富士山の名前の由来は『かぐや姫』で正解?竹取物語に登場する不死の薬!不死山が有力

富士山の名前の由来は『かぐや姫』で正解?竹取物語に登場する不死の薬!不死山が有力 学ぶ
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日本一高い山の富士山、名前の由来は何?という内容を様々な考察を含めてご説明します

【由来】富士山の名前は3つの説があり!

富士山の名前の由来は、【1】竹取物語内に登場する帝が富(あまた)の士(つわもの)を使わせて富士山に登ったことからという説、【2】月に帰る時に『かぐや姫が渡した不死の薬』を山頂で燃やしたことからの説、【3】アイヌ語のフンチ(火山の意味)のいずれかとされます

富士山の名前由来の有力説
【1】竹取物語の富士富(あまた)の士(つわもの)
【2】かぐや姫の不死の薬山頂で燃やしたこと
【3】アイヌ語フンチ(火山の意味)
富士山の名前の由来

【3】は言葉がよく似てるだけであり、アイヌの地(蝦夷)、現在の北海道は14世紀以降に本州と交易や関りが増えた事から、平安初期(9世紀後半から10世紀前半)に描かれたとされる竹取物語の方が有力説だと言えます

竹取物語とは?

竹取物語とは、現在も作者不明の文学作品。9世紀後半から10世紀前半に描かれたとのことまでは判明していますが、具体的な作者は発見されていません

【名付け親】富士山の名前は誰が付けた?

【1】と【2】は、日本最古の文学である竹取物語にて登場するストーリです。竹取物語を平安時代以降に読んだ人たちが、富士山と名前を呼び出したことが最も有力です

富士山の名前の由来は『かぐや姫』で正解?竹取物語に登場する不死の薬!不死山が有力

竹取物語と富(あまた)の士(つわもの)

富士山の名前の由来は『富(あまた)の士(つわもの)』が1つの有力説です。竹取物語内に『士ども富、具して山へのぼりけるよりなむ』とあり、その後に『その山を「ふじの山」とは名づけける』とあります

竹取物語のストーリー内に『富士山と命名する』とあり、富士山の名前を付けた人物は架空のキャラクターという事になります。

これらの考察から、富士山の名前は誰が付けたのかという具体的な名付け親は、今後も現れないと思われますが、竹取物語の作者が名付け親と言えば、名付け親です。ただし、自然に言葉が根付いたと考える方が可能性として高いとも言えます

竹取物語と不死の薬

『天人の中に、持たせたる箱あり。天の羽衣入れり。またあるは不死の薬入れり』と竹取物語内に『天人の中に持たせている箱がある。1つは、天の羽衣。もう1つは、不死の薬が入っている』とあります

竹取物語は、かぐや姫が月に帰る際に月の使者が持ってきた天の羽衣、不死の薬を渡します。その後、かぐや姫が月に帰り、いなくなるのなら『帝と翁は不死になっても意味がない』と言い、富(あまた)の士(つわもの)を連れて山に登り、不死の薬を燃やすという結末を迎えます

以上の事から、富士山の名前の由来は【1】竹取物語の富士、もしくは、【2】かぐや姫の不死の薬が有力説となります

では、【1】と【2】のどちらがより有力であるか。甲乙つけがたい内容になりますが、【2】かぐや姫の不死の薬が話としては面白いです

【有力説】富士山の名前の由来は『かぐや姫の不死の薬』

富士山の名前の由来は、かぐや姫が帝と翁に渡した不死の薬の不死(ふし)も有力説です。不死の薬の正体は、七夕物語と関連性があると考察します

結論を言うと、竹取物語の作者は不明。しかし、竹取物語の作者は『かぐや姫のモデル』を七夕物語の織姫から設定をリスペクト(パクった)したと考えられます。

竹取物語が描かれたとされる9世紀後半から10世紀前半に『七夕伝説』の話はすでに中国から伝わっています。次に、かぐや姫と七夕の織姫の共通点をお見せします

物語登場人物物語の類似点
竹取物語かぐや姫不死の薬を渡す
七夕伝説織姫の祖母不死の薬の薬がある国の仙女
かぐや姫と織姫

七夕伝説に登場する織姫と彦星を引き離した人物は、織姫の祖母。織姫の祖母(おばあちゃん)のモデルが仙女:西王母です

西王母の設定とは?

西王母は不老不死の薬を求め、月に逃げ込んだ嫦娥(じょうが)という女性でキャラ設定され、物語に描かれています。

西王母、織姫の祖母が月で『不老不死の薬』を発見をしたという続きの話を、竹取物語の作者は想定したのではないでしょうか。かぐや姫は月の都の姫、月には『不死の薬』があるという設定なのでしょう

【なぜ】かぐや姫が月に帰った日が8月15日?現在の中秋の名月・十五夜の日!

竹取物語:かぐや姫が月に帰った日が8月15日

西王母と武帝

唐物語(第16節付近)に、武帝に西王母が不死の薬を届けに行く話があります。西王母は旧暦7月7日に武帝の元に訪問予定でしたが、到着した日は旧暦8月15日と書かれています

物語登場人物物語の類似点
竹取物語かぐや姫8月15日:月に帰った日
七夕伝説西王母8月15日:西王母が来た日
かぐや姫と織姫

竹取物語にて、かぐや姫が月に帰った日、帝が不死の薬を手にした日が8月15日です。七夕伝説に関連する唐物語にて、西王母が帝に不死の薬を渡した日が8月15日と、ストーリーに共通点が多くあります

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