類によって、実は賞味期限に違いがあります
小麦粉の種類以外では、ラム酒などのお酒によって『漬け込んだドライフルーツ』と『多く使われたバターの油分』が菌の繁殖を抑制する働きをします
結論を述べると、シュトーレンが日持ちする理由に『長持ちする製法(詳細:次項目で割合を解説)』が取り入れられており、正しい作り方であれば比較的安心して保存ができる食べ物と言えます
手作りシュトーレンの常温保管の日持ちは何日くらい?保存方法を解説!
手作りしたシュトーレンは何日くらい常温で保管ができるのか。シュトーレンとは寝かせる事で味が変わり、比較的長く手作りでも日持ちをします。手作りシュトーレンの常温保管は2週間が日持ちする目安になります
常温保管 | 保管期間 | 保存方法 |
シュトーレン (まるごと) | 2週間 | 密封する |
シュトーレン (スライス済み) | 1~2週間 | 切り口の断面 ⇒しっかりラップをする |
シュトーレンはバターの油分が酸化を防ぐ役割をはたし、具材のナッツ類、ラム酒などのお酒で漬けこまれたドライフルーツの割合が高く保存性が高い食べ物です
小麦粉の種類 | シュトーレンの日持ち |
サワー種 | 2週間 |
強力粉・薄力粉 | 1週間以内 |
シュトーレンは手作りであっても2週間は日持ちするよ!と説明しましたが、注意点が2つあります
手作りの注意点の1つ目は『小麦粉の種類』になります。ドイツのシュトーレンの多くは『サワー種の小麦粉』を使いますが、一般家庭のレシピでは『強力粉、薄力粉』が多いですよね
サワー種の小麦粉は国内ですと、北海道のライ麦から作ったタイプであれば、本場ドイツに近く生地の傷みをあまり心配する必要はありません。強力粉、薄力粉でシュトーレンを手作りする時は常温保管は1週間を目安にしましょう
シュトーレンの製法 | 材料の割合 |
ドライフルーツ ナッツ類 | 60%以上 |
バター | 30% |
水分量 | 25%以下 |
手作りの注意点の2つ目は『小麦粉に対する材料の割合』です。日本と異なり、ヨーロッパの国々では料理のレシピに厳しいルールが適用されています
シュトーレンの場合は、小麦粉に対して『ドライフルーツ、ナッツ類:60%以上』と『バター:30%』、生地の水分量は25%以下が傷みにくいとされます
手作りシュトーレンは上記の【1】と【2】の条件を満たしているのなら、2週間の常温保管ができます
普通の強力粉と薄力粉で作ったり、ドライフルーツの割合が低くなってしまったシュトーレンは1週間以内を目途にしましょう
シュトーレンの冷蔵庫の保管と日持ちする目安は?余ったらどうする?
普通の小麦粉を使ったパンは通常、常温、冷凍保存のどちらかの保存方法になります。シュトーレンのように特殊な小麦粉を使った場合は、カットしても、冷蔵庫で3~7日の保管ができます
シュトーレン | 日持ち目安 | 保存方法 |
冷蔵庫保管 | 3~7日以内 | 切り口の断面 ⇒ラップする |
シュトーレンを最初に、全て食べやすいサイズにカットして冷蔵する時は『切り口の断面』が空気に触れいないように個別にラップをして保管します
毎日、クリスマスまでに少しずつ食べるのであれば、3日~1週間以内に食べきりましょう
シュトーレン | 日持ち目安 | 保存方法 |
冷蔵庫保管 (野菜室:推奨) | 7日以内 | ・半分に切る ・切り口をくっつける ⇒ラップする |
すべてのシュトーレンを切り分けず、まるごと冷蔵庫に保管する時の方法が上記になります
1本のシュトーレンが大きく、少し食べたけど、残りを保存したい時は、半分に切ったシュトーレンを『切り口をひっつけた後』に『ラップ包み』をして野菜室に保管しましょう
シュトーレンは冷蔵しても生地がパサパサしない品種の小麦粉を使っていますが、冷蔵庫のより野菜室の方が温度が高く、よりシュトーレンの品質を保ちやすいです
シュトーレンは冷凍保存できる?冷凍保存の日持ち期間!まるごと冷凍保存は?
シュトーレンは冷凍保存できるのか。また、冷凍できるなら何日くらいの賞味期限があるのか。シュトーレンは『冷凍保存で2週間ら1ヵ月』が日持ちする賞味期限の目安になります
買って来たシュトーレンは1ヵ月の賞味期限の商品が多いですが、期限内に食べきれないと思ったときは冷凍保存をしましょう
シュトーレン | 冷凍保存 | 賞味期限 |
カット+ラップ包み | OK | 1ヵ月 |
冷凍焼け対策 | OK | 2週間 |
【シュトーレンの冷凍保存の仕方】
【1】1cm幅にカットする
シュトーレンの切り方のコツは最初に『まるごとのシュトーレン』を半分に切ります。端からシュトーレンを切っていくと、意外と切りにくいです。シュトーレンは半分に切ってからだと、1cmに切りやすいです
【2】個別にラップ包みをする
【3】保存袋へ入れ冷凍保存する
上記の【1】から【3】がシュトーレンの冷凍保存の方法になります。手作りと市販のシュトーレンのどちらも同じ冷凍の仕方です
シュトーレンはまるごと冷凍保存より『1cmの食べやすいサイズ』に切って『個別にラップ包み』の冷凍保存するのが正しい保管の仕方になります
ただし、空気の入り具合で『冷凍焼け』をする事がありますから、推奨としては2週間が冷凍期間の目安です
手作り、パン屋さんで買ったライ麦パンを長く保管するなら冷凍保存がベストな方法です
冷凍シュトーレンの解凍方法は?
冷凍したシュトーレンの解凍方法は、自然解凍とトースターでカリっとこんがりさせる2つのやり方がありますます。シュトーレンは常温保管ができまうので、自然解凍は冷蔵庫ではなく常温で戻します
シュトーレン | 冷凍保存⇒解凍時間 |
常温の自然解凍 | 30分~1時間 |
トースター | 温度:200℃ 時間:1分30秒~2分 |
冷蔵庫の中の自然解凍は長く放置してしまうと水分が抜ける為、冷凍したシュトーレンはそのまま常温で自然解凍がおすすめです
食べやすいサイズにカットして冷凍したシュトーレンなら1時間あれば十分に解凍されます
腐ったシュトーレンの見分け方と判別方法!傷んだシュトーレンとは?
シュトーレンは保存性が高く腐らないと思われがちですが、全く腐らない訳ではないです。シュトーレンが傷んだらどうなるかを気になる方向けに、腐った時のシュトーレンの特徴を説明します
シュトーレン | 傷むとどうなる? |
【1】砂糖が透明になる (傷む前) | 砂糖が水分を吸収した結果 |
【2】虫がわく (腐っている) | 砂糖が好きな虫 (冷蔵庫保管で対応:可) |
【3】カビが発生 (腐っている) | 生地の正面にカビが付着 |
シュトーレンは小麦粉の種類(ザワー種など)とラム酒を使う為、手作りであっても日持ちしやすいです
しかし、発酵熟成をすると腐った時の見分け方が難しくなりますよね
腐ったシュトーレンの主な特徴は3つあります。傷む前のシュトーレンは最初に『まぶした砂糖』が水分を吸収して砂糖の色が『白から透明色』に変色し始めます
色が透明になったシュトーレンは、食べられない訳ではないですが、傷む時期が近いづいてきている証拠です
2番目、3番目のシュトーレンに虫がわく、カビが発生した時は腐っており、食べれらません。パンが腐る時はカビするのが普通の現象ですが、砂糖が多いシュトーレンは『砂糖が好きな虫』がわいてきます
砂糖が好きな虫は常温の環境におり、シュトーレンだけでなく『ココア』や『チョコレート』にわくタイプの虫です。この虫たちは低温に弱いのが特徴です
シュトーレンの虫対応策は『冷蔵庫に保管』することで、ココア虫や砂糖が好きな虫の繁殖を防ぎます。シュトーレンを保管する時は『切り口をピタっと引っ付けてラップ包み』をして冷蔵しましょう
シュトーレン以外!ケーキや菓子パンの雑学情報!変わり種を教えて!
さて、今回はシュトーレンを買った後、自分でシュトーレンを手作りした方向けにクリスマスまでの保存方法と日持ち目安を徹底解説しました
ドイツのクリスマスでは1ヵ月前から少しずつ食べるのが定番ですが、日本と気候と湿度が若干違うため、開封後は冷蔵庫で保管をして1週間以内に食べきる食べ方が、一番美味しい期間になります
その他、シュトーレン以外の保存方法やホームベーカリー、手作りパンで人気の種類やパン生地の作り方など!知りたいパンの情報をこちらでアイデア満載で紹介中です。