地震が発生!津波が襲ってくる!こんな状況になった時に対象方法が知りたい。津波は危険だとわかっているけど、実際、どのくらいのスピードで来るのか。津波発生から何分ぐらいで、何メートルの来るの?など、津波が来た時の避難場所と避難方法をお考えの方向けに、津波の時に「やってはダメな行動」+「逃げる時のポイント、助かる目安」を徹底解説します
津波発生時はどうするべき?遠くより「高い場所」に逃げる!避難が最優先!
津波が起こった時はどこに逃げたらいいの?そのポイントは?という話を聞いてきました。津波の時は「車で遠くに逃げるのではなく、近くてもいいから高い場所に逃げください」と言われました
はて?私的には津波が来るなら「遠くの安全な場所」に逃げる方が良いのでは?と思いましたが、説明を詳しく聞くと、津波が実際に来てしまったら「道が混雑して動けなくなる」+「もうすぐ来る!と、せまった時は、遠くに逃げられる距離は限られる」という内容でした
つまり、危機迫った状況になると「遠くに逃げる時間がない→高い場所に逃げる、避難する方が助かる可能性が高い」という事です。逆にやってはダメな行動は「海に近づくこと」+「遠くに逃げようとする事」が逆に命を危険にさらす可能性があるという事でした
津波の速さ!海岸付近のスピードは?時速40km=1秒11mで襲ってくる
遠くに逃げるより、高い場所に逃げる。そういわれても、イメージが付かない人は「津波の速度」と「高さ」がわかると理解しやすいです
津波の速度は、海岸付近で「時速40km」と言われます。時速40キロとは「法定速度で走っている軽トラック」の速さと同じくらい。秒速で言うと「1秒間に約11m」と、陸上競技のプロスポーツ選手並みの速さで襲ってきます
津波の速度・スピード | 距離 |
時速40キロ | 1時間:40キロ |
30分:20キロ | |
15分:10キロ |
距離でイメージしやすいように、簡単な表に津波の速度と時間を計算した結果がコレです。正確にはもっと細かい計算になりますが、目安としては1つの基準になると思います
簡単に言うと「車で走るスピードを維持して、長時間!逃げ切るのは無理」という結論であり、それならば、津波が届かない「高さのある場所」の方が助かる見込みがあるという事です
東日本大震災時!地震発生から津波の到達時間は?
宮城県石巻市 | 距離 |
地震発生 | 14.46分 |
大津波警報 | 14:49分 |
到着時刻 | 15:26分 |
40分後に到着 |
地震の震源地、波が高くなるまでの時間にもよりますが、東日本震災時の津波到達時間を宮城県、石巻市を例にした表です。この時は単なる津波警報ではなく「大津波警報」で、地震発生後の3分後に気象庁が発表していますが、地震発生から「40分」しか時間がなかったことになります
大津波の時に逃げる建物・ビルの階数の高さの目安は5階以上!
宮城県、石巻市を襲った大津波の高さは「最大:8.6m以上」とされ、場所によっては9.6mと10m近い高さでした
警報の種類によって津波警報「高さ:1~3m」、大津波警報「3~10m以上」が津波の高さの予測基準です
種類 | 床から天井の高さ | 津波警報 | 大津波警報 |
ビル1F | 床:0m~天井:3m | × | × |
ビル2F | 床:3m~天井:6m | △ | × |
ビル3F | 床:6m~天井:9m | ココ以上! | × |
ビル4F | 床:9m~天井:12m | △ | |
ビル5F | 床:12m~天井:15m | ココ以上! |
では、この高さのレベルの津波を乗り切るのはコンクリート製のビル、そして、高さが必要という事になります
ビルは床から天井までを建築法で210cm以上、2m10cmよりも高く作るルールになっています。一般的なビルタイプのオフィスなどは「1フロアの天井までの高さが2m80cm程、約3m」であり、つまり、10m級の高さの津波に耐えられる可能性があるビルの高さは「最低5階以上」です