香港ヴァーズ(Hong Kong Vase)とは、香港競馬の中距離G1レースであり、ヴァーズには花瓶や壺という意味があり、優勝すると壺のデザインのトロフィーがもらえます。
昨年は日本の牝馬ウインマリリンが初めて優勝しましたが、今年は早くから菊花賞を回避してレーベンスティールが出走を予定している等!日本の馬が香港ヴァーズに出走するとなると、楽しみですよね。
では、今年。2023年に、香港ヴァーズに出馬する日本馬は?テレビで観戦したいから、現地の発走時刻を日本時間で教えて!賞金は日本円でいくらもらえるの?など、香港G1の香港ヴァーズの知りたい情報を満載でお届けします。
※馬券を推奨する内容ではなく、日程や日本時間、日本馬の出馬予定等を知りたい方向けの情報です
2023年!香港ヴァーズの日本時間は何時から?発走時刻と日程は?
今年開催予定の香港ヴァーズは現地開催国の香港では2023年12月10日(日曜日)にシャティン競馬場(沙田馬場)で開催されます
日本と香港は時差が1時間あり、日本国内で香港ヴァーズのTV放送や観戦する時は12月10日と日付は変わりません
香港G1競争 | 詳細 |
レース名 | 香港ヴァーズ |
コース距離 | 2400m(芝・右) |
開催国 | 香港 |
開催場所 | シャティン競馬場 (沙田馬場) |
現地開催(日程) | 2022年12月10日 (日曜日) |
日本時間 | 15:00~15:10分頃 2022年:15:10発走 2021年:15:00発走 |
日本と香港のシャティン競馬場(沙田馬場)は時差が約1時間あり、日本時間の方が時計が進んでいます
今年、2023年の香港ヴァーズは日本時間で12月10日(日曜日)の15:00~15:10分頃が発走時刻の予定です
香港ヴァーズの時間は分かったけど、シャティン競馬場(沙田馬場)の2400m(芝・右)のコースが良く分からない方は、下記を参考にしてください
香港G1競争 | 詳細 |
シャティン競馬場 | 距離:2400m(芝) |
スタート地点 | スタンドよりかなり後ろ |
コース形態 | 右周り |
前半 | 最初のコーナー:約500m 序盤:スローになりやすい |
中盤 | 残800m付近:加速する |
後半 | スタミナと体力が必要 |
最後の直線 | 約430m |
シャティン競馬場の距離2400mのコースは右周り⇒スタート地点から、スタンド前を走り第1コーナー迄500mと非常に長い直線です
逃げ・先行馬が前目を取り合うのに十分な長い距離があり、序盤はスローペースになりやすいです。しかし、3コーナーから残り800m付近からラップタイムが加速しやすく、最後は430mの直線⇒スタミナを持続する長くいい脚が使える馬が走りやすいとされます
香港ヴァーズはスタンド正面を最初とラストの2回を通りますが、スタート地点はかなり後ろからの発走です。海外競馬となると「スタンド前:観客の声援」で馬が委縮することがありますが、スタート地点がスタンド前でないことが、香港ヴァーズの特徴の1つです
香港ヴァーズの賞金は?2023年は日本円でいくら?1着の賞金は?
2023年の香港ヴァーズの総額賞金は、2400万香港ドル(HKD)、1着賞金は1344万香港ドル(HKD)です。1香港ドル(HKD)を直近の日本円にすると17~19円であり、1着に日本馬が入着すると約2億4192万円になります
香港G1 香港ヴァーズ | 1着賞金 (香港ドル) | 1着賞金:日本円 (※18円換算) |
1着 | 1344万HKD | 2億4192万円 |
2着 | 504万HKD | 9072万円 |
3着 | 276万HKD | 4968万円 |
4着 | 144万HKD | 2592万円 |
5着 | 84万HKD | 1512万円 |
6着 | 48万HKD | 864万円 |
香港ヴァーズは香港ドル(HKD)での賞金支払いであり、日本円(JPY)はその時のレートで計算になります
上記に香港ヴァーズの着順別の賞金を日本円:18円(1HDK)に換算した金額でをまとめました
では、上記のG1・香港ヴァーズに今年、日本のどの馬が出走する予定となっているのかを次に紹介します
2023年の香港ヴァーズに出走予定の日本馬と登録馬は?
2023年の香港ヴァーズに出走予定の馬とは、香港馬はG2ジョッキークラブカップ(距離:2000m)、日本馬はジャパンカップ、エリザベス女王杯、菊花賞が前哨戦として位置づけられています。3つの国内G1に出走した馬が香港ヴァーズに出走することが大半です
香港、日本以外からはアメリカG1:BCターフ、BCフィリーアンドメアターフ、フランス凱旋門賞後に香港カップへ出走します
馬名 | 出走/予備登録:有 | 備考 |
レーベンスティール (香港名:生活格調) | 出走予定 | 前走 セントライト記念1着 (菊花賞を回避) |
シャフリヤール (香港名:大帝) | 取消 | BCターフ:3着 |
ジェラルディーナ (香港名:吉典娜) | 出走予定 正式に受諾:有 | エリザベス女王杯:5着 |
ゼッフィーロ (香港名:輕風飛) | 出走予定 | アルゼンチン共和国杯:1着 |
サリエラ | 予備登録:有 | 半兄:サリオス (香港マイル3着) |
ドゥレッツァ | 回避 | |
ジャスティンパレス | 選出馬 | |
ヴェラアズール | 選出馬 |
※赤色:出走予定、水色:登録等が有(直前までに決定)です
香港ヴァーズの日本の発走日時とレース発走時刻と出走予定馬を上記の表にまとめました
3歳牡馬のレーベンスティールが菊花賞を回避し香港ヴァースを目標としてます。香港ヴァースの前哨戦である菊花賞を走っていませんが、菊花賞の前哨戦であるセントライト記念を1着だったのがレーベンスティールです
今年の菊花賞は例年にないダービー馬や皐月賞馬と春のクラシックを好走したメンバーが集結しており、菊花賞を狙うのかと考えた結果、香港ヴァースを選択したとも考えられます
過去にセントライト記念から香港ヴァースへ出走した馬はいないと思われますが、菊花賞5着のシックスセンスが香港ヴァースを3着、菊花賞1着のソングオブウインドが4着だったことがあります
菊花賞の疲れなく香港ヴァーズへ出走した方が良いのか、菊花賞で結果を残した馬の方が香港ヴァースに向いているのか、今年のレースで判明するのではないでしょうか
残念なことにシャフリヤールは12月前半に香港のメディカルチェックにひっかかり回避する事になりました
予備登録のあるジェラルディーナはエリザベス女王杯へ出走、昨年は有馬記念に向かい3着でした。有馬記念に向かうのか、香港ヴァーズに出走するのか、有馬のメンバーを見て決めるのかと思われます
エリザベス記念の後に香港ヴァースへ出走という事で正式に招待を受諾をしています
また、もう1頭、予備登録のあるサリエラは、姉:サラキア(有馬記念2着)とサリオス(香港マイル3着)の妹です。
サリエアは目黒記念後に凱旋門賞に出走がもともと予定されていましたが、新潟記念を1番人気からの7着の大敗をし、凱旋門賞への出走を断念しました。半兄のサリオスが香港マイルを好走している事から、香港ヴァースへ出走するのだと思われます
今年の香港ヴァースはロシアンエンペラーが回避をし日本馬が多く出走します
では、日本の馬が香港ヴァーズに過去に通用しているのか。日本の馬が活躍する可能性があるのか。過去に香港ヴァーズに出走した日本の馬達の結果を説明します
香港ヴァーズの過去結果⇒香港ヴァーズに出走した日本馬の結果は?タイムや前走の臨戦過程は?
香港ヴァーズを優勝:1着となった日本の馬、2着・3着に好走した馬を下記の早見表でタイム、前走やレース傾向の情報などをまとめました。ステイゴールドやグローリーヴェイズが過去の香港ヴァーズで優勝しています
香港ヴァーズのレコードタイムは1994年の優勝馬:レッドビショップ(仏)が出した2:25.1が25年以上破られる事なく続いていましたが、日本のグローリーヴェイズが2:24.77のレコードタイムでゴールし現在も歴代記録となっています
※海外競馬はタイムの公表はありますが、一部、上り3ハロンが未発表の場合:有です
※青字で色が塗られているジャパンカップとエリザベス女王杯、菊花賞は香港ヴァーズの前哨戦に位置づけされているレースです
西暦 | 日本馬(香港表記) | タイム | 前走 | 備考 |
2022年 (1着) | ウインマリリン (瑪蓮必勝) | 2:27.53 | エリザベス女王杯 2着 | |
2021年 (1着) | グローリーヴェイズ (耀滿瓶) | 2:27.07 | G2・オールカマー 3着 | 2022年:3度目の挑戦 ⇒香港カップ3着 |
2019年 (1着) | グローリーヴェイズ (耀滿瓶) | 2:24.77 | G2・京都大賞典 6着 | |
2016年 (1着) | サトノクラウン (里見皇冠) | 2:26.22 | 天皇賞秋 14着 | |
2006年 (1着) | ステイゴールド (黄金旅程) | 2:27.08 | ジャパンカップ 4着 |
香港ヴァーズを優勝した馬で最も有名なのが、7歳になったステイゴールドの引退のラストラン、50戦目にあたる第8回香港ヴァーズです
ステイゴールドを英語にすると『Stay Gold』、日本語にすると『ずっと輝き続ける』という意味になり、香港名の『黄金旅程=ずっと長くレースの旅を輝き続けて走ってきた馬』という、すごくかっこいいネーミングですよね
※レース映像の実況が『Stay Gold!Stay Gold!』と叫んでいる名レースです。良かったら見てくださいね
ステイゴールド以外の優勝馬はダービー馬:タスティエーラの父、サトノクラウンや2度、優勝をしたグローリーヴェイズ、牝馬のウインマリリンなど!多種多様な日本馬達です
2回の優勝をしているグローリーヴェイズは合計3回、香港カップに出走しており三度目だけ札幌記念6着後に向かい残念ながら3着でした
西暦 | 日本馬(香港表記) | タイム | 前走 | 備考 |
2022年 (3着) | グローリーヴェイズ (耀滿瓶) | 計測不明 | 札幌記念 6着 | |
2019年 (2着) | ラッキーライラック (旺紫丁) | 計測不明 | エリザベス女王杯 1着 | 牝馬 |
2018年 (2着) | リスグラシュー (雍容白荷) | 計測不明 | エリザベス女王杯 1着 | 牝馬 |
2017年 (3着) | トーセンバジル (東瀛羅勒) | 計測不明 | G2・京都大賞典 2着 | |
2012年 (2着) | ジャガーメイル (網絡電郵) | 計測不明 | ジャパンカップ 10着 | 2010年:4着 前走:ジャパンカップ4着 2009年:4着 前走:アルゼンチン共和国杯4着 |
2008年 (3着) | ジャガーメイル (網絡電郵) | 計測不明 | アルゼンチン共和国杯 2着 | |
2005年 (3着) | シックスセンス (超預感) | 計測不明 | 菊花賞 5着 |
日本の牝馬はエリザベス女王杯、4歳以上の牡馬はジャパンカップ、3歳が菊花賞から香港ヴァーズへ向かう事があります
ジャガーメイルのようにジャパンカップ10着からの巻き返しの2着という年もあれば、ジャパンカップ4着からの香港ヴァース4着の時もあり、着順成績はバラバラですね
西暦 | 日本馬(香港表記) | タイム | 前走 | 備考 |
2021年 (5着) | ステイフーリッシュ (愚者眼界) | 計測不明 | 福島記念 4着 | |
2019年 (4着) | ディアドラ (迪雅卓) | 計測不明 | 英チャンピオンS 3着 | 牝馬 |
2016年 (4着) | ヌーヴォレコルト (新記録) | 計測不明 | レッドカーペット 1着 | 牝馬 |
2016年 (5着) | スマートレイアー (醒目層次) | 計測不明 | 府中牝馬 3着 | 牝馬 |
2015年 (5着) | カレンミロティック (機伶迷宮) | 計測不明 | 宝塚記念 2着 | |
2010年 (4着) | ジャガーメイル (網絡電郵) | 計測不明 | ジャパンカップ 4着 | |
2009年 (4着) | ジャガーメイル (網絡電郵) | 計測不明 | アルゼンチン共和国杯4着 | |
2006年 (4着) | ソングオブウインド (風之歌) | 計測不明 | 菊花賞 1着 |
香港ヴァーズで3着内に入着できず、おしくも4着・5着だった掲示板内の馬名と前走の臨戦過程をまとめました
前哨戦のエリザベス女王杯に優先出走権のある府中牝馬からスマートレイアーが5着に入着していることから、適性は府中牝馬やエリザベス女王杯で好走する牝馬がある感じがしますが、府中牝馬3着ではちょっと能力が足らなかったという感触です
香港ヴァーズは2000年にG1に昇格しており、GⅡ時代の香港国際ヴァース時代の時にタニノクリエイトとエイシンテネシーの4着がありますが、G1になってから、さらにレベルがあがっていまうので表には除外しています
では、日本の馬以外が直近の香港ヴァーズで、どこの国の馬達が強いのか。前走を含め、紹介します
香港ヴァーズの直近の結果と傾向!日本馬以外⇒国別・騎手・馬齢や前走情報を徹底解説!
西暦 | 着順 | 馬名 | 馬齢 | 騎手 | 国名 | 前走 | 備考 |
2022年 | 1着 | ウインマリリン | 牝5 | レーン | 日本 | エリザベス女王杯 2着 | |
2着 | ボタニク | セ4 | W.ビュイック | アイルランド | ドラール賞 10着 | ||
3着 | グローリーヴェイズ | 牡7 | モレイラ | 日本 | 札幌記念 4着 | ラストラン ⇒その後、引退 | |
2021年 | 1着 | グローリーヴェイズ | 牡6 | モレイラ | 日本 | オールカマー 3着 | |
2着 | パイルドライヴァー | 牡4 | M.ドワイヤー | イギリス | チャーチルステークス 1着 | ||
3着 | エベイラ | 牝4 | C.スミヨン | フランス | ジャンロマネ賞 6着 | ||
2020年 | 1着 | モーグル | 牡3 | R.ムーア | アイルランド | BCターフ 5着 | |
2着 | エグザルタント | セ6 | Z.パートン | 香港 | ジョッキークラブカップ 1着 | ||
3着 | コロンバスカウンティ | セ5 | モレイラ | 香港 | ジョッキークラブカップ 4着 |
上記の表に直近の香港ヴァーズのレース結果を、国別⇒馬名、馬齢、騎手、1つ前にどのレースを前走としていたのかという情報をまとめました
2023年!香港ヴァーズを見る方法は?香港ヴァーズのTV放送と観戦は?
香港ヴァーズは昨年は日本馬のウインマリリンが出走しネット中継がありました。変更がなければ、海外競馬の香港ヴァーズの放映・中継は「グリーンチャンネル」で見ることができます
香港ヴァーズを見たい方は、こちらから見ることができます
グリーンチャンネル←コチラは、会員登録(本契約ではない)すると海外レースを初回無料で見ることができます。ルールが変わらな限り、無料で見せてくれると思いますので、観戦したい方はアカウントだけでも取得しておくのがオススメです
さて今回は『2023年の香港ヴァーズの日程+現地発走時間』と、香港ヴァーズの日本時間は何時から?この時間だよ!という内容を含めて紹介しました。
海外のレースは情報が少なく、日本の馬の誰が出走するのか。どこで放映されるのか。分かりにくいことが多く、何かのお役に立てればと思います!