生パスタとは、もちもち食感+作りたての麺という感じがしますが、レアチーズケーキのレアとは意味が違い「×⇒生で食べられる」という事ではありません
では一体。生パスタとは何者なのでしょうか。よく考えると分からない!生パスタと乾麺=普通の乾燥パスタと何が、どう違うのか
ココでは、食感・味以外!生パスタのカロリー・GI値の栄養素+何処の国生まれなの?といった歴史的な経緯まで含めて徹底比較して紹介します
生パスタの原料と、乾燥パスタの作り方の違いとは?
乾燥パスタはイタリアで「デュラムセモリナ粉」を使う事が法律で義務付けされており、デュラムセモリナ粉以外の強力粉を含むパスタは、乾燥パスタに分類されません
簡潔に言うと「デュラムセモリナ粉を使い乾燥させたパスタが乾燥パスタ」であり、料理人の方が独自に作った!他の種類の小麦粉の入ったパスタは主に、生パスタという事になります
生パスタ | 乾燥パスタ | |
小麦粉 | 他の強力粉もOK | デュラムセモリナ粉 |
製法 | 作りたての使用も有 | 乾燥させる |
確かに生パスタは乾麺よりも「大きさ」や「太さ」といった形に違いがありますよね
しかし、そもそもなぜ?パスタを乾燥させる必要があったのでしょうか。この理由はパスタとイタリアの歴史が関係しています
生パスタと乾燥パスタの発祥の国とは?
生パスタと乾燥パスタは小麦粉と製法以外に、発祥の国は同じイタリアだとされますが、発祥の地域が違います
もともとイタリアでは古くから。諸説ありますが古代ローマ時代からパスタ(生パスタ)を食べていたとされる歴史がありますが、11世紀に南イタリアのシチリア島がアラブ人によって制圧。砂漠を旅をする彼らの「保存食」として乾燥パスタが誕生しています
生パスタ | 乾燥パスタ | |
国 | イタリア | イタリア |
地域 | 北イタリア | 南イタリア |
発祥の時期 | 古すぎて不明 (古代ローマが有力) | 11世紀 |
要するに初めは普通に生パスタを食べてたけど、他の民族の支配によって長距離の移動に便利な保存食として乾麺タイプのパスタが普及したという経緯です
生パスタの栄養素を比較!カロリーはどれくらい?
茹でる前 | 茹でた後 | |
生パスタ | 約290kcal | 約125kcal |
乾燥パスタ | 約380kcal | 約150kcal |
100gあたりのパスタのカロリーの違いを、茹でる前と後で比較した表です。生パスタの方が茹でた後に水分を多く吸収するため、カロリーそのものは乾燥パスタより低いです。
このカロリーだけ見てしまうと「ダイエット目的なら生パスタ!」と言えますが、カロリーを気にするならパスタに使うソースの方が圧倒的に差が大きく、100gあたりの25kcalの差は雀の涙といってよいかもしれません
むしろパスタ麺は「もちもちが好き、献立の見栄えをよくしたい⇒生パスタ」という風に用途によって選ぶ方が賢い方法ですね
1人前 | 1人前 |
ミートソース | 約80kcal |
たらこパスタ | 約84kcal |
ペペロンチーノ | 約130kcal |
カルボナーラ | 約156kcal |
クリームパスタ | 約168kcal |
一般的な市販の1人前のパスターソースのカロリー表を見ると、カロリーの差はソースの方が激しいです。
また、メーカーによっても違い、80kcal、120kcalのミートソースもあるといった状況ですので、カロリーを気にする方はパスタ麺より使う食材、ソースも含めて考えるべきですね
生パスタの栄養素を比較!糖質・GI値はどれくらい?
糖質 | GI値 | |
生パスタ | 45.1g | 65 |
乾燥パスタ | 67.7g | 41 |
日本食品標準成分表を参考とすると、糖質は乾燥パスタの高いですが、他の情報によると茹でると「29.2g」まで糖質は下がるとされます。
GI値とは、グライセミック・インデックス(Glycemic Index)の略であり糖質の吸収具合を現した数値で、簡単に言うと高い方が血糖値が一時的に上昇しやすいとされます
低GI値というポイントだけ見ると、乾燥パスタの方が良いのかという事ですね
さて、ココまでに生パスタと乾麺のパスタの違いを説明しました。
発祥の地や由来以外に、カロリーやGI値もそれぞれ特色があり、自分にあった用途で使うのが良いというのが結論ではないでしょうか