秋のお彼岸のお供えものをご紹介します。お彼岸のお供えは以前より、多少、ルールが緩くなりましたが、どんな果物やお菓子が良いか迷いがち。仏教のルールや風習(由来や意味)を加味して、おすすめをご説明します
【2025年】秋のお彼岸のお供えはいつする?
秋のお彼岸は2025年9月20日(土)から9月26日(金)です。彼岸入りから7日間にお供えをし、彼岸明けの日に下がりを頂きます。しかし、日持ちしない果物やお菓子は、中日(秋分の日)だけお供えすると安心です
| 秋のお彼岸 | お供えする日 |
| 2025年 | 9月20日(土)~9月26日(金) |
| 2024年 | 9月19日(木)~9月25日(水) |
| 2023年 | 9月20日(水)~9月26日(火) |
秋のお彼岸の日程とお供えものをする日、お下がりを頂く日を一覧表にしました
| 秋のお彼岸 | 2025年 | 日持ちしない果物・お菓子 |
| 秋の彼岸入り | 9月20日(土) | 入り団子 |
| 中日(ちゅうにち) | 9月23日(火) | お彼岸団子、生菓子系 |
| 秋の彼岸明け | 9月26日(金) | 明け団子 |
日持ちしない食べ物、特に菓子折りやお菓子の場合をまとめました。お彼岸団子は秋分の日、前後3日にお供えをします。入り団子が秋の彼岸入り、明け団子が秋の彼岸明けの日が一般的です
秋のお彼岸のお供え期間
秋のお彼岸のお供え期間は、彼岸入りから彼岸明けの7日間が理想です。しかし、現代は日持ちしない果物やお菓子(ケーキ類)をお供えしてしまうと、常温保管が心配。お下がりを頂く事は『神仏と同じ食べ物を頂く意味』があり、お彼岸のお供えは『ご先祖さまや故人とのつながり』を大切にします
そのような時期に腹痛など食中毒になっては本末転倒な話。今では多少、厳密なルールを臨機応変に対応する事が望ましいです
【果物】秋のお彼岸のお供えは『梨』や『リンゴ』がおすすめ!
秋のお彼岸のお供えものに果物なら『梨』や『リンゴ』がおすすめです。理由は旬の時期で美味しいフルーツである点と常温で日持ちをするからになります
秋のお彼岸:『梨』や『リンゴ』
リンゴは本格的な旬は10月からですが、秋のお彼岸の時期に販売がされます。品種は『大林』と『ふじ』の2つが外れがなく、お彼岸後にお下がりを頂いて食べると丁度、美味しいです
これらの果物であれば、お彼岸のルール通りの7日間にお供えをしても、日持ちの面が安心です

その他、秋のお彼岸の果物をもっとよく選びたい人は、9月が旬の果物一覧も拝見してください。日持ちする果物、1日だけお供えするならこのフルーツもいいかも!と思えるお供えが見つかるはずです
お彼岸団子:『入り団子』と『明け団子』
お彼岸のお供えに、『入り団子』と『明け団子』の風習があります。迎え団子は彼岸入り(初日)、送り団子は彼岸明け(最終日)のお供え物です
| お彼岸の団子 | 数の意味 |
| 6個 | 六道 |
| 7個 | 六道を超えた世界 |
| 13個 | 仏に近づく道へ進む |
※若干宗派により考え方は異なりますが、大方、この通りです※
『入り団子』と『明け団子』は数に意味があります。6個は六道(天上や人間界も含みますが、ざっくり言うと、ほぼ地獄ルート)、7個は六道を超えた世界(わかりやすく言うと天国ルート)という意味が含まれます
また、仏教は極楽浄土へ導く13の仏が存在、正式な宗派は13種類です。団子の数を13個とすると『仏に近づく道へ進む』とされます
このような意味合いを考えると『入り団子』と『明け団子』は7個、もしくは、13個が良いでしょう。また、7個と13個に団子を並べると、最後の1個が飾りのようになり、見栄えが良いです
【お菓子】秋のお彼岸のお供えは『おはぎ』や『もなか』がおすすめ!
秋のお彼岸のお供えものにお菓子なら『おはぎ』や『もなか』がおすすめです。理由はなるべく『植物性由来の食べ物、不殺生に該当しない材料』が望ましい為です
特に『おはぎ』は萩の花が咲く季節が秋のお彼岸です。お彼岸らしく、そして、購入しやすく、誰からも文句がでないメリットがあります

秋のお彼岸:『おはぎ』や『もなか』
また、お彼岸のお菓子は『ご先祖様と今を生きる人を会わせる意味』があり、『おはぎ』や『もなか』のように『2つの食材を合わせた形のお供え』が理想的です
年々、お彼岸のお菓子は緩和され、チョコレートやクッキーというご家庭もあります。20代なら、それでも問題なし、若いからある程度、許されます
しかし、30代になると、そうもいかなくなりますから、多少、お彼岸の由来や意味を気にした方が良いでしょう

また、細かい話になりますが、『おはぎ、ぼたもち』は同じ和菓子です。春はぼたもち、秋はおはぎと呼び名が変わります
動物性由来のお菓子とは?
動物性由来のお菓子をわかりやすく言うと、生地に卵が使われたケーキ類のお菓子です。五畜に鶏が含まれるからです
牛がダメなら『どら焼き』や『カステラ』が良くないのでは?生地に卵、中身にクリームが使われている!と思いがちですが、現在では『故人が生前好きであったお菓子ならOK』のように、多少、ルールが緩和されています
宗派や考え方によりますが、特に『卵』が不殺生になるのでは?と心配な方は『母体に大きな損傷を与えないもの』は、不殺生とならない。この考え方を参考にすると良いでしょう
細かい話をすると、無精卵の卵は『不殺生になるの?』と疑問を持つ事でしょう。不殺生とは『無駄に命を奪う行為』と定義されます。生きる為、食べる為であれば、不殺生に該当しない。このように考えると、全ての疑問が解決することでしょう
つまり、逆説的に述べると『お供えしたけど、食べない(お下がりを頂かない)』という行為の方が由来や意味に反していると言えます
【花】秋のお彼岸のお供えは『ケイトウ』や『コスモス』がおすすめ!
秋のお彼岸のお供えものは花なら『ケイトウ』や『ケイトウ』がおすすめです。リンドウの花が秋のお彼岸に良いとされますが、リンドウの花言葉は『病気に打ち勝つ!勝利』という意味です。どちらかと言えば、敬老の日のプレゼントの花に合っています
秋のお彼岸:ケイトウやコスモス
ケイトウやコスモスは秋のお彼岸の時期に咲く花、そして、コスモスは秋の七草です。ケイトウと色と種類が豊富で選びやすく、仏花として評価が高いです
そしてどちらも花持ちが良く、お彼岸の7日間に飾りやすいです。この点を踏まえると、ケイトウやコスモスがオススメな理由になります
また、胡蝶蘭が秋のお彼岸にオススメされる事がありますが、胡蝶蘭は『開業祝い』や『引っ越しのお祝い』といった何か新しい事を始めた方に贈ると良い花です。お彼岸は別の花の方が意味合い的に相応しいと言えます
ここまでの内容が、秋のお彼岸のお供えものの話です。次は、もう少し、お彼岸の由来や意味を知りたい方向けの情報をご紹介します
【意味や由来】秋のお彼岸とは
秋のお彼岸とは、わかりやすく言うと亡くなった故人やご先祖様の供養をする期間です。お彼岸の元々の由来は『【1】冤罪で死を遂げた早良親王の供養』、『【2】秋の収穫祭』、【3】仏教徒の修行が目的です
私達、一般人に関係する内容は【1】と【2】です。早良親王と自分は無関係と思っても、自分の先祖に怒りや不満を持っている事もあるでしょう。
また、故人が生前に何かしらの思い等あるなら、なおさら、お彼岸の時期に『供養』、極楽浄土へ行ける願いを祈っても問題ない事柄です
秋のお彼岸の日程
今回の話は、特に特定の宗教や宗派を推奨する内容ではございません。なるべく、公平にした情報になります。もう少し、起源や由来に興味がある方は、こちらを参照しても良いかもしれません
























