2024年6月23日が開催日程の宝塚記念(第65回)のコース距離、枠順の特徴、歴代のレコードタイム(参考記録)を解説します
【京都競馬場】宝塚記念のコース説明!距離2200m(芝・外回り)とは?
宝塚記念(第65回)が開催される場所は、京都競馬場の距離2200mの外回りです。宝塚記念開催時の京都2200の外回りとは、カーブは右回り、非根幹距離の特殊なコースになります
いつもなら阪神競馬場ですが、リフレッシュ工事に入るため、京都で宝塚記念が開催される事になりました
GⅠ競争 | 宝塚記念 |
京都競馬場 | 2200m(芝) |
スタート地点 | 直線入口付近 |
コース形態 | 右・外回り |
初角 | 約397m |
前半 | 平坦 |
中盤 | 向こう正面 上り坂:有 |
後半 | カーブ 急激な下り坂:有 |
最後の直線 | 約404m |
宝塚記念のコース特徴と距離、坂の有・無を取りまとめた早見表が上記になります
京都2200mのコースと言えば、G1・エリザベス女王杯が最も参考になると言われます
しかし、開催時期とレース条件が異なる為、宝塚だからこその特有の事情を踏まえながら枠順と脚質を考える必要がありますよね
【コース特徴】京都2200mと宝塚記念のレース展開は?
京都開催の宝塚記念は、サンプルがなく、何を参考としたらレース展開が読めるのか。
みなさん、阪神じゃないからお困りですよね。
しかし、京都2200mのコース特徴をしっかり頭に入れたら、展開予想がしやすくなるかと言えます
では、京都2200mのコース特徴を、もう少し詳しく見てみましょう
【初角までの距離:約397m】
京都開催の宝塚記念は、内回りコースの直線付近ががスタート地点です
直線を進み最初の初角を迎えるまでの距離が約397m、高低差が少なく平坦な為、逃げ馬と先行馬が最初に良いポジション取りをしやすいです
【前半~中盤:向こう正面】
向こう正面までは、各馬たちが伸び伸びと走り、スローからミドルの展開になりやすいです
そして、向こう正面に上り坂があり、そのの後は、カーブから急激な下り坂になります
京都競馬場の最大の特徴の1つ目は『エンジンのかかりの悪い馬が、下り坂を利用して加速』することができる点です
年を取ってズブくなった馬や中山や東京競馬場で、3角、4角を最後方を走る馬が『早めのラストスパート』を開始、ロングスパートができるようになるという特殊な状況を想定しましょう
【1】差し、追い込み馬 | ロングスパート:可 |
【2】非根幹適性 | 反応の良さが必要 |
2つ目の特徴は、コース適性というより非根幹適性の話です。
1600mや2000mのように400で割る事ができる距離が根幹距離と言い、
非根幹適性とは『400m以外の倍数の距離への適正』を意味します。
京都2200mは400の数字で割り算することができない距離ですよね?
だから、それが何?って思う方は『馬がゴール地点を分かっている生き物』なのかを考えてみましょう
大半の馬は、ゴールの場所が何処なのか、わからず走っています
だから、騎手が馬に乗って走ることをサポートしています
つまり、馬は人間と違い『カーブを曲がったら、この辺りからダッシュする』というくらいしか、走りながら考えていません
いつもと違う位置で鞭をたたかれ、走れと言われたら?
なんで今、鞭で叩いたの?まだ、早いよ・・・
こんな風に考えて、宝塚記念でロングスパートができないタイプがいます
要するに『今からラストスパートするよ!』と
鞭を叩いたら『OK!わかった!走るわ!』と素直に『反応する機敏性がある馬』が『非根幹適性の正体』です
よく宝塚記念と有馬記念は好走馬の共通点がある。
このように言われますよね。
宝塚は2200m、有馬は2500mの非根幹距離です
400で割れない数字の距離の競馬場で好走するという事は『機敏性:有』と言え、非根幹適性を見破る方法の1つだと言えます
実際、宝塚記念と有馬記念の両方を制覇する馬が多く存在していることから、間違った尺度ではないと思います
【中盤~後半:スタミナ勝負vsロングスパート】
京都2200mの中盤から後半は、後ろからのロングスパート組に負けないように
逃げ馬は『スタミナ勝負のド根性』
先行馬は『カーブ後になる早で前目に抜け出し』をする戦いになります
【ラストの攻防:直線約404m(全長)】
急激な下り坂で加速した差し馬、行った!行ったで決着したい前目の馬が、ラストの直線を走ります
京都競馬全般に言える事ですが、最終コーナーを前目の通過順位で抜け『速い上りを最後まで使えるスタミナ』がある事が勝利に繋がる走り方だと言えます
ここまでに、宝塚記念のコース特徴を解説しました。京都開催の宝塚記念特有の事情を頭に入れておくと良いでしょう
上記の条件が加わる点が、通常の阪神開催の宝塚記念との違いになります。このような条件をクリアして京都の宝塚記念を勝利した馬を次に紹介します
宝塚記念の参考タイムは?京都開催のレコードタイムは?
京都開催の宝塚記念は、過去に7回しか行われおらず、レコードタイムではなく参考タイムになります
直近の京都開催の宝塚記念のタイムは、ディープインパクトの『2:13.0』ですが、
参考記録として、最も早い京都の宝塚記念のタイムはダンツシアトルの『2:10.2』です
馬名 | 鞍上 | 参考記録 | 西暦 |
ディープインパクト | 武豊 | 2:13.0 | 2006年(第47回) |
ダンツシアトル | 村本善之 | 2:10.2 | 1995年(第36回) |
メジロライアン | 横山典弘 | 2:13.6 | 1991年(第32回) |
1991年のメジロライアン以前は2:17秒以上のタイムが多く、現在の京都2200mに参考にならないと思い上記の表から除外しています
以上が、宝塚記念が開催される京都競馬場、距離2200mのコース説明と特徴、歴代の優勝馬の参考タイムになります
宝塚記念(第35回) | 開催競馬場 |
開催場所 | 京都競馬場 |
住所 | 京都府京都市伏見区葭島渡場島町32 |
フロア・マップ等 | 公式:フロア・マップ等 |
コース特徴以外、宝塚記念当日に現地に向かう方は、所在地とアクセス方法を確認しておきましょう
ただし、宝塚記念の当日に直接向かっても入場券がないと入れません。宝塚記念のチケットは事前予約(参考:宝塚記念の入場券と指定席情報)です
今回は、京都で開催される宝塚記念のコース特徴、レース展開の考え方、過去の参考タイムを解説しました
過去にはライスシャワーが亡くなってしまった悲しい事件があり、京都の宝塚記念は『特殊な事情』がある点を頭に入れておくと良いでしょう
2024年の宝塚記念(出走予定馬の解説はコチラ:宝塚記念2024年)は、前年優勝馬のイクイノックス、2着のスルーセブンシーズが引退をしており、出走メンバーがガラッと変わります
京都2200の宝塚記念のコースの特徴を頭に入れたら、非根幹適性のある馬を探してみると面白いかと思います