10年に1度起きる程度であったカメムシ大量発生は、今や毎年と言って良いほど全国の都道府県で発令されます。
番号 | この内容を読むとわかる事 |
【1】 | カメムシ大量発生とは?何故? |
【2】 | カメムシ注意報が発令中の都道府県 |
【3】 | 【意外】その後どうなる? |
今回は、カメムシ大量発生がお住いの県や付近の都道府県に、注意報が発令されているのか。
リンゴや梨、みかんの農家がカメムシに襲われたとニュースを見ても、自分に関係ないと思ってたらベランダにいたぞ!家の中に臭いカメムシが侵入するカメムシとその後の対策を簡単に説明します
まずは、カメムシ注意報が発令された2024年の都道府県から発表します!
【注意報が発令】カメムシが大量発生している都道府県(2024年度)
2024年の春から秋に、カメムシが大量発生。カメムシ注意報が発令された都道府県は九州から関東まで幅が広いです
カメムシ大量発生 | 2024年度(春) | 2024年度(秋) | 2023年度 |
発生した地域 | 30都道府県 | – | 21都道府県 |
全国の都道府県にカメムシ注意報や警報が発令された地域を下記の早見表にしました。まずは自分のお住いの県のカメムシ大量発生の状況を確認(表左:本年度、表右:前年の発生を記載)しましょう
農林水産省が発表したカメムシの大量発生の注意報が発令した県と発生日になります。
都道府県 | 春:2024年 | 秋:2024年 | 前年:2023年 |
北海道 | – | – | – |
【東北地方】 | – | – | – |
青森県 | – | – | 発令 |
岩手県 | – | – | 発令 |
宮城県 | – | – | 発令 |
秋田県 | – | – | 発令 |
山形県 | – | – | 発令 |
福島県 | – | – | 発令 |
【北陸地方】 | – | – | – |
石川県 | 5/16 | – | 発令 |
新潟県 | – | – | – |
富山県 | 5/23 | – | – |
福井県 | – | – | – |
【甲信地方】 | – | – | – |
長野県 | – | – | – |
山梨県 | – | – | – |
【関東地方】 | – | – | – |
東京都 | 5/21 | – | – |
神奈川県 | 4/3 | – | – |
千葉県 | 5/10 | – | 発令 |
埼玉県 | 5/10 | – | 発令 |
茨城県 | 5/10 | – | – |
栃木県 | 5/13 | – | – |
群馬県 | 5/23 | – | – |
【東海地方】 | – | – | – |
愛知県 | 5/9 | – | 発令 |
岐阜県 | 5/21 | – | 発令 |
三重県 | 5/23 | – | – |
静岡県 | – | – | – |
【関西地方】 | – | – | – |
大阪府 | 5/16 | – | – |
京都府 | 5/2 | – | 発令 |
奈良県 | 5/16 | – | – |
兵庫県 | 5/2 | – | – |
滋賀県 | 5/20 | – | – |
和歌山県 | 4/25 | – | 発令 |
【中国地方】 | – | – | – |
広島県 | 5/23 | – | – |
岡山県 | 5/10 | – | – |
鳥取県 | 4/17 | – | 発令 |
島根県 | – | – | 発令 |
山口県 | 4/23 | – | 発令 |
【四国地方】 | – | – | – |
香川県 | 5/1 | – | – |
愛媛県 | 3/22 | – | – |
徳島県 | 4/30 | – | – |
高知県 | 4/26 | – | 発令 |
【九州地方】 | – | – | – |
福岡県 | 5/1 | – | – |
佐賀県 | – | – | 発令 |
長崎県 | 5/2 | – | – |
大分県 | 5/8 | – | 発令 |
熊本県 | 5/2 | – | 発令 |
宮崎県 | – | – | – |
鹿児島県 | – | – | 発令 |
沖縄県 | – | – | – |
カメムシの大量発生の時期は年2回、春の4月~5月頃と8月後半から9月です
農家の方以外は『だから何?』や『今年だけ乗りきれば良い』と間違いをしがちです
カメムシ注意報を見る時のポイントは、春の4月に大量発生した後、現在は発令されていなくても油断できません。理由はカメムシの寿命が1年半(参考:家の中のカメムシの住処:カメムシの冬眠場所はどこ?)ほどあり、4月~8月に卵を産み、1ヵ月で成虫になります
大量発生したカメムシの数は何匹くらい?どこにいる?
カメムシの大量発生は昨年の10倍、20倍のように倍数で発表され、正確な数は不明です。異常な数の地域は280倍(熊本県宇城市)という事例があります
それでは、カメムシの大量発生の数のイメージがわかないです
あと、写真や映像も、きもいからみたくないですよね。下記の目撃情報の事例(写真:無)を参考にしてください
目撃場所 | 目撃する数 |
【1】樹木・葉っぱ | 10~30匹 |
【2】夜の街灯 | 200~300匹 |
備考 | 全体の数は不明 |
通常モードのカメムシは、単独や数匹程度の数しか目撃はしません
しかし、大量発生時のカメムシの数は木や葉っぱなら、集団で10~30匹が集まっています。京都市内の夜の街灯では、数が数えられない200匹以上のカメムシ軍団。もはや、カメムシの天空城と名付けたくなるレベルです
なぜ?カメムシが大量発生する原因は?
カメムシが大量発生する原因は、春と秋の時期で理由が異なります。秋は今年の花粉の量と温かい気温が原因とされますが、春は冬を越すカメムシの量が多く、山や林だけではエサ不足の為に市街地に出現する為です
※詳細:カメムシ大量発生の原因と理由
カメムシ大量発生のニュースや注意報が全国各地で発令されると、地球の温暖化が原因だ!とか、農家の人が対策してないからでは?など、様々な憶測が飛び交います
農家の方の方にきちんと対策をして欲しいとコメントと意見が多くありますが、
メカニズムとカメムシの生態系を知ると、農家があまり関係ない事がわかります
カメムシの大発生の原因は内容が壮大すぎる為、詳しい詳細は特設ページ(カメムシ大量発生の原因と理由)を読んでください
カメムシの大発生はいつまで続くの?
カメムシが4月~5月に大発生すると、6月頃になると一旦、落ち着きます。しかし、カメムシは1年半近く生き延びる生命力があり、同年の9月~11月頃に再び大発生します
6月~8月にベランダや庭にカメムシの死骸があると
良し良し!死んでるぞ。もうカメムシは出現しないだろうと思いますよね?
夏に死んでるカメムシは、昨年に生まれたカメムシですよ?その死んでるカメムシは、産卵を終えて力尽きただけです。次の世代の新生児のカメムシが、その後(約1か月後)、成虫になります
結論から言うと、カメムシは冬の12月以降を除き、ほぼ年中を活動。カメムシ大発生のニュースを聞かなくなっても、淘汰され全滅した訳ではありません
第一次大量発生 | 4月~5月頃 |
産卵期 | 6月~8月 |
第二次大量発生 | 9月~11月頃 |
冬眠 | 11月後半~12月頃 |
大量発生が落ち着いたからと言って、もう大丈夫という訳ではなりません。春に大量発生したら、秋もたぶん発令されるよ!と頭に入れておいた方が良いです
日本に生息するカメムシは、主に、チャバネアオカメムシやツヤアオカメムシ、クサギカメムシの3種類(果樹カメムシ類)が被害をもたらします
この話を知ると、結局、カメムシが大量発生した地域にお住まいの方は、カメムシ対策が必要だと思う事でしょう
では、カメムシが大量発生するとどうなるのか。生活に関わるお話が次になります
【よくある事】カメムシが大量発生するとどうなる?
カメムシが大量発生すると、梅雨から夏の洗濯物の干し方に工夫が必要になります。カメムシが洗濯物にいたら、ミントスプレーや殺虫成分を含まないカメムシコロリあたりを使うのが定番ですよね
内容 | カメムシ大量発生とその後 |
【1】 | 洗濯物が干せなくなる |
対策 | 部屋干しにする |
オススメ | スプレーをする |
でも、カメムシ対策グッツがないと、洗濯の外干しやベランダ干しに困る事になります
カメムシは2mm、窓が開いていただけで家の中に侵入する事ができます。窓を閉めているから安心と思いがちですが、カメムシは洗濯物にくっついて家の中に持ち込んでしまいます
窓を閉めているのに、なぜか、部屋の中にカメムシがいた経験をした方、多いのではないでしょうか。
経験上の話になりますが、外干の洗濯物をハンガーのまま、部屋にかけておいたら、3~4匹のカメムシが部屋に現れた事があります。カメムシが発生する時期は、洗濯物にカメムシが付着していないかをチェックした方が良いです
内容 | カメムシ大量発生とその後 |
【2】 | 洗濯物に卵を産む |
対策 | ガムテープで取る |
カメムシが家の中にいたら、グッツがあれば対処すれば良いです
しかし、意外な盲点が、カメムシが洗濯物に卵を産みつける事です。春の大量発生時は産卵期ではない為、まだ、ましですが、6月以降になると洗濯物に卵がつくことがあります
卵は1週間~2週間で孵化。脱皮を繰り返すと、1ヵ月たらずで、カメムシが成虫になります
洗濯物に卵があったら、ガムテープで取るのがオススメ、家の中に入れないようにしましょう
カメムシの卵がどんな色や形か分からない方は、カメムシの卵の見分け方:洗濯物の茶色や白い卵の正体で確認してくださいね
【意外な盲点】カメムシが大量発生するとどうなる?
カメムシが大量発生すると、ホームセンターのカメムシ対策グッツが品切れになり、ネットで殺虫剤や冷凍スプレー、カメムシ避けを購入するハメになります
意外な盲点は、カメムシ対策したいけど、カメムシ用品が売ってない問題に遭遇する事です
内容 | 意外な盲点 |
【1】 | カメムシ用品が品切れになる |
対策 | ホームセンターの購入が理想 |
オススメ! | 4月、9月前に先に購入 |
カメムシ対策グッツは1000円~3000円ほどと値段の幅が広く、買いそびれると高い商品を購入するしかない状況に追い込まれます。おそらく、転売が横行するなど。買いたくないけど、買わざるを得ない感じになるかもしれません
そうなるといつものことながら、転売ヤーは最低な奴らだ論に発展。転売の良し悪しの話を横に置いて考えても、規制が入ると、私は高くてもいいから、とりあえず、カメムシ用品が欲しい人が、その時に結局手に入りません(転売品の購入を肯定している訳ではない点をご了承ください)
内容 | 意外な盲点 |
【2】 | 桃、ブドウ、梨が高くなる |
対策 | 農家の方を応援するしかない |
カメムシが大量発生すると、最初に狙われるのが、農家の方が育てている果物の木です
普通の年のカメムシは、スギやヒノキの実を食べて、卵を産みます。大量発生すると山の食べ物だけでは足りず、農家の果樹園が襲われます
特に、桃、ブドウ、梨の木が狙われやすく、カメムシに襲われた果物は出荷どころか、穴だらけのボロボロな状態になります
生産量が減ると、当然ながら、お盆に食べたくなるブドウや桃の値段が上がり、残念な夏休みを過ごす事になります。対策方法は一般人にはなく、農家の方の努力を祈るのみです