飼育すると意外と大人はまる!と言われるダンゴムシ。子供が捕まえてきたよ⇒飼うことになったら、いつまで飼育できるの?と、ダンゴムシの育て方が気になるお話です
今回は飼育下でダンゴムシが何歳ぐらいまで長生きるのか
オス、メスっといった性別でどう違うのか、飼育方法のアイデアと豆知識をたっぷりご紹介します。
ダンゴムシの幼虫・成虫の昆虫採集の時期は?冬越しするの?
まず、初めに。日本にいるダンゴムシの大半が、ハナダカダンゴムシとオカダンゴムシのどちらか。といっても、ほぼオカダンゴムシです
彼らは虫と名前がつきますが、昆虫とは足が6本。ダンゴムシの足の数は14本であり、正確には昆虫じゃなく、動物⇒海老・カニの甲殻類に近い生き物です
時期 | その他 | |
卵 | 5月~6月 | 生まれる |
幼虫 | 7月~11月 | 活動中 |
成虫 | 12月~3月 | 冬眠する |
成虫 | 3月~11月 | 活動中 |
ダンゴムシの一生を一覧でまとめた表になります。ダンゴムシは「卵⇒幼虫⇒成虫」+約7回の脱皮といった成長過程があり、半年から1年の時間を経て成虫となり、12月になると冬越し(冬眠をして年を越す)をします
小さく白っぽい=透明に見える色が幼虫です
ダンゴムシをいっぱい捕まえたい!昆虫採集は3月以降。冬眠中は「みんなで丸くなって冬を越す」←気温が20度以上やその付近になると目覚めるといいます。早ければ、2月・3月でも野生のダンゴムシがいますが、捕まえるなら、メインシーズンは主に6月~8月が狙い目の時期です
虫の寿命は第一に「冬越しをするのか、しないのか」といったお話が大きく関係します
昆虫の大半は成虫になり夏⇒秋を迎えると寿命を迎え、1年と経たずに死んじゃいます。しかし、ダンゴムシの場合は冬越しをする生き物です。
飼育下のオス・メス!ダンゴムシの平均寿命は?何歳まで?
平均寿命 | 備考 | |
ダンゴムシ | 3年 | 長くて4年 |
オス | 3~4年 | – |
メス | 3~4年 | – |
ダンゴムシは土や枯れ葉を食べ、糞を土に返し土に栄養を与える益虫=人間の味方です
稀に庭で大量発生⇒他の食物を食べつくす事が報告されますが、基本はいい奴。特にダンゴムシ駆除が行われないので、平均的に3年ほど。長くて4年の寿命年数があります
一般的に昆虫はメスの方が1~2か月長く生きるパターンが多いですが、ダンゴムシの場合はこの事情はハッキリとした研究結果はないと思われます。オスもメスも3年ぐらい生きることができるよ!と思っていてよいかと思います
ただし、飼育中のダンゴムシは、初心者⇒1年。慣れてくると2~3年とスキルがいるのも本当の話です
ダンゴムシの国内最高年齢とギネス記録は?
ダンゴムシ | 年齢 | 備考 |
国内最高年齢 | 不明 | – |
ギネス記録 | なし | – |
ダンゴムシの日本長寿記録やギネス記録はないようです。特に、ダンゴムシ飼育関係の記録はなく、何かを競ったり、大変珍しいこととも認められない内容だといえます
ダンゴムシを狙う天敵の動物・生き物は?
ダンゴムシは、主に森林や湿った暗い場所⇒石の下、落ち葉の下、コンクリート付近を住処と生息しています。ダンゴムシを餌として食べてしまう生き物は「カナヘビ、トカゲ、ヒキガエル」など。その中で、最も天敵と呼ばれるのは「鳥」です
天敵 | 強さのレベル |
鳥 | 天敵 |
カナヘビ | 強敵 |
トカゲ | 強敵 |
ヒキガエル | 強敵 |
蟻 | 丸くなって防御 |
ダンゴムシは自分より大きな生き物に狙われる為、日中はほぼ活動せず、枯れ葉や石の下に。基本的に夜行性です。
ダンゴムシより小さな体の蟻が大群でダンゴムシを襲うと「丸くなって防御」⇒耐久戦になり、負けると死骸が蟻の巣に運ばれます。
ダンゴムシが動かない!死んだふりをするの?死んだらどうなる?
死んだふり | 様子 |
△ | 丸くなる |
△ | 動かない |
ダンゴムシが飼育中に動かなくなった。ダンゴムシは死んだふりをするのか。ココの表現は非常に難しいです。ダンゴムシは敵から攻撃を受けると「丸くなる=動かない」といった行動をしますので、私たち人間からすると、死んだふりというよりも防戦しているように見えます
ちなみにですが、軽くつっついて丸くなるのがダンゴムシ。走って逃げるのはよく似たワラジムシです^^。生物の進化の過程で攻撃を受けたときに「丸くなる方法をとった=ダンゴムシ」、「急いで逃げた=ワラジムシ」とこんな感じで生存競争を勝ち抜いてきたとされます
死んでいる場合 | 様子 |
ダンゴムシ | 白くなる |
ダンゴムシ | カビがある |
死んだふりについては決定打のあるお話はないです
しかし、ダンゴムシは死んだときに特徴があります。ダンゴムシは土・枯れ葉から「カルシウム」を摂取しており、死んでしまうと殻の色が、時間が経過すると白くなり、最終的にカビがはえる⇒土に分解されるという風に一生を終えます
ただし、飼育中に注意してほしい内容は「生まれた子供⇒脱皮中も白や透明っぽい」とこっちのダンゴムシはちゃんと生きています。また、一部、生まれたときからアルビノ(色素がない)、このタイプのダンゴムシも白ですが、超レアなダンゴムシだと思ってください
この青いダンゴムシは何なの?動いてるけど?
ダンゴムシは死ぬと動かず=丸くならず。最終的に白くなるよ!と説明しました
子供が捕まえてきたダンゴムシに、もし、この青色のダンゴムシがいたら?これは病気のダンゴムシです。人間に感染せず、ダンゴムシ同士でもほとんど感染しないとされますが、飼うときは飼育箱は別にするのが正解、病気持ちです
青いダンゴムシが鳥に食べられる⇒鳥の糞を他のダンゴムシが食べた時に感染するタイプのウイルスだといわれます
ただし、青いダンゴムシは非常にレア。専門家や昆虫マニアが500匹探して1匹捕まえる事がどうかのレベルの代物です
ダンゴムシが死ぬ前の兆候・前兆とは?
一般的には虫系の生き物は「ひっくり返る⇒起き上がれない」、こんな状況が続くとその後は短命です
ダンゴムシの多くは徐々に老衰するというより、突然死の方が報告事例が多いです。理由はハッキリしてませんが、湿度がない環境=たとえば、土が乾燥しているといった事が続くと、飼育中に「突然に全滅していた」というような事が起きます
しかし、ダンゴムシの研究によると過去に中学生が飼育し、文部科学大臣賞をとった報告書がります。それによると「湿度40%⇒ダンゴムシが次々と死滅していった」と記録があり、ダンゴムシの突然死は湿度、または、気温などのが大きく関係しているのが正解と言えます
確かにダンゴムシは乾燥や暑さをしのぐために丸くなるといった行動をします。湿度40%が耐久性の限界値だと思って良いかと思います
さて、ダンゴムシの寿命⇒一生の様子、こういう生き物かっといった情報が伝わったかと思います。飼っていて死んじゃった時。生きてるのか分からない。そういったときに困ったときの参考と目安にしてくださいね