【県庁所在地】都市の名前の後ろに『市』をつける?つけない?

【県庁所在地】都市の名前の後ろに『市』をつける?つけない? 学ぶ
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教科書を見ると愛知県:名古屋は名古屋、栃木県:宇都宮と『市』がつかない。テストに出たら市が有、無のどちらも正解だけど、本当はどっちが正しいの?と深い疑問を持った小学生、中学生向けの分かりやすい説明をします

【県庁所在地名】都市の名前の後に『市』は付ける?つけない?

県庁所在地の名前の最後に『市』をつけても、つけなくても、間違いではないです。ただし、県庁所在地とは、行政機関の本庁舎が置かれている場所という定義です

広島県の広島(広島市)や福岡県の福岡(福岡市)のように、『市』を付けても問題がない都市が大半でが、福岡市より『福岡』の方が広い場所を意味する為、適切な回答です

簡単に説明すると『市』をつけると答えが狭くなり、『市がない表記(福岡市ではなく、福岡)』が間違いのない確実な正解になります

いじわる問題:都市名を答えなさい

性格の悪い先生や出題者は『A県の都市名を答えなさい』と問題を出し、市がついてないければ×とする人です。都市名を聞かれたら市が必要という理屈です

時間軸を含めると?

県庁所在地は廃藩置県(1871年)に江戸時代に藩と呼ばれた地域を県にしました

3府302県と数を整理ができず、県統合を繰り返した結果、現在の47都道府県になりました。栃木県のように発足時は県庁所在地が栃木町、後に宇都宮町になった県があります。現在は『市』であっても、過去と未来は『市』とは限りません

栃木県の県庁所在地の事例

県庁所在地栃木県
現在宇都宮、もしくは、宇都宮市
1871年栃木町
1884年宇都宮町
栃木県の県庁所在地

過去事例:栃木県は宇都宮町が県庁所在地

栃木県の県庁所在地は1871年は栃木町、1884年は宇都宮町でした。1888年に市区町村制度が始まりますが、県庁所在地が『市』でない地域に県庁所在地があったケース:有です

テスト問題の『A県の県庁所在地を答えよ』に『現在の県庁所在地』と時間軸の記載がない場合、栃木県は栃木町、宇都宮町は過去に県庁所在地であった事が事実です。小学生の問題なら『宇都宮、もしくは、宇都宮市』が正解ですが、栃木町、宇都宮町が答えに含まれてしまいます

ある意味、栃木県の県庁所在地の問題は良問ではないと言えます。県庁所在地のテスト問題は『県名と都市名のペアを作りなさい』という出題が正しい問いかけではないでしょうか

東京都の県庁所在地名は『東京』

分かりにくい方は東京都で考えてみましょう。東京都のように東京市が存在しない場合:有、住所でいうと本庁は新宿区にあります。東京市は1943年7月1日に廃止され、現在、存在しません

県庁所在地東京都
東京1943年:東京市の廃止
さいたま市1989年:浦和市、大宮市、与野市が合併
県庁所在地の補足情報

同様に埼玉県は『漢字の埼玉』という場所に県庁所在地がありません。埼玉の県庁所在地が置かれている市は、ひらがなの『さいたま市』、場所でいうと、ひらがなの『さいたま』に存在します

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