昔は山奥のみで目撃した猿が、市街地に出没。今では全国40都道府県以上で目撃情報があり、年間15億円ほどの農作物の被害が出ています
日本は野生に捕食者、猿を捕獲する天敵となる動物が少なく自然淘汰される可能性は低く、各都道府県で猿対策が行われています
しかし、実際に野生の猿を目撃してしまった時、人間よりも小さいからといって油断は禁物です
猿とはどんな生き物か、人間を襲うの?などこんな心配がある方向けに、野生の猿の基本スペック、特徴・生態系を詳しく解説します
猿とは?どんな生き物?日本に生息する野生の猿はニホンザル1種類!
生息地 | 種類 |
北海道 | いない |
本州 (青森県、下北半島以下) | ニホンザル |
九州・四国 | ニホンザル |
屋久島 | ヤクシマザル |
種子島 | 全滅(1960年代) |
沖縄 | いない |
日本に生息するサルは、日本猿(ニホンザル)と呼ばれる日本固有種の猿です。ニホンザルは霊長目オナガザル科マカク属の霊長類で、本州の青森県下北半島より下。四国・九州まで分布しています。一部、日本猿の亜種であるヤクザル(ヤクシマザル)が鹿児島県の屋久島に生息と、一般的にとぁしたちが呼ぶ野生の猿は、全て、日本猿と認識して問題ないです
沖縄と北海道にはもととも、陸続きで無い日本猿が生息していなく、野生動物の持ち込み事件でもなければ今後も野生の猿は出没しない地域と言われます。屋久島のお隣の種子島は1960年ごろまでは野生の猿が存在しましたが、今では全滅しています
猿!日本猿(ニホンザル)の体の大きさ+オス・メスの体長や体重は?
大人の大きさ | オス | メス |
体長 | 50~60cm | 45~55cm |
体重 | 10~20kg | 8~16kg |
体の特徴 | 胴が長い | 胴が短い |
序列 | 年功序列 | 家系で決まる |
日本の猿の基本的な体の特徴です。オスとメスの見分け方の1つが、体の大きさ。オスとメスでは1周り違いがあり、オスは体長50~60cm、メスで45~55cmほど。ぱっと見で判断する時は『胴が長い=オス』と、ココが判断しやすい個所です
体の見た目以外では、猿は群れで行動しますが猿には格付けがあり、オスは年功序列。長く群れに属するサルほど、お偉いさんです。メスは例外もありますが、年齢よりも「家系重視」、メスの力関係は誰の子供であるか、どの系列なのかと人間の家系制度に似ているという説が有力です
猿の身体能力!握力(パワー)や跳躍力(ジャンプ力)、走る速度(スピード)は?
身体能力 | ニホンザル | 人間 |
握力 | 30kg | 男性:45kg 女性:25kg |
跳躍力 | 4m | 男性:55~60kg 女性:40~45kg |
速さ | 時速30km | 男性:12km 女性:8~10km |
日本猿の身体能力がどのくらいか、目安を3つの指数でまとめた、人間と比較したモノが上記です。
握力は人間の女性より強い程度ですが、ジャンプ力は4mの策を垂直飛びで飛べるとかなりの脅威。走った時の速さは、人間の2.5~3倍と、スピードとジャンプ力といった機敏な動きで完全に生身の人間では太刀打ちできません
つまり、猿と対峙し万が一、戦いになったらスピードの面で負けてしまうという結論です。特に猿は「子供連れで行動=人里へ出没」というケースが多く、子ザルの付近には必ず親がいます
子供への威嚇や攻撃を合図に、ものすごいスピードで突進してくるため、絶対に威嚇するのがNGです
ニホンザルの成長過程はアカンボウ期、ワカモノ期、オトナ期の3つ!
年齢 | 日本猿 | 見た目 |
0~1歳 | アカンボウ期 | 赤ちゃん |
1~5歳 | ワカモノ期 | 子ザル |
5、6歳以上 | オトナ期 | 大人 |
野生の猿は3つの時期に分類され、私たちが目撃するサルは、ワカモノ期とオトナ期の猿です。簡単に言うと、赤ん坊は見かけませんので、小さい猿は5歳以下、大きな猿は5歳以上とくくって問題ないです
5歳以上の猿は、基本的に野生でも15年ほど平均寿命があります
長く生きる個体で野生でも20年の長寿もおり、猿を目撃した場合、かなりの長期戦を覚悟、せねばなりません。猿の寿命については、もう少し詳しく!別記事で説明してますので、良かったらご参考にしてください