市場規模1000億以上あるのに衰退、廃れたハロウィン文化の歴史を順を追って紹介します
【推移】ハロウィンの市場規模(最盛期~衰退期)
ハロウィンの市場規模は2011年に560億円、翌年に805億円。経済効果が1080億円となった2014年にバレンタインの市場規模を追い抜きました。2016年にピークを迎えて以降、衰退の一途を辿っています
ハロウィン | 市場規模 |
2011年 | 560億円 |
2012年 | 805億円 |
2013年 | 1003億円 |
2014年 | 1080億円 |
2015年 | 1220億円 |
2016年 | 1345億円 |
2017年 | 1305億円 |
2018年 | 1240億円 |
2019年 | 1155億円 |
2020年 | コロナ禍:計測不能 |
※日本記念日協会の推計調査:発表資料を参考※
1000億を突破した翌年からDJポリスが出勤しますが、2016年迄ハロウィン市場が拡大。2017年から経済効果が下り坂の後にコロナ禍を迎え、日本記念日協会は推計市場の発表をやめました

コロナ禍:計測不能と2020年~2023年迄、日本記念日協会の発表はなく、ハロウィンはどっちにしても、盛り上がらないイベントとして止めが刺さった状態です
渋谷ハロウィンの口コミをまとめると?
コロナだけが、ハロウィンの廃れた原因ではないですね。ハロウィンが高齢化したと言えばよいのでしょうか。20代がワイワイ盛り上がる場所に『大人(おっさん、おばさん)が参加』するようになると、糞イベント化しますよね

ハロウィンの起源はケルト人の収穫祭。キリスト教がドルイド教のサウィン祭を取り入れただけな話。ケルト人は、そもそもカボチャがなく、ルタバガというよく似た野菜を育ててました
宗教と関係ないのに、イベントに乗っかる日本人の特性柄、商業的要素が強いです。よく考えると気持ちが冷めても仕方がない気がします
【聡明期】ハロウィンと日本の歴史(1983~1997年)
日本のハロウィンのパレードは、キデイランド原宿店が1983年に始めたイベントが初回。100人程度のパレードが、1997年の川崎ハロウィン、ディズニーハロウィンの開始によって市場規模を拡大します
ハロウィンの歴史 | 聡明期の出来事 |
1983年 | 日本初の仮装パレード |
1986年 | TV局が取材:報道 |
1992年 | 渋谷:外国人がハロウィンで暴徒化 |
1997年 | 川崎ハロウィン(初回) |
同年 | ディズニーハロウィン(初回) |
日本初の仮装パレードとは、キデイランド原宿店(アメカジ雑貨屋)が原宿・表参道で始めたハロウィン・パレード。初回100人から600人程度に成長したパレードが、1986年のTVの取材・報道によって徐々に浸透化します
日本初のハロウィン・パレード開催から10年以上経過してから、川崎ハロウィン(現在は不開催)とディズニーランドのハロウィンが始まりました
2000年頃までのハロウィンは社会問題はなく、ひっそりしたイベント。日本人の若者の社会問題となったのが、2002年の日韓ワールドカップの頃からです
【浸透-最盛期】ハロウィンと日本の歴史(2002~2016年)
日本のハロウィン、特に渋谷ハロウィンが社会問題になる予兆があったのが、日韓ワールドカップ頃。日本代表戦が行われる度に、渋谷駅前のスクランブル交差点でお祭り騒ぎをする風潮が生まれました
ハロウィンの歴史 | 成長期の出来事 |
2002年 | 日韓W杯:渋谷でお祭り騒ぎが始まる |
2004年 | 横浜ハロウィン祭り |
2008年 | スペシャル・ハロウィーン・ナイト(USJ) |
2011年 | ハロウィーン・ホラーナイト(USJ) |
2013年 | 渋谷ハロウィン:仮装者が出現 |
2014年 | DJポリス出勤(初) |
2015年 | DJポリス出勤 |
2016年 | 最盛期:1345億円(市場規模) |
渋谷スクランブル交差点にハロウィン仮装者が増加したのが2013年。10月31日が金曜日であり、深夜までお祭り騒ぎになりました。
丁度、ハロウィンの市場規模が1000億円を突破した時期と重なります。渋谷ハロウィンは主催者が存在しない為、翌年から毎年、DJポリスが出勤する事になります
【衰退期】ハロウィンと日本の歴史(2017~2020年)
2017年以降の渋谷ハロウィンは、リアルなゾンビや死神の仮装が増えカオス化。以前はお酒を飲んで騒ぐお祭りだけであった事が、トラック横転、窃盗、痴漢といった異質な犯罪化が進みます
ハロウィンの歴史 | 成長期の出来事 |
2017年 | DJポリス出勤 |
2018年 | トラック横転事件 |
2019年 | ハロウィン窃盗未遂事件 |
2019年 | 路上飲酒禁止条例(渋谷区) |
2020年 | コロナ禍:縮小 |
コロナ禍迄:毎年、逮捕者が出現!
【コロナ以降】ハロウィンと日本の歴史(2020年以降)
コロナ禍以降の渋谷ハロウィンは、路上飲酒は条例違反。渋谷に来ないで作戦が始まり、2023年は8000人減、代わりに新宿のハロウィンが3000人増えたとされます
渋谷区の対策が進むころ、お隣の韓国は、群衆雪崩事故。ハロウィーンで159人の尊い命が奪われた事があり、より警戒態勢を敷かれることになります
ハロウィンの歴史 | 成長期の出来事 |
2019年 | 全国初の路上飲酒禁止条例 |
2020年 | コロナ禍:縮小 |
2021年 | コロナ禍:縮小 |
2022年 | 群衆雪崩事故(韓国) |
2022年 | USJハロウィン炎上事件 |
2023年 | 渋谷に来ないで作戦 |
2024年 | 渋谷に来ないで作戦 |
コロナ禍以降:渋谷に来ないで作戦
【成功事例】社会問題がないハロウィンのお手本『池ハロ』
数々の社会問題と廃れるハロウィンと真逆に、成功しているのが東京の池袋ハロウィンです。通称、池ハロは仮装(コスプレ)に参加料金を取り、パレードする場所を限定しています
2024年は16万人が来場、過去最高の来場者にもかかわらず、5年以上、問題が一度も起きていません
Urban Walkの動画が一番、参考になると思います。
映像を見ると、ワンピースやナルト。ゲームのマリオのキャラもいますね。企画者は天才なんじゃないかしら。ハロウィンに乗っかかりたいけど、社会問題は避けたいの2つの問題をクリアしているのがポイントです
アニメ・漫画・ゲームキャラのコスプレ大会を10/31日より前に開催、簡潔に言うと池袋のハロウィンは『2次元のコスプレ・パレード』です
東の秋葉原、西の池袋(乙女ロード)と呼ばれるように、人間の属性が明確。渋谷ハロウィンのように『他県からナンパ目的で集まらない』や『店の外でお酒を飲み、暴れない仕組み』となっています
今後は閉ざされた場所、ナンパする方と属性が異なる人たちが集まる池ハロのように社会問題とならない方向性に転換してゆく流れです
この記事では、ハロウィン文化の衰退と歴史的な事柄を紹介しました
初期ハロウィンのほのぼのとして良かった姿は現在はなく、ハロウィンをうざい、迷惑と思うようになった。なぜ?ハロウィンが、全く人気がない糞イベントになったのか、疑問をお持ちの方のために、廃れるまでの経緯をお伝えできたと思います