死者の日とは何をする日か、名前だけ聞くと怖く思る!メキシコの死者の日を保育園や幼稚園の子供向けの由来、歴史的な元ネタをご紹介します
【2025年】死者の日はいつ?何する日?どんなお祭り?
令和7年、2025年の『死者の日』は11月1日の土曜日と11月2日の日曜日です。死者の日とはメキシコの風習であり『死者を偲びそして感謝、生きる喜びを共感する事が目的』の祝祭です。言葉通りの怖い儀式やお祭りではありません
西暦 | 死者の日(メキシコの風習) |
2025年 | 11月1日(土)、11月2日(日) |
2024年 | 11月1日(金)、11月2日(土) |
2023年 | 11月1日(水)、11月2日(木) |
死者の日は、メキシコで毎年11月1日と2日に行われます。大きなお祭りであり、前日の10月31日を含んで3日間が盛大に盛り上がる時期です

死者の日はどんなお祭り?
死者の日は、オレンジや黄色のカラフルな飾りがされ、色には太陽、光、再生を象徴する意味があります。死者の日と怖いネーミングをしていますが『死は終わりではなく、終わりの始まりであり、人の死は記憶を通じて生き続ける』との考え方になります
簡潔に述べると、亡くなってしまった人はもう戻って来ません。しかし、悲しみではなく、喜びと感謝をもって死者を迎える祝祭をする事で死に対する捉え方を恐怖から緩和するといった文化的な側面があります

死者の日は祭壇や墓地もカラフル!
死者の日はお墓の飾りがカラフル。マリーゴールドがメインの花になりますが赤色のケイトウやキクなど、死者を迎える為に華々しく飾りをします。また街中では歌を歌う人たちやバンドマンが音楽イベントをあちらこちらで行っている事も特徴的です
【意味や由来】死者とは?何する日?どんなお祭り?
死者の日(Día de los Muertos)とは、メキシコのアステカ文明(1428年頃から1521年)にあった『人は死後、魂が冥界で暮らす』という考え方が由来です
また、紀元前の時代のメキシコにあったマヤ文明も同様のよく似た生死観があり長い歴史の過程で根付いたと考えられています
西暦 | 死者の日(メキシコ) |
11月1日 | 子供の魂を迎える日 |
11月2日 | 大人の魂を迎える日 |
現在では11月1日が子供の魂を迎える日、11月2日が大人の魂を迎える日という意味があります
後にアステカ文明はスペイン人:エルナン・コルテスに侵攻され滅びてしまいます。生き残ったメキシコの先住民にスペイン流のキリスト教が伝播して、死者の日がカトリックと融合されたお祭りとなります
西暦 | メキシコ | キリスト教 |
11月1日 | 死者の日 | 諸聖人の日 |
11月2日 | 死者の日 | 万霊節 |
メキシコの歴史から上記の構図で死者の日とキリスト教に関連性が深くあります。キリスト教:カトリックでは諸聖人の日(11月2日)の前夜祭がハロウィン、万霊節(11月2日)とメキシコの死者の日と近く、同様に死者を記念する日として扱われています
死者の日と諸聖人の日
死者の日とは?子供向けの簡単説明!
死者の日を保育園や幼稚園児、小学生の子供に簡単に説明するなら『死者の日は日本のお盆』と同じ日です。お盆に先祖の魂が帰って来るお話がメキシコにもあると教えると理解がしやすい内容です

死者の日の花は『マリーゴールド』
死者の日の花はマリーゴールドです。マリーゴールドはセンパスチルと呼ばれ、20枚の花びらを持つ花という意味です
メキシコのアステカ文明ではマリーゴールド(センパスチル)の花は『死と再生の花』といった神話があります。祭壇までの道にマリーゴールドの花びらをばら撒き、亡くなった死者の魂を案内する役目があります