富士山が過去に噴火したのはいつだったか。過去の富士山噴火の歴史をご紹介します。今更、人に聞けない!なぜ?富士山はいつ噴火してもおかしくないと言われるのか等の根拠をご説明します
【前回】富士山はいつ噴火した?
前回、富士山が大規模に噴火したのは江戸時代。1707年(宝永4年)12月16日頃から1708年1月1日まで富士山は噴火しています
富士山噴火 | 富士山噴火 | 起きた事 |
前回 | 1707年12月16日頃 | 宝永噴火 |
前兆 | 1704年2月頃 | 鳴動 |
前兆 | 1703年12月31日 | 元禄関東地震 |
前回は、富士山噴火は15日程度続いた記録がありますが、延暦噴火(西暦800年)の時は約1か月、富士山が噴火していたそうです。一度噴火したら、止まるまで2週間から1か月が目安かもしれません
また、1707年の宝永噴火について、興味深い点が3年前に前兆が起きている点です。1703年に元禄関東地震が発生、約35日~40日後に富士山が鳴動、大きな音を立てていた事が、大泉寺文書に記載があります
山梨県に地震が起きると?
山梨県の東部や富士五湖で地震が起きると、必ずSNSで富士山噴火がトレンド入りします。理由は前途で紹介をした前兆、富士山噴火の前に、地震が過去に起きている事が理由だと言えます
心配な方は、Yahoo天気・災害(公式サイト)の『山梨県東部・富士五湖(このページ)』のページを見ましょう。意外と山梨県東部・富士五湖付近は小さな地震が、頻発している履歴を確認ができます
その様子を見ると、少しだけ気持ちが楽になると思います。地震が起きただけで、富士山が噴火したと勘違いないようにしましょう。
【過去】富士山噴火の歴史(西暦・富士山噴火の書物)
富士山噴火の歴史 | 起きた事 | 出典書物 |
1707年(宝永4年) | 宝永噴火 | 資料:多数 |
1704年(元禄16年) | 鳴動 | 大泉寺文書 |
1511年(永正8年) | 鳴動・噴火 | 妙法寺記 |
1435年(永享7年) | 噴火・火柱 | 王代記 |
1083年(永保3年) | 噴火 | 扶桑略記 |
1033年(長元5年) | 噴火 | 日本記略 |
999年(長保元年) | 噴火 | 本朝世紀 |
937年(承平7年) | 噴火 | 日本記略 |
864年(貞観6年) | 貞観噴火 | 日本三大実録 |
800年(延暦19年) | 延暦噴火 | 日本記略 |
781年(天応元年) | 噴火 | 続日本記 |
482年(清寧天皇三年) | 噴火 | 走湯山縁起 |
富士山噴火の初出典、出典書物は万葉集にある和歌や走湯山縁起とされます。しかし、根拠が乏しいとして『続日本記』が正式に記録がある書物とされています
何が初出典かという専門家の見解は一般人にとったら、どうでも良い内容ですよね。なんとなく、富士山が噴火したという記録があるなら、走湯山縁起の富士山に黒煙という表現も参考にしてよいと思います