カマキリは虫ケースとエサになるコオロギやバッタを用意したら、子供でも比較的簡単に飼育ができます。でも、子供が大事に飼っていると、いつまで飼育できるのか
寿命ってどのくらいあるのかと気になるポイントですよね
今回は飼育下で、カマキリが何歳ぐらいまで長生きるのか。野生のオオカマキリや世界のカマキリの種類、オス、メスっといった性別でどう違うのか、飼育できる平均的な寿命をたっぷりご紹介します。
カマキリの幼虫と成虫の昆虫採集の時期は?冬越しするの?
時期 | 冬越し | |
卵 | 10月~4,5月 | する |
幼虫 | 4、5月~6月 | – |
成虫 | 7月~10月 | しない |
日本に生息するカマキリは、オオカマキリとハラビロカマキリと合計で10種類ほどがいますが、一般的に私たちがカマキリと呼んでいるのは「チョウセンカマキリ」といった種類になります
チョウセンカマキリは、草むら、花壇、林など、広範囲の場所で日本全国を生息地としています
子供が捕まえてきたカマキリの多くは、チョウセンカマキリ。カマキリは成虫の状態で通常は「冬越し=来年まで生きている状態」をしない昆虫です
冬越しするのは、秋の10月頃にススキや小型の木の枝に「茶色の卵」を産みつけ冬越します。卵が孵化して幼虫になるのは、おおよそ4、5月ですのでカマキリの卵を採集するなら、3月頃です
飼育下!カマキリの平均寿命は?何歳まで寿命があるの?
- カマキリの寿命:1年(卵の期間を含む)
- 成虫のカマキリの平均寿命:3,4か月
カマキリの寿命は、卵の期間を含めると約1年。毎年4月後半、5月前半頃に卵から孵化し、幼虫(小さいカマキリ)となり2か月ほど過ごし、7月頃に大きな成虫に育ちます
成虫になってからは、冬の寒くなる10月ごろまで生きており、成虫のカマキリの寿命は3、4か月程度です
成虫のオス・メスのカマキリの寿命の違いは?
- オスのカマキリ:4ヵ月(9月後半~10月頃)
- メスのカマキリ:3ヵ月(8月後半~9月後半頃)
カマキリのオス、メスで寿命に違いです。カマキリのオスは、交尾中にメスに食べられてしまい命を落とすのが30%(10匹に3匹)、メスに食べられずにうまく逃げ切ったオスは、時期で言うと9月後半~10月頃まで生きながらえます
逆にメスは、交尾後、卵を産んだ後は体力を失い1ヵ月程度で死んでしまいます。成虫のカマキリの寿命は3、4ヵ月と言ってもメスの方が短く、オス:4ヵ月、メス:3ヵ月ぐらいが寿命の目安です
飼育下!交尾・卵を産んでいないカマキリは冬越しするケースがある
カマキリは、年明けの1月以降、冬を越しても生きている。こういうケースは野生のカマキリではあまり事例がないとされます
しかし、飼育下・ペットとして飼っているカマキリが、冬越しした!という事例もあり、交尾をしていないオス、卵を1度も産んでいないメスは、翌年の春、4月頃まで最大で生きていた!という情報はそれなりにあります
生物としての役割を終えていない昆虫ほど、こういった稀なケースがあり、子供が捕まえてきたカマキリが、偶然、まだ、交尾をしていないカマキリであったら、飼育環境さえ良ければ、冬越しも可能です
野性のカマキリの寿命はどのくらい?
- 野性のカマキリの寿命:3、4ヵ月
- 活動時期:7~10月
庭、草むら、林を住処とするカマキリは、7月~10月頃までが活動期間です。カマキリは秋になると卵を産みます。卵を産んでからは1ヵ月程度しか生きませんので、10月頃までが野生で観測できる時期です
今では10月でも温かい日もあり、実際、野生のカマキリっていつまで目撃できるの?というのは、肌寒くなるまでくらいが目安です。イメージで言うと「Tシャツ→寒い→アウターを着る時期」ぐらいまでであれば、ギリギリ!カマキリを発見できる感じ、私的な経験ではありますが10月18日に「庭で茶色い大きなカマキリ」を見た事があります。
カマキリのエサ(食べ物)とカマキリを狙う天敵は?
- カマキリのエサ:トンボ、コオロギ、蝶々
- カマキリの天敵:ハリガネムシ
野生のカマキリの餌は、トンボやコオロギ、バッタ、蝶々と言った昆虫を食べます。オオカマキリのようにビッグサイズ+最強種のカマキリは、カエル、トカゲ、中にはヘビすら捕らえる者もいるとされ、虫と言えども強さはピカイチです
カマキリの天敵は、スズメバチと言った蜂達に弱いとされますが、アメリカのカマキリは蜂すら捕獲した事例もあり、蜂とも対等に戦う能力は秘めていますね^^
むしろ、カマキリにとっては昆虫よりも「ハリガネムシ」という寄生虫の方が天敵と呼べる強敵かもしれません。ハリガネムシは、カマキリのお腹の中に寄生し、最中的に『カマキリを操って水の中に落とす』という恐ろしい生物です。このハリガネムシは成虫のカマキリ、10匹に7匹以上いるとされ、カマキリはどんなに長く生きても、最後は、ハリガネムシの罠にはまり、亡くなってしまいます
さて、ここまでに大方、一般的なカマキリがどのくらい生きるのか。どんな一生を過ごすのかがイメージできたかと思います
次は、カマキリを種類別にすると!これぐらい生きるよ!という寿命を説明しますね
カマキリ!種類別カマキリの寿命を種類別に比較!
- オオカマキリの寿命
- 平均寿命:6ヵ月
- 亡くなる時期:11月、12月
オオカマキリは、10月を過ぎても目撃情報があります。比較的、人気の少ない高山地帯では12月のクリスマス前に、オオカマキリを見た!こんな情報がネットにも、稀にあります。体の大きい種類の昆虫程、長生きする傾向がありますが、オオカマキリは普通のカマキリより長生きしやすいと認識していいのかもしれませんね
- ミズカマキリの寿命
- 平均寿命:2~3年
ミズカマキリは2、3年と長生きです。冬越しするカマキリがいるのだな!と思った方に残念なお話ですが、ミズカマキリはカメムシ目タイコウチ科の水生昆虫であり、カメムシの仲間です。カマキリと名前がつきますが、正確にはカマキリではなく、カメムシ^^
種族が違うので、寿命も他のカマキリと一緒のくくりで考えない方が良いかしれません
- ハナカマキリの寿命
- 平均寿命:3ヵ月
- 生息地:東南アジア(マレーシア、フィリピン)
日本には生息しない世界の有名なカマキリはコレ。ハナカマキリです
ハナカマキリは、東南アジアのマレーシア、フィリピンに生息するカマキリで寿命は成虫になってから3ヵ月程度です。名前に「花」とつきますが、このカマキリは「ランの花」に住みついています。ハナカマキリも、日本のカマキリと同じく、交尾後は1か月程度で亡くなってしまう特性があり、こぽ生態系は世界共通なのです
さて、今回は、カマキリが何年ぐらい長生きするのか。オスやメス、成虫のカマキリを種類別にたっぷり紹介しました。ざっくり言うと、カマキリは卵の期間を含めたら1年程度、成虫は3、4ヵ月の寿命だよ!という風に覚えたらいいかと思います
そのほか、カマキリだけの面白い特性や生態系があるのでもっと知りたい方はカマキリ情報から探してくださいね