2025年、政府備蓄米の放出はいつ?数量は何トン?なぜ、米不足が発生しているのか等。単発でニュースを見てもわからない人向けに、時系列で解説します
【2025年】備蓄米の放出はいつ?数量は何トン?
2025年 | 備蓄米の放出 | 数量(トン) | 発表日 |
第二回 | – | 様子を見て決定 | – |
第一回 | 3月中旬以降 | 初回15万トン | 2025年2月14日(金) |
政府備蓄米の放出は2025年2月14日(金)に、具体的な時期、放出される数量(トン)、入札方式が発表されました
2月13日の夕方に、21万トンの放出予定と数量だけ方針が固まりましたが。2月14日発表によると、合計21万トンを予定、初回は15万トンの備蓄米が放出されます
備蓄米の放出 | 詳細要件 |
条件 | 精米化:必須 |
3月初旬の10日頃までに入札方法が告知、スーパーや小売店に並ぶようになる時期は早くても、3月中旬、3月下旬(3月20日)以降が目安です
また、転売防止の為、卸から販売店へ渡す際に精米化が必須です。理由は精米すると賞味期限が約1か月~2か月となるため、早く売らないと味が劣化するからです
備蓄米の味は?うまいの?
備蓄米の味は、差ほど気にする事はないでしょう。米は精米すると賞味期限が1~2か月ですが、精米をしていない段階なら10年ほど食べられます
極論を言うと穀物は賞味期限がなく、古くなると味がまずくなる。だけど、10年内なら食べられない事もないという性質です(米は精米しなければの条件付きですが)
過去の政府備蓄米の詳細を述べると、東日本大震災時(2011年)の4万トンは2007年~2009年の3、4年前の古米です。熊本大震災時(2016年)の90万トンは2015年の古米、1年前の米です
備蓄米はローリングストック式で保管され、10年前の米より直近で取れたお米を放出するようになっています。5年以上前の米は、基本、家畜用にまわされます。私たちが食べる予定の放出枚は比較的、新しいお米の部類のものが優先されます
【何故】備蓄米の放出をする理由とは?令和の米騒動と米の価格
2024年6月~8月に日本国内でコメ不足となり、米の価格が上昇。令和の米騒動以降に価格が下がらず、以前2000円前後で買えた5kgの米が、4000円~5000円以上となり、政府が備蓄米の放出に踏み切ったというのが話の流れです
時系列 | お米5kgの価格 |
2025年3月 | 備蓄米:3,000~3,500円 |
2025年3月 | 4077円(平均価格:史上最高) |
2025年2月 | 4100~5000円前後 |
2025年1月 | 4000~4100円前後 |
2024年12月 | 4000円前後 |
2024年10月 | 3400~2600円前後 |
2024年9月 | 3000円前後 |
2024年8月 | 2600~2400円前後 |
2024年6月 | 2000~2400円前後 |
過去のニュース発表やスーパーで見た米の値段を時系列(2024年6月以降)でまとめました。値上がりに地域差、品種の違いはあっても、大方、上記の早見表の値段でした
史上最高値を記録:2025年3月17日発表!
2025年3月17日、3月3日から9日にスーパーで販売されたお米の平均価格が4,077円であったと発表。4,077円は昨年より2000円以上高く、米の平均値段の史上初の価格です
備蓄米放出決定後、以前、米の価格が下がる様子ではなく、もしかしてまだまだ続くの?と不安が高まっています。また、市場調査の結果を待つ前から、ずっと4000円以上の値段だったと今度を心配する声が多く見られました
お米の収穫時期は9月頃
お米の収穫時期は毎年、9月頃、2024年の収穫量は679万トン。前の年より18万トン多く収穫ができているにも関わらず、なぜか、価格は下がらず、値段が高騰する事態となりました
【目的】備蓄米の放出の狙いは?価格が下がる原理原則とは?
2025年1月月末頃、21万トンの米が行方不明と発表。現在原因は調査中、どこかに米があるとされます。農林水産省は『何者かが買いだめをしてる』と転売業者や高く売りたい業者がストックしていると問題をとらえています
簡潔に言うと、誰かがストックして米の値上げを目論んでいるなら、政府の備蓄米を放出する。放出する事で価格が下がると、転売業者は焦って貯めこんであるお米を売り出さざるを得ない状況を作る事が目的です
お米の収穫量は減っていない、それにも関わらず、値段が上がる理由は市場に流通していないからだとされます
普通の人の意見を見たり、聞いたりすると『21万トンも保管できる場所があるの?』や『大量すぎる米を買う資金力は?』と、様々な憶測がありますが、いずれにしても備蓄米放出の量、タイミングによって米の値段が下がる可能性が考えられます
米の専門家によると『備蓄米の放出量が少ないと、業者が手放さず、価格が下がらない可能性』が指摘されてます
過去の米騒動:何が原因?

さて、今回は令和の米騒動以降の備蓄米放出とお米の値段の話を説明しました。進展があったら更新予定です。米騒動によってどんな事が将来、危惧されるのか。心配な方は上記の歴代の米騒動の時に起こった事を見ると良いかと思います