子供・小学生の普通の体型、理想の体重を知る1つの方法としてローレル指数が使われます。ローレル指数で肥満、正常、やせぎみといった状態が数字で測定されますが、このローレル指数と一体どんなものなのでしょうか。
今回は、子供のローレル指数を徹底解説!対象年齢は何歳から何歳まで?BMIと、どう違うの?など基本的な事から小難しい計算式まで。簡単にわかりやすく説明します
ローレル指数とは?正常値⇒判定結果の意味は?
ローレル指数とは、スイスの学者フリッツ・ローラーによって提唱された「身長・体重を使った学童・子供の発育状況を知る目安の数値」の事であり、130が理想とされ、±15の範囲(115~145)が正常・標準的な数値とされます
115以下で「痩せ気味」、145以上からが「太り気味」という判定結果になります
ローレル指数の正常値(普通)と痩せすぎ、太り気味の範囲は?
ローレル指数 | 判定結果 |
100未満 | 痩せすぎ(やせ型) |
100~115未満 | やせぎみ |
115~145未満 | 正常(普通) |
145~160未満 | 太り気味(肥満ぎみ) |
160以上 | 肥満(太りすぎ) |
ローレル指数は115~145の範囲であれば正常、普通の体型とされます。ぴったり130が理想的とされ、上下+ー15の範囲なら問題ないです
ローレル指数の計算式と問題例⇒答えは?
ローレル指数は「ローレル指数 = 体重(kg) ÷ 身長(cm)の3乗 × 10の7乗」の計算式から算出された数値です。
たとえば、体重30kg、身長130cmの子供の場合なら
(30÷2197000)×10の7乗=1.365×10000000
ローレル指数=136.5
ローレル指数は136.5です。136は「115~140の正常の範囲内」ですので、普通の体型と言うことになります
ローレル指数は何歳から何歳までが対象?カウプ指数・BMIとの違いは?
成人の男性・女性の肥満、普通、やせすぎの基準はBMIを使います。しかし、BMIは大人用の測定方法であり、子供はカウプ指数、もしくは、ローレル指数が使われるのが一般的です
ローレル指数とカウプ指数の違いは、計算方法だけでなく対象となる年齢が異なります
カウプ指数は、乳幼児(赤ちゃんから保育園、幼稚園児)の生後3ヵ月から5歳未満の子供に用いられ、6歳の小学生から中学生まではローレル指数で肥満度を測るというのが一般的です。
ローレル指数の問題・課題は?
ローレル指数はスイスの学者フリッツ・ローラーが1900年前半に提唱した計算方式です。つまり今kら100年前の考え方、子供の発育状況と現在の子供は食べ物、栄養、男女の体型が大きく異なってきています
この事から、ローレル指数の問題・課題として「身長120~140cmの小学校低学年の子供」と「身長110~135cmの小学校の高学年の子供」であれば、適正に肥満度として当てはまるが、それ以外の発育の良い子供は、少し数値と結果が正しくない可能性がある
そういう風に問題視もされています。とはいえ、大方、正しく肥満・普通・痩せ気味を知るポイントにはなりますので、まったく間違っている訳ではないです