秋の味覚といえば、やっぱり『栗ご飯』ですよね。
もらった山栗や生栗を使って、おうちで美味しい栗ご飯を炊いてみませんか?
SNSなどで見かける鮮やかな黄色い栗ご飯とは違い、生栗から炊いた栗ご飯は、タンニンや皮の色移りによる自然な色づきになります
味付けは、栗の甘さをシンプルに引き立てる『塩のみ』と、風味豊かな『昆布だし入り』の2パターン。さらに、お米を、もち米に代えてもっちり食感にするアレンジや、2合・3合それぞれの詳しい分量も紹介します
下ごしらえから炊き上げまでのステップを順番に見ていきながら、ぜひご自宅のキッチンで、ホクホクで素朴な甘みの栗ご飯を楽しんでみてくださいね
【栗の下ごしらえ】鬼皮・渋皮の剥き方
一晩の水つけや熱湯で皮を柔らかくし、鬼皮と渋皮をバッサリと剥いていきます。剥いた端から水にさらしてアクを抜き、変色を防ぐのが上手に仕上げるコツです
【1】鬼皮を柔らかくする
栗を一晩たっぷり水に浸して、乾燥した鬼皮を柔らかくします。水に入れたとき、なかにはプカプカと水面に浮いてくる栗もあります。中身がスカスカだったり虫食いだったりする可能性が高いので、水に沈む(=しっかり中身が詰まっている)ものと分けておくと安心です

鬼皮にしっかりと水分を染み込ませるため、最低でも半日、できれば一晩(8~12時間ほど)じっくり浸しておきます
【2】鬼皮を剥く
お湯に浸して鬼皮を少しふやかしておくと、包丁の刃がスッと入りやすくなり、固い生栗や山栗の皮もグッと剥きやすくなります
もし、皮が硬くて刃が入りにくい場合は、熱湯に5分ほど浸してから作業するとスムーズに剥けるようになります
【3】渋皮を『少し残す』
山栗や生栗は渋皮を『少し残す』くらいの方が、風味や自然な色合いを楽しめます。多少残ってしまっても失敗ではないので、気負わずどんどん剥いていきましょう
皮を剥いた栗をそのまま空気にさらしておくと、表面がみるみるうちに黒く変色してしまいます。これは、栗に含まれるタンニンが空気に触れて酸化することが原因です

剥き終わった栗をすぐにボウルなどの水にさらす(アク抜きをする)ことで、空気を遮断して酸化を防ぎ、きれいな状態をキープすることができます。また、余分なアクやえぐみを和らげる効果もあるため、炊き上がりがより美味しく仕上がります
【栗ご飯の炊き方】お米の研ぎ方から炊飯するまで
お米を30回ほど研いだあと、30分間水に浸してしっかり吸水させ、その後10分間ザルにあげて水気を切ることで、ふっくらと美味しく炊き上げるための下準備を整えます

【4】お米をとぐ(30回ほど)
お米は強く研がず、やさしく30回ほどかき混ぜるようにして洗います。途中で水を数回入れ替えながら、お米の汚れやぬかを取り除くようにすすぎましょう
【5】30分:お米を水につける
研いだお米をあらかじめ水に浸しておくことで、芯までしっかりと水分が行き渡ります。このひと手間で、炊き上がりがふっくらとし、お米本来の甘みや食感を引き出すことができます

【6】10分:お米をザルにあげておく
ザルにあげて10分ほどおき、余分な水気をしっかり切ります。これで、いよいよ栗と合わせて炊飯する前の準備がすべて整いました
【7】調味料加えて、炊飯器で炊く
ここからの味付けは、『塩のみ』と『昆布だし』の2種類のパターンをご用意しています。お好みの仕上がりに合わせて、次の項目から選んで進めてみてください
【8】完成
研いで水気を切ったお米を炊飯器の内釜に入れたら、お好みの調味料を加えて軽く混ぜ合わせます。最後に、下ごしらえをした栗を米の上に重ならないように広げてのせ、そのまま通常通り炊飯器のスイッチを入れます

炊飯器のスイッチを入れてご飯が炊き上がったら、蓋を開ける前に10分ほど蒸らす時間をとります。蒸らし終わったら、底からふんわりと優しく混ぜ合わせて空気を送り込み、余分な水分を飛ばしながら栗とご飯を綺麗に馴染ませましょう。これで、ふっくらホクホクの美味しい栗ご飯の完成です
【栗ご飯のレシピ分量】3合と2合用
栗ご飯は、味付けのベースとして『塩だけでシンプルに栗の甘さを引き立てるレシピ』と、『昆布の旨みをプラスして味わい深く仕上げるレシピ』の2種類をご用意しました。
それぞれお米『3合』と『2合』の分量で掲載しています。なお、お米の1~2割を『もち米』に代えて炊いていただくと、冷めても、もちもちとした食感が楽しめる本格的な仕上がりになります。お好みで試してみてくださいね
※★と☆は栗と一緒に炊飯器に入れて炊きます※
塩だけのレシピ
| 栗ご飯(塩だけ) | お米3合 | お米2合 |
| 栗 | 400g | 300g |
| ★塩 | 大さじ1/2 | 小さじ1 |
昆布だしのレシピ
| 栗ご飯(昆布だし) | お米3合 | お米2合 |
| 栗 | 400g | 300g |
| ★塩 | 大さじ1/2 | 小さじ1 |
| ★酒 | 小さじ2 | 大さじ1/2 |
| ☆だし昆布 | 5センチ角1枚 | 5センチ角1枚 |
みりん・塩・酒・出汁昆布
補足レシピ
最後に補足として、山栗『そのもの』を美味しく頂くレシピを紹介します。栗ご飯以外に何を作るか、迷ったときは『この2つの食べ方』がおすすめです
【山栗の食べ方】美味しい簡単レシピ
山栗をたくさん手に入れたとき、まず、試したい簡単な食べ方をまとめました。それぞれの魅力に合わせた味わい方で、秋の味覚を存分に満喫できます

山栗の食べ方『茹でて食べる』
やっぱり、栗本来のホクホクした甘みを楽しむなら、まずは『茹でてスプーンですくうだけ』で最高に美味しいです。
特別な味付けや難しいテクニックは一切不要。水からじっくり茹でて熱々を頬張れば、栗そのものの豊かな香りと優しい甘みが口いっぱいに広がります

ただし、山栗はアクが強く、茹で方を間違えると損した気分になります。一晩水に浸した山栗を鍋に入れ、たっぷりとかぶるくらいの水を注ぎ、沸騰したら弱火にし、30分~40分ほどじっくりと茹で、熱いうちに、包丁で半分に切って食べるだけです
山栗の渋皮煮
山栗の渋皮煮は、手間はありますが、作り方そのものに難しいテクニックは一切ありません。ただ、鬼皮を傷つけないように剥いて、何度も鍋の水を替えてアクや筋を優しく取り除く、この丁寧な作業を繰り返すと、満足する仕上がりになります

美味しい渋皮煮を作るコツは『手間をかける』そして『ブランデーを加える』の2つだけです
山栗はスーパーで売っているような綺麗な栗とは違って、小さく、形も不揃い。だからこそ、完璧を目指すのではなく『ここまでできたら上出来』と妥協する心構えが最も重要なことですよ!



















