日本に住む有名なカメムシと言えば、チャバネアオカメムシやツヤアオカメムシ、クサギカメムシです。この3種類のカメムシは生態系が似ており、放置すると大量発生をします。
番号 | 記事を読むと解決する悩み |
【1】 | カメムシ対策をしたい |
【2】 | カメムシの住処はどこ? |
【3】 | カメムシの冬眠場所を知りたい |
【4】 | カメムシの冬眠時期は? |
今回は、上記のカメムシに関するお悩みを解決する内容をご提案いたします
多少、小難しい生物学の話を含みますが、その代わりカメムシの冬の様子がわかる内容です。春や秋に大量発生が発令されるカメムシ対策に、自分でカメムシの居場所(家の中、外)を特定して、駆除したい方に嬉しい情報になります
では、まずは、カメムシの根本的な生き方、どんな昆虫なのか。基本スペックの話からになります
【居場所】カメムシは冬はどこで何している?
春やGWを頃になると、カメムシを見かける。稀にカメムシを夏休み頃に発見するけど、急に秋になったら大量発生して、驚くことがあると思います
でも、冬にカメムシを見かけませんよね。どこにカメムシはいるのでしょうか
カメムシの生態系 | 解説 | 時期はいつ? |
寿命 | 1年6カ月 | – |
春 | 大量発生 | 4月~5月 |
夏 | 見かける | 6月~8月 |
秋 | 大量発生 | 9月~10月 |
冬 | 冬眠をする | 11月・12月~ |
※卵の状態で駆除したい方はコチラ。カメムシの卵の見分け方:洗濯物の茶色や白い卵の正体で卵の形と色を確認してください
カメムシは夏や秋に死んでしまうセミやカマキリと異なり、冬越しをする昆虫です
寿命が1年6カ月ほどあり、秋に見かけたカメムシは、春になると冬眠から覚めてカメムシは4月頃から活動を開始。秋ごろに大量発生(近年は春の大量発生事例:有)をして、冬になると冬眠をします
このようなサイクルがカメムシの一生です
カメムシ対策をしたい方にショッキングなお話ですよね
なぜなら、寿命が1年6カ月あるなら、放置をしたら春に再び出現する可能性(本年度:カメムシ大量発生の都道府県、原因を知りたい方はカメムシ大量発生の原因と理由のコチラ)があるからです
でも、冬眠をして冬越しするといっても、家の外なら寒くてカメムシは死んじゃうのでは?それなら、別に駆除しなくていいや!と思いますよね
チャバネアオカメムシやツヤアオカメムシ、クサギカメムシが、寒い地域なら気温に耐えれず全滅する事を期待している方に残念な情報が次の説明です
【気温】カメムシは何度まで耐えられる?
生物学上、カメムシは寒さに弱い昆虫です。アメリカを襲った大寒波(2014年)でカメムシが大量に死ぬ事が確認され、やはりカメムシは寒さに弱いと証明がされました
しかし、この大寒波でカメムシが死ぬ証明を裏付ける調査が開始され、残念な事がわかりました
冬の気温 | 生存率 |
例年の冬 | 25%生き残る |
氷点下(0度) | 5%生き残る |
アメリカのバージニア大学教授がクサギカメムシ(日本と同じタイプ)が何度以下で死ぬかという実験をした結果、普通の冬なら『20~30%生き残る』、氷点下なら『5%生き残ること』がわかりました
この数字を見て、普通に考えるとだから何?としか思いませんよね
人間が防寒具なしで氷点下を生き残れますか?この質問の答えを考えると、意味が分かるはすです
逆に言うと、カメムシは『氷点下の気温で5%が生き残る耐久性ボディ』を持った昆虫です
カメムシは集団で集まって冬眠をします
1度の冬眠場所に『40~50匹の集団のカメムシ』が集まり、ウジャウジャしています
つまり、普通の冬の年なら10~15匹が生存、氷点下になる大寒波が襲ったとしても、2~3匹は生き残ります。結論を言えば、カメムシは寒さに弱いけど、冬に放置しても生き残る昆虫だと言えます
寒い日や雪が降る地域なら何度以下になったら死ぬのか。寒さでカメムシたちは全滅するだろうと期待するのはあきらめましょう
それに、カメムシは昆虫と言えども、バカではありません
寒さに弱い体質だから10度以下になる前に、冬眠の準備をして住処(寒くなっても死ににくい場所)に避難をしています
【家の外】カメムシの冬眠場所はどこ?
カメムシは『気温15度以下になると冬眠場所探し』をはじめ、10度前後の寒くなった頃になると、家の外壁や寒さに耐久できる場所で冬眠をしています
カメムシは何度になったら、寒くなったらいなくなると期待している方に、大変、ショッキングなお知らせです
気温が15度以下になる10月~11月頃になると、見かけなくなる理由は、冬眠場所を探し、場所が決まったら冬眠をするからです
カメムシが寒さでいなくなった(全滅した)のではなく、冬眠して春を待っている潜伏状態に入っています
カメムシ | 冬眠場所 |
白い家 | 白色に集まる |
外壁 | 外壁の隙間 |
花壇のブロック | ブロックのつなぎ目 |
田舎や中堅都市の自然がある郊外に一軒家に住む方は、外壁の色が白い家ほどカメムシが集まります
うちの家は、白色じゃないから安心だ
マンションの5階だから大丈夫だと考えるのは、甘いです。マンションの8階のベランダで生活してるのを見たことがあります
外壁が白くなくても、花壇や家の周りを囲むブロックを探してみてください。
簡潔に言うと、おしゃれな花壇を作ろうとして置いた薄ピンクの西洋モダン風のブロックの端を見てください
ブロック同士をつなぐと白色の溝ができますよね
家の外ならそのような場所がカメムシの冬眠場所です。冒頭に、カメムシは寒さに弱い昆虫だからこそ『寒くなる前に冬眠の準備を開始』する、そして、カメムシはバカではないと記述しました。
カメムシはより暖かい場所を求め、普通に家の中で冬眠をしますよ
【家の中】カメムシの冬眠場所はどこ?
カメムシは、雨風に当たりにくい場所が冬眠しやすく、暖房で暖かい家の中に侵入。暖かい家を発見すると、主に屋根裏、壁と壁板の間を冬眠場所にします
身近な場所で家の中で冬眠中の場所を探すなら、窓や扉の開け閉めがある付近の部屋です。カメムシが眠場所に選びやすく、下駄箱の裏や床下、暖房がきいてる温かい部屋のどこかに潜んでいます
カメムシ | 冬眠場所 |
家の中 | 屋根裏 |
壁と壁板の間 | |
床下 | |
部屋の中 | 窓のある部屋 |
玄関 | ロッカーの裏 |
探すポイント | 非LEDライトの部屋 |
小学校や古い家屋なら、ロッカーの裏がめちゃめちゃカメムシの冬眠場所になる可能性:大です
しかも、40匹~50匹くらいの集団で密集して冬眠をするので、発見すると気持ち悪く見た目が怖いです
こんな話を聞くと、侵入を防ぎたいですよね
カメムシは光に集まる習性があり、窓から漏れた光の場所から侵入。付近に巣穴や冬眠場所に選びます。家から漏れる光とは、昔の電球や非LEDの照明の光の事。カメムシが集まる原因の犯人が赤外線を含む光です。赤外線を遮断したLEDライトなら、窓を開けてもカメムシが寄り付きにくいです
さて、今回はカメムシの冬越し!冬眠方法と家の外と中のカメムシの冬眠場所の探し方を説明しました
カメムシは冬になるといなくなるから、安心。放置していいや!と思っていた方は、まさか、秋に見かけたカメムシが生きているとは意外なお話ですよね
春になるとカメムシが急に大量発生(本年度はコチラ:カメムシ大量発生の都道府県の情報)する原因は、カメムシ駆除の放置が1つの理由になります。対策できる範囲はある程度、やっておいた方が良いかと思います
細かい事を言えば、家の近くにカメムシが好きなクズの木や桜の木、果実なら梨、みかん、桃の木があると果樹カメムシ類(チャバネアオカメムシ、ツヤアオカメムシ、クサギカメムシ)の餌になります
カメムシ嫌いな人は、庭に桜!桃!あと、梅の木も植えない方が良いです