お年玉を子供、親戚の子にあげないのはケチなのか。物価高騰や不景気が続く現在に、本当にお年玉が必要な事かを考え直す事にしました
年々、結婚をしない人、子供を持たない家庭が増え、お年玉をあげるあげないが親族間のトラブルを巻き起こす、また、お年玉をあげたくない人が周りに増えてきたからです
今回は、お年玉の廃止について編集部内で意見を取りまとめました。お年玉の由来を調べると、本来のお年玉の意味をはき違えている現代人の姿に疑問を持ちました。お年玉を廃止したい人、お年玉肯定派の人、それぞれ一度、考え直す良い機会と思い記事を読んでいただければと思います
【由来】お年玉の正体は『お餅』だった!お年玉の意味とは?
お年玉は室町時代から存在し、武士は太刀、医者の家系は薬等。将来の職業に役に立つ品物を渡していました。江戸時代になると、神様の魂が宿るとされた餅がお年玉として選ばれるようになったのが起源です
昔のお年玉 | お年玉の中身 |
定番 | お餅 |
武士の家系 | 太刀(刀) |
町人 | 扇 |
医者の家系 | 薬 |
商人の家系 | 金一封 |
お年玉の正体:子供の将来に関連する物
現代のように職業選択の自由がない頃は、子供にとって親とは親である以前に仕事の師匠。寺子屋に通うけど義務教育でなく、権利教育。親が将来、子供が生きてゆく為のスキルアップに年に1度、職業のスキルアップの為に、関連する物を正月に贈ったと考えるとわかりやすい内容です
商人の家系:お年玉が金一封
商人の家系は家族経営。たとえば、団子屋なら長男の子供が本家を継ぐとしても、支店は兄弟、親戚の子供が将来、店長を任させる事になります。算術の練習やお金を増やす能力を身に着けるために、お年玉としてお金を渡していたというのが、本来の姿ではないでしょうか
正月にお年玉、子供や孫にお金をあげる事は昔からの風習だ。その意見が間違っている事になります。お年玉の本来の姿は、神棚にお供えした餅を御下がりとして食べる事が1年の無事や健康を祈る行動。何より、正月のお金は家業を継ぐ子供にお金の勉強をさせる為に渡していたものです
また、お餅はハレの日の縁起物、お正月を祝うに相応しい食べ物でした。では、なぜ、いつからお年玉がお金にすり替わってしまったのでしょうか。お調べすると意外と歴史は浅く、キッカケや歴史的な経緯からあまり意味をなさない事柄が現在のお年玉の姿になっていると感じました
【高度経済成長期】お年玉はいつからお金になった?
高度経済成長期、1960年代頃からお年玉がお金になったとされます。しかし、お年玉をお金にしようと試みた人物や具体的な出来事は不明です
お年玉がお金になった理由:証拠不十分
お年玉が具体的にいつから、餅や職業の道具からお金になったのか。正確な西暦は不明、高度経済成長期頃という事しか分かっておらず、証拠不十分な状態です
儲かった時に財布の紐が緩む
お年玉がお金にすり替わった理由は証拠不十分ですが。シンプルに、高度経済成長期にお金が儲かった人が多かった事、サラリーマンが増え、商売に関連する贈り物を正月にしなくなったのではと考えられます
以上の事から、お年玉としてお金を子供、孫に渡す行動が、現代の不景気の時代、本来のお年玉の意味合いから間違った行動だと結論付けました
お年玉は風物詩:それなら小額がふさわしい
お年玉はお金だ!自分だって子供の頃にお年玉をもらったでしょ?と意見があるでしょう。
お年玉の相場は中学生、高校生が5000円~10,000円。儲かってる時代なら、その金額で良いでしょう。経済的負担が増加する時代に、根拠が乏しい事に頭を悩ませる必要は無く、お年玉は廃止しても問題ないと言えます。
お年玉にお金を渡す事が文化や正月の風物詩であるなら、500円や1000円の可愛い金額で問題ないはずです。皆さん、一度、原点に立ち返ってお年玉の意味を考えなおす時期。もらったお年玉を投資せず、貯金や好きなものを買う消費しかしてないのなら、子供の将来の為になっているとは思えないと意見が変わると思います