カンパーニュの賞味期限切れと消費期限の日持ち＋常温・冷蔵庫保管と冷凍保存の解凍

貴族は戦う者、聖職者は祈る者、市民は働く者といったフランス革命以前の時代に、農民や商人が田舎から都会へ『安く売っていた大きなパン』がカンパーニュの正体⇒田舎風パンの意味があります。

カンパーニュは時代背景的に、貴族は白パンを食べるよ

粗悪な小麦の黒パンは小作農が食べなよ！という風に解釈され⇒焼くと硬いパンでありましたが、

現代では逆に「カンパーニュの小麦の方が栄養価が高い、健康的だ」と評価され、上方修正が入ったフランスパンです

カンパーニュは美味しくて健康的、ダイエットにもいいよね！と思って、買って来たカンパーニュを見ると、紙袋やビニール袋に賞味期限・消費期限の記載がない事がありますよね

今回は、フランスの田舎風パン⇒カンパーニュがいつまで？何日もつのか。カンパーニュの常温保管⇒冷蔵庫で保管ができるの？長期保存の冷凍保存のやり方を教えて！

美味しくカンパーニュを解凍して温め直しする方法が知りたい方向けに、カンパーニュの保存方法と保存期間をしっかり説明⇒カンパーニュの豆知識と科学、フランスパンの歴史のお話を含んで解説します！

カンパーニュと普通の小麦粉パン（薄力粉・強力粉）の違いとは？

普通の小麦粉からできたパンとカンパーニュは、栄養価が違い、食感は小麦粉のフランスパンより生地が硬めとった特徴があります

同じフランスパンでも使ってる小麦の種類が様々⇒特にカンパーニュは田舎風の作り方の為、サワー種の小麦粉⇒ルヴァン種・パネトーネ種、他にライ麦を加えるなど、小麦粉の種類が豊富です

下記にカンパーニュの栄養価の違いを早見表にまとめました

こちらの表が普通の小麦粉のパン：薄力粉、強力粉とカンパーニュの100gあたりの栄養価の違いです

薄力粉、強力粉といった小麦粉のパンよりカンパーニュはカロリーが低め⇒理由は『材料にバターを練りこまず生地を作る』から、その分、他のパンよりカロリーが低く、GI値は０⇒低GI食品です

カンパーニュは、低カロリー・低GI、たんぱく質も少ない！と３点セットの魅力があるパンであり、カンパーニュの食べ方におすすめは「バターではなく、オリーブオイルと食べる」のが正解です

バターで食べたら、せっかくのカンパーニュの魅力が失われてしますよね

焼いた後⇒カンパーニュの保存方法とは？冷凍できる？

焼いた後のカンパーニュは通常⇒常温、冷凍保存のどちらかの保存方法になります

生地の材料は『小麦粉⇒ルヴァン種・パネトーネ種のサワー種』、『水、塩』に『酵母（イースト）』を加えたタイプが日本のパンの特徴であり⇒小麦粉と水、塩といったシンプルな材料では、水分が抜けやすく冷蔵庫に保管すると「カチカチに硬くなって３～５時間」で固くて食べられなくなります

本格的な「ルヴァン種・パネトーネ種⇒サワー種の小麦粉」で作ったカンパーニュは、実は冷蔵庫で保管ができます

普通の小麦粉パンの保存方法は、数日内に食べるなら「常温保管」、長期保存が『冷凍保存』が王道な保管方法ですが、カンパーニュをラップをして冷蔵庫に保管⇒３日以内なら、食べることができます

外国のドラマや映画でクリスマス前に、少しづつカンパーニュをカットして冷蔵庫から出す⇒夕飯のパンにしているシーンがあったりするのは、こういった理由です

しかし、結論を言うと、カンパーニュは冷蔵庫に入れると「水分の保湿力があるといっても、日本に暮らすなら、無理に冷蔵庫保管をする必要はない」というのが、私たちの答えではないでしょうか

常温⇒カンパーニュの消費期限は何日？常温保管の日持ちは？

カンパーニュは常温で何日くらい日持ちするのか。買って来たカンパーニュを次の日・翌日まで食べる事ができるのか

カンパーニュの常温保管の消費期限は４～５日以内⇒小麦粉の普通のパンより日持ちが長いです

カンパーニュは５日以内に傷む可能性がある食品であり、カンパーニュの常温保管は賞味期限ではなく、消費期限⇒賞味期限切れは食べられる可能性がありますが、消費期限切れは１日でも過ぎたら食べるのがNGです

こちらの表が買って来たカンパーニュ、手作りカンパーニュの消費期限の目安です

カンパーニュは他のパンと違い生地が硬く、消費期限の目安は「4～5日以内」です

焼きたて⇒アツアツのパンをビニール袋に入れると「水滴が原因で傷むこと」があるため、紙袋に入れて常温保管するパン屋さんが多いと思います

紙袋・ビニール袋に入ったどちらのカンパーニュも、５日以内が消費期限の目安ですが、紙袋のカンパーニュは３日以内が食べごろの目安、ビニール袋のカンパーニュは４日以内が食感が素晴らしいです

カンパーニュの保存方法⇒紙袋とビニール袋での保管の違いは「紙袋：生地がパリパリな状態を維持⇒時間がたつと固くなる」、『ビニール袋：時間がたつと柔らかくなる』という違いがあります

紙袋にカンパーニュを保管する方が１日短い日持ちですが

生地と表面が固いカンパーニュが好きな方は紙袋の保管がおすすめ、逆に、柔らかいカンパーニュがお好みの方はビニール袋で保管するのが良いかと思います

常温⇒カンパーニュの保存温度と保管場所は？

カンパーニュの常温保管は４～５日が賞味期限⇒紙袋は４日、ビニール袋は５日目くらいまでがカンパーニュを食べきる頃合いだよ！と説明しました

カンパーニュは常温保管ができると言っても、保管場所と温度、湿度に注意が必要です

カンパーニュの常温保管に適した温度帯は『１５度～２５度以下』⇒保管場所は『直射日光のあたらない場所』と『高温、湿度の高い場所を避けた場所』です

稀なケースでもない限り、パンに関係する食中毒の菌は２５度以上から繁殖を始めるのが通例で、常温で保管するのであれば『１５度～２５度以下』と『湿度８０％以下』を１つの目安にしましょう

パンが最も傷みやすい状況とは、常温⇒２５度以上と湿度８０％以上の時です

冷蔵庫⇒カンパーニュの消費期限は？固くならない方法は？

小麦粉から作ったパンは『冷蔵庫に保管すると、パン生地が老化』⇒生地が硬くなることをパンの老化と言い、カンパーニュは比較的⇒冷蔵庫の保管に強いタイプです

特に本格的なフランスパン専門店のカンパーニュは『イーストを使わず⇒乳酸菌を使った培養発酵』を活用し、１週間～１０日程度、冷蔵庫で保管ができるカンパーニュを作り上げています

食べかけて残ってしまった時や部屋の温度が暑い日⇒熱がこもった２５度以上の部屋は『常温保管が不安』です

本格的なカンパーニュなら、冷蔵庫でカンパーニュを一時的に保管するのがありです

お店によって使う小麦粉が、サワー種：ルヴァン種、パネトーネ種にライ麦を混ぜたよ！という風に、割合が違うため、

冷蔵庫に入れても固くならないカンパーニュは「暫定案：ラップ＋ジップロック袋に入れ⇒ドアポケット付近⇒３日以内（ルヴァン種・パネトーネ種の場合）」が１つの目安です

普通の小麦粉のパンなら５時間以内で冷蔵庫の中でカッチカチになります

少しパサつき、生地が硬いですが『ラップで密封＋タッパーで２重』に包むみ空気を遮断します

冷蔵庫の保管場所『冷蔵庫の中で高めになりがちな場所に保管する』と多少は問題なく食べられます

• 冷蔵庫で３度以上が期待できる場所は？
• ドアポケット付近
• 冷気の出口ではない場所

冷蔵庫の冷蔵室は普通、２～６度くらいの温度をしています

しかし、冷蔵庫の場所によって『ドアポケット付近は比較的、高め』であり、『冷気の出口付近は温度が低い』のが特徴です。

ドアの開け閉めが多いと、多少、温度変化を繰り返し、保存に良くはないですが『ドアポケット付近』や『一番、大きい２段目くらいのスペース』なら、測ってみると３～５度くらいの温度の場合が多いです

カンパーニュは冷凍保存できる？冷凍保存の日持ち期間と賞味期限の目安は？

カンパーニュは冷凍保存できるのか。また、冷凍できるなら何日くらいの賞味期限があるのか。カンパーニュは『冷凍保存で２週間～１ヵ月』が日持ち目安の賞味期限になります

カンパーニュの弱点は『乾燥』と『デンプン（生地に含まれる）の老化』です。この２つの課題を解決できる保存方法が冷凍保存です

カンパーニュは上手に冷凍すると１か月間は日持ちします。ただし、空気の入り具合で『冷凍焼け』する事もありますから、推奨としては２週間の冷凍が目安です

手作り、パン屋さんで買ったカンパーニュを長く保管するなら冷凍保存がベストな方法です

カンパーニュを手軽に冷凍保存する方法の１つ目が『カンパーニュをスライスする⇒個別にラップをする』＋『ラップしたカンパーニュを、ジップロックに入れて保存』と、この方法が一番、楽に、簡単に保存できる方法です

• 急速冷凍＝パン生地の柔らかさを維持

一昔前は、パンを冷凍するのはダメ、ボソボソするっという時代があったようですが『カンパーニュの生地＝水分を早く凍らせる事』がパンの美味しさの維持に関係してきます

カンパーニュを急速冷凍する時は『スライスする⇒ラップに包む⇒金属トレイ』を使って可及的速やかに冷凍します

普通の冷凍と急速冷凍では「見た目は差ほど違いはない」ですが、パン生地の味はうま味がアップ＋食感が柔らかく保存ができます

• カンパーニュはアルミホイルで保存する

カンパーニュの冷凍保存は急速冷凍と同じ原理で『アルミホイルで包む＝電熱性が高く、素早く冷凍できる』という裏技もあります。

ラップ＋ジップロック（袋）より簡単でおすすめの方法がアルミホイルに包んで冷凍する事⇒アルミホイルは電熱性が高く、カンパーニュの生地の中の水分をすぐに凍らせます

• コンビニパンは袋のまま冷凍が正解

手作りやパン屋さんのカンパーニュは先に紹介した冷凍方法で問題ないです

コンビニパンといったパッケージングされているカンパーニュの場合は『袋を開けて、保存方法を変える必要は無く、袋のまま冷凍保存』です

冷凍カンパーニュの自然解凍の方法は？

冷凍したカンパーニュの解凍方法は、まずは電子レンジやトースターを使いません。美味しさと食感を大事にするなら、３０分～１時間程度の常温戻しをします

もしくは、食べる数時間前⇒冷蔵庫へ保管場所を移し５時間以内で冷蔵庫から出すと自然解凍されています

冷蔵庫の中の自然解凍は長く放置してしまうと水分が抜ける為、冷凍したカンパーニュは「そのまま常温で自然解凍」がおすすめ⇒食べやすいサイズにカットして冷凍したカンパーニュなら３０分もあれば解凍されます

フライパンを使った冷凍カンパーニュの温め方は？

冷凍カンパーニュは、自然解凍⇒その後、電子レンジ温めるのが普通の食べ方です

次にすぐに食べたい時の冷凍カンパーニュをそのままフライパンで解凍する方法と、表面がコンガリしてサクサクになる美味しいカンパーニュの温め方の２つを紹介します

【１】霧吹きを用意する

※まるごとではなく、スライス済みの冷凍カンパーニュになります

【２】茶色の表面にだけ水で霧吹きをする

【３】熱したフライパンにのせる

【４】中火：焦げ目がついたらひっくり返す

上記の【１】から【４】がフライパンを使った冷凍カンパーニュの温め方になります

まるごと冷凍のカンパーニュには使えない技ですが、スライス済みのカンパーニュやバケットなら、この方法で素早く！冷凍カンパーニュをそのまま解凍⇒食べる事ができます

夕飯がパン食の方⇒普段、仕事で帰宅時間が遅い方や朝、自然解凍させておくのを忘れちゃった時の暫定的な方法ですが、カンパーニュの味と食感は「合格⇒５点満点中４点くらいの評価」です

電子レンジ＋トースターを使った冷凍カンパーニュの温め方は？温度は何度？時間は何分？

冷凍カンパーニュの一番美味しい食べ方が「自然解凍後⇒水で霧吹き⇒トースターで焼く方法」ですが、そのまま電子レンジ⇒オーブントースターで250度⇒2分温めで美味しく食べることができます

冷凍したパンを電子レンジで、そのまま解凍するだけとは違った「生地のサクサク感」と「中身がふわふわした食感」がよく、とても美味しいカンパーニュの食べ方になります

【１】オーブントースターを余熱する

【２】霧吹きで水を生地の補給する

【３】ラップで包む

【４】電子レンジ：30秒

【５】トースター：２分（250度）

上記の【１】～【５】が電子レンジとオーブントースターを使った冷凍カンパーニュの温め方です

オーブントースターを使った冷凍カンパーニュの温め方のポイントは２つあります

１つ目が『オーブントースターを予熱すること』を忘れると失敗しやすいです！

２つ目が『霧吹きで水』にすることでです。オーブンや電子レンジは『熱で温める仕組み＝水が温度で蒸発』するため、霧吹きで先に水分を補給すると、美味しいカンパーニュが再び焼きあがります！

トースターを使った冷凍カンパーニュの温め方は？温度は何度？時間は何分？

冷凍カンパーニュをそのままトースターで温める時は『水で霧吹き』をして『アルミホイルで包んでトースター』、目安の温度と時間は200度で3分です

【１】オーブントースターを余熱する

【２】霧吹きで水を生地の補給する

【３】アルミホイルで包む

【４】トースター：３分（200度）

上記の【１】～【４】が電子レンジを使わない⇒冷凍カンパーニュの温め方です

温め直しに、アルミホイルを使うと『香ばしさ』が加わって、より焼きたてのようになり『味・食感は満足の５点満点中５点』ます

カンパーニュの賞味期限と消費期限切れはいつまで？

さて、ここまでに、カンパーニュの保存方法と日持ち期間の目安を温度、保管場所、保存方法の違いで詳しく説明しました。主に、手作りとパン屋さんの商品が目安になると思います

コンビニパなど商品タイプのカンパーニュの賞味期限と消費期限の違いについて、少し注意点があります

賞味期限とは『美味しく食べられる期間』の事であり、見た目にカビがない、食感が変わっていない、変な味がしないなど！

大きな変化がなかれば美味しく食べられる期間、つまりは『賞味期限を過ぎても食べられる可能性がある』というのが大前提です

反対に、消費期限とは『安全に食べられる期間』の事であり、５日以内に傷む、味や風味、見た目が劣化してしまう恐れがある食品に設定されます。劣化が比較的緩やかなのが賞味期限、劣化しやすいのが消費期限が決められると認識して良いかと思います

カンパーニュの賞味期限と消費期限の違いとは、賞味期限は食べられる可能性がありますが、消費期限は『食べられない＝食べてはダメ』、消費期限切れは腹痛、下痢、吐き気、発熱など。食中毒になる可能性もあるので、１日、２日でも過ぎたら食べるのはやめましょう

カンパーニュの賞味期限と消費期限は何を基準に決まってるの？

賞味期限は、通常、６日以上は保存できる食べ物に『微生物の繁殖状態を検査』＋『理化学検査』＋『官能検査』といったルールに従ってメーカーが確認後に決定します。

例外として類似品、他に同様の商品と『同じ製法＋同じ保存方法』であれば『よく似た商品と同じ賞味期限を設定：可』というルールもありますが、大手の企業の場合は独自に調査・検査をしてる事がほとんどです

よくある商品開発のパターンが『消費期限＝製造日から菌が繁殖、問題が発生した日までを調査・検査』を実施し『消費期限×０．７、もしくは、０．８をかけた日数＝賞味期限』とする事が多く、このように賞味期限と消費期限が決まっていると、ざっくり覚えておいていいかと思います

カンパーニュの賞味期限切れの判断方法⇒腐った大きなパンとは？

カンパーニュの場合は、６日以上持つ可能性が低い食べ物ですから『消費期限』の表示が正しく、消費期限切れは食べてはなりません。しかし、賞味期限が書かれている、もしくは、記載がなくて、パンはいつまで日持ちするの？と疑問に思う事があると思います

推奨はしませんが、カンパーニュの賞味期限切れであれば食べられる可能性があります

ちなみにですが、中世ヨーロッパの田舎⇒フランスやドイツでは一家に一台のパン焼き窯がなく、村や集落単位で１つしか窯がありませんでした

パン焼き窯に対して高額な税金を取る仕組みであったため、小作農の方は１週間に１回しかパンが焼けない！と、７日ほどパンを保存していたようです

でも、中世ヨーロッパの文献を見ると、７日目のパンにカビがあり、カビをとってパンを食べていた！と現代では考えられないカンパーニュでした

上記の話からも、食べられる可能性があるといっても『２日以上、賞味期限を経過しているカンパーニュはダメ』と、保管状況にかかわらず、捨ててしまった方が良い場合があります

基本的な腐ったカンパーニュの判断方法の１つが

『カビ、味、カンパーニュの食感の変化』です。これらに１つでも異変を感じたら、食べるのはNGです

カンパーニュは水分を生地に含みますので、菌が繁殖しやすいです

賞味期限切れのカンパーニュは『味・食感の変化』が判断基準の１つですが

カンパーニュの見た目で腐っていると『カビ』で判断もできますよね

カンパーニュの生地にカビが発生しやすい条件は『温度：２５～３０度』＋『カビが大好きな湿気、湿度が８０％以上』と、この条件が重なるとカビが発生しやすいです

要するに日本なら『梅雨の時期』や『５月後半から７月前半』は、パンにカビが発生しやすいと考えるべきです

また、カンパーニュの保存方法のところで『個別にラップ』を推奨しているのは『カンパーニュは、同じ袋に何個も入れておくと、カビが発生した時に他のパンにもカビが移る』からです

カンパーニュ以外⇒パンの雑学や為になる情報！人気のレシピを教えて！

さて、今回はカンパーニュの保存方法⇒常温から冷蔵庫の保管の消費期限、冷凍保存で日持ちする賞味期限の目安を紹介しました

冷凍後の美味しいカンパーニュの温め方を食感と美味しい具合を載せていますので、カンパーニュを食べる時に自分にあった方法を選んでいただければと思います

その他、カンパーニュ以外の保存方法やホームベーカリー！手作りパンで人気の種類やパン生地の作り方など！知りたいパンの情報をこちらでアイデア満載で紹介中です

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