【皆既月食】赤い月と不吉な兆しの理由とは?神話・中世・平安時代の言い伝え

【皆既月食】赤い月と不吉な兆しの理由とは?神話・中世・平安時代の言い伝え 暮らし
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皆既月食とは月が隠れ真っ暗になると思いきや、月が赤銅色に見える日です。俗にいう赤い月は歴史上、天変地異や社会的動乱、政治の混乱の前触れとして不吉な象徴でした

【言い伝え】皆既月食の不吉な言い伝えは?

皆既月食不吉な言い伝え
平安~江戸時代月食の光にあたると不吉
明治時代天皇が光にあたると不吉
皆既月食の不吉な言い伝え

現代では皆既月食というと、珍しい月を観測できる日という程度の認識です。しかし、以前は日本でも中世頃からずっと、不吉な事とされてきた歴史があります

平安~江戸時代:光にあたると不吉

平安時代は月食の光にあたる、皆既月食の日の夜に外に出ること時代が不吉とされていました。この考え方は平安時代から江戸時代まで続いたとされます

平安時代の歌人、西行は『忌むと言ひて、影に当らぬ、今宵しも、われて月見る、名や立ちぬらん(意味:世の人々は月蝕は不吉だと言うけど、私は見ようと思う)』と歌い変人っぷりを発揮しています

明治時代:光にあたると不吉

禁秘抄(初版:1888年:明治21年)によると、光にあたると不吉の考えが記述されており、特に天皇は日食、月食の日に重く慎まなければならず、御簾(現在:すだれ)を下げて光を遮断しなければならないとあります

日本では天変地異や社会的動乱の前触れとされ、赤い月は見てはならない。光にあたると良くないとされてきました。特に天皇が主権を持つ時代は、政治の混乱の前触れとされ光が避けるべき対象でした

世界各国も同様

インドでは皆既月食が悪い波動を振りまく、古代メソポタミアは王様への攻撃。インカ帝国は月を攻めたジャガーが月を征服後に地上に戻って来ると言い伝えが有。どの国も良しとは認識されていませんでした

【未来】お祝い事の日と皆既月食が重なる日は?

皆既月食の赤い月、光を浴びることが不吉だという言い伝えが、より不吉な日となるのが、2026年3月14日の雛祭り、2028年7月7日の七夕が部分月食、2029年1月1日の元旦も皆既月食です

皆既月食不吉な皆既月食の日
雛祭り2026年3月14日
七夕2028年7月7日
元旦2029年1月1日
不吉な皆既月食の日

女の子のお祝いの雛祭り、五節句の七夕、元旦と皆既月食が重なる年が将来的にあります。テンションが下がる話ですが、数年に1回、嫌な感じがする皆既月食がある事が残念ですよね

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