【時期】東京のお盆はいつ？何をする？
東京のお盆は7月13日から7月16日の4日間です。迎え火をする方はは7月13日の夕方、送り火は7月16日の17:00～19:00頃の時間帯になります
| お盆の行事 | 東京のお盆 | 時間 |
| 迎え火 | 7月13日 | 17:00～19:00 |
| 中盆 | 7月14日 | – |
| 中盆 | 7月15日 | – |
| 送り火 | 7月16日 | 17:00～19:00 |
東京のお盆と他の地域との違いは日付です。お盆にする仏壇飾りやお墓参りは所属する宗派ごとにルールが異なりますが、迎え火から始まり、先祖を敬い、送り火をしてお見送りをする事に違いはありません
東京は7月13日が迎え火、7月16日が送り火
迎え火とは先祖の霊を迎え入れる習慣、送り火があの世（極楽浄土）に帰る為の行事です。東京は日本各地より1ヶ月月早く、7月13日が迎え火、7月16日が送り火の日です
同様に仏壇飾りやお供え物をする時期も7月13日から7月16日になります。お供え物をする日は盆の入りである7月13日、お供え物を下げる日は送り盆の7月16日です。東京は7月の迎え火と送り火と同じタイミングでお供えをします
京都は8月16日が送り火
東京以外の地域で有名な送り火は京都の大文字焼きです。東京の送り火は7月16日ですが、西日本の京都は8月16日に大々的な『五山の送り火』が行われ、先祖をあの世に送り返します
東京のお墓参りはいつ？
東京で有名な墓地の青山霊園や東京霊園（八王子）、雑司ケ谷霊園（池袋）のお盆は7月13日から7月16日です
お墓参りは迎え盆の初日、中日の7月14日・15日、送り盆のお盆最終日の4日間なら、いつお墓参りに行ってもかまいません
東京:お墓参りに行ってはダメな日は？
縁起を気にする方は、仏滅と友引の日を避けますが、仏教と六曜に関連性が無いため、お墓参りの日と仏滅が重なっても問題はないです。気にする方は上記に東京のお盆にお墓参りに行ってはいけない日を解説しています
このように、他の地域は8月がお盆にも関わらず、なぜ？関東の一部（八王子や神奈川県）と東京は7月にお盆をするのか。理由を解説をします
【理由】東京のお盆はなぜ？7月？
東京は7月にお盆とする理由は明治5年12月2日に『太陰太陽暦（旧暦）が廃止』、その後、明治6年1月1日から『太陽暦（グレゴリオ暦）』が採用され『7月13日～16日を新盆とする』となったからです
東京の霊や先祖だけ、7月にこの世に帰ってる訳ではありません。社会のルールが変わり、お盆に対する考え方に修正があった事が、東京のお盆が7月である理由です
| 西暦 | 新暦（太陽暦） | 旧暦（太陰太陽暦） |
| 1872年 | 明治5年12月31日 | 明治5年12月2日 |
| 1873年 | 明治6年1月1日 | – |
旧暦:明治5年12月2日を新暦にすると1872年12月31日の大晦日です。この日をもって旧暦（太陰太陽暦）が廃止され、翌日の1873年1月1日が明治6年の元旦となりました
| 西暦 | 東京の新盆（しんぼん） |
| 現在 | 7月13日～7月16日 |
| 1873年 | 7月13日～7月16日 |
旧暦は夜空にある月の満ち欠けによって日付が決定する考え方ですが、月は約29.5日と半端な数字があります。これらの事を考慮して分かりやすく『お盆は7月13日から7月16日』とし『新盆』と名付けるとした事が東京のお盆が7月である由来です
【理由】東京や関東以外の地域はお盆がなぜ？8月？
東京や関東以外の地域は、7月15日付近は農作業や米作りが忙しく、新盆に準備や行事をする事が難しい時期です。新盆の7月が定着せず、以前の8月15日頃をお盆としたい考えが広がりました。その結果、7月13日～7月16日から1ヶ月遅れた8月13日～8月16日のお盆が一般的になりました
| 地域 | お盆の名称 | 新盆:7月の時期 |
| 東京 | 新盆 | お盆をする時間に余裕がある |
| 日本全国 | 月遅れ盆 | 農作業が忙しい |
なぜ？7月は農作業が忙しい？
7月は農作業が忙しい理由は、明治以降に外国からたくさんの夏野菜が日本に持ち込まれた事と稲作が関連しています。
たとえば、お米作り。米は田んぼに水を入れて放置している訳ではありません。現在は機械の導入により手間が軽減されていますが、もともと、お米を作るには88種類の工程があり、7月の天候が不安定な時期に水の量を調整しなければなりません
簡潔に述べると、新暦:太陽暦（グレゴリオ暦）のお盆の時期は日本の各地で導入が難しく、7月の新盆が定着しなかったことが原因です。現在、お盆と言えば8月ではあるものの。東京は新盆を導入がされ今も厳格に暦のルールを守っているといった状況です
【東京のお盆】やってはいけない事は『7月16日』に水辺に行く事！
東京のお盆にやってはいけない事は『7月16日』に川・池・海といった水辺に行く事です。理由は7月16日が閻魔の斎日であり、地獄の門番の閻魔大王が本格的な休日を過ごしているからと言い伝えがあります
| 可否 | 水辺の種類 | 水辺の区別 |
| NG | 川、池、海 | 自然界の水辺 |
| OK | 台所、お風呂 | 人工的な水のある場所 |
ただし、水辺と言っても人工的に作られた水のある場所『お風呂、キッチン回り、トイレ』は対象外です。水辺とは自然界にある川・池・海などと定義されている為です
閻魔の斎日とは？
毎月16日が閻魔の斎日になりますが、年2回。1月16日と7月16日の2日は、同じ16日と言えども、閻魔大王が本気で休みとする日と考えられています。その為、地獄の窯を管理する者がおらず、悪霊が現世にやって来るという設定がされています
| 閻魔の斎日 | 内容 |
| 7月16日 | 閻魔大王の休日 |
| 地獄の窯 | 蓋が空いて悪霊が出る |
閻魔の斎日を簡潔に説明すると『あの世とこの世の境界線』、『特異点の結界が弱体化する日』として考えられます
1960年以降、ツァラトゥストラはこう言ったの著者:ニーチェによる『神は死んだ』との言葉が浸透して以来、日本人だけでなく世界各地で宗教よりも科学や理論を信じる時代になりました
閻魔大王が休日だから悪霊が水辺に集まり、足を引っ張ってあの世に連れてゆくといった内容は非科学的とされ、迷信程度にとどまった意見が現在、一般的。差ほど、気にするような内容ではないですが、7月頃から気温の変化や川辺の洪水等が増える事から、別の意味でお盆に水辺へ行かない方が良いと解釈した方が正解でしょう
