カマキリのオスがメスに捕食!食べられちゃう理由は?幼虫の共食いとは?

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カマキリのオスがメスに捕食!食べられちゃう理由は?幼虫の共食いとは? 学ぶ
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カマキリは交尾後にメスがオスを食べるというお話を聞いた事がありませんか?人間からすると恐ろしいと感じてしまう事で怖い生き物だなと印象を持つと思います

では、なぜ、カマキリのオスは食べられてしまうのでしょうか。また、実際、どのくらいのカマキリが共食いの被害にあい、交尾後に亡くなるのか

今回はカマキリの交尾と共食いについて詳しく説明しします

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カマキリの共食い理由とは?メスがオスを食べる生態系!

日本には約10種類ほどのカマキリが生息しています。そのほとんどのカマキリにみられる行動の1つが共食い。昆虫業界以外でも全世界で1500種類近い動物、昆虫に共食いをする習性があるとされ、カマキリだけの特別な行動とも言えないです。では、カマキリの場合はどんな訳があって、共食いをするのでしょうか。カマキリが共食いをする仮説がいくつかありますので、次に紹介します

【1】カマキリのメスがオスを食べる理由:捕獲習性+捕獲本能

1つめの理由がコレ。クワガタやカブトムシも同じ種類同士でも縄張りやメスの取り合いで喧嘩をしますよね。カマキリは他の昆虫以上に攻撃性があるとされ、「自分の目の前にいる生物、動くモノを攻撃する習性」があり、たとえ同じカマキリだからといっても攻撃する。こんな昆虫的な行動があるのが理由の1つです

【2】カマキリのメスがオスを食べる理由:産卵に向けての体力の補給

2つ目の理由は、カマキリのエサ不足、産卵に向けての体力としてメスがオスを食べるという理由です。カマキリは捕獲本能が高く、エサとしてオスを間違って食べてしまっているという仮説があります。カマキリの産卵時期は、8月後半~9月後半頃であり、カマキリのエサである『バッタや蝶々、トンボ』も秋になるにつれて、数が減ってきます。こういった食料事情からも、カマキリの共食いが関係しているという考え方です

また、カマキリの研究では「オスを食べたカマキリ」と「オスを食べていないカマキリ」では、卵の数が違うという報告があります。オスを食べたメスのカマキリが産んだ卵の方が、平均的に50個多いという結果です

【3】カマキリのメスがオスを食べる理由:性的共食い

3つ目の仮説が、性的共食いというモノです。人間からすると、怖すぎる生態系ですが、交尾中に同種の個体を食べてしまう現象で、この習性はカマキリ以外に、クモ、サソリにもみられる行動です。

研究報告ではカマキリの場合、小さい体のオスの方が食べられてしまう確率が高く、やはりエサとして間違われているのでは?という事も指摘されています。オスは自ら性的欲求の為に、食べられるというのはいまいち、ピンときませんし、理解しにくい行動だと思いますよね。実際、食べられる事を拒否し、メスに抵抗するカマキリがたくさんいます

では、次に実際、どのくらいのメスがオスのカマキリを食べるのか、共食いされちゃう確立と割合を説明します

カマキリのオスが食べられる確率:30%以下、もしくは10%前後

全てのカマキリがオスを食べるのか、ココ気になるかと思います。一説には「カマキリのメスがオスを食べる割合:30%(10匹に3匹)」と言われますが、最近の研究では「10%ほどだった」との報告もあり、少なくとも10匹に7匹のオスは食べられず、メスに抵抗し、逃げ切っているというモノです

カマキリのオスがメスに食べられる確率は?生存確率は70%以上!

カマキリは雌が雄を食べちゃうんだぜ?という事を聞いた時は『本当に食べられちゃうのは10匹に3匹以下』、逆に考えると10匹に7匹以上のオスは助かるという具合で思ってよい事かと思います

メスのカマキリがオスを食べるタイミングはいつ?

【1】交尾中

【2】交尾後

【3】交尾前に食べる

メスのカマキリがオスを食べる時の瞬間、いつ食べるの?と疑問に思った方は、主にこの3つだと認識して問題ないです

カマキリの研究で興味深いのが「交尾中にメスがオスが食べる」と「交尾後に食べる」、この2つは想像しやいと思いますが、交尾前に頭だけ食べて、そのあと、交尾すると謎の行動もします

人間には理解しがたい行動ですが、生物の中には「メスと同化して生殖器になる魚」も存在し、なぜか、死んでしまった後に、交尾をする生態系があります。こういった生き物がいる以上、カマキリのメスが死んだオスと交尾するのも、生物的におかしなことではないのかもしれませんね

幼虫のカマキリはエサ不足で最後の1匹になるまで共食いをする

成虫のカマキリが共食いをする事があると説明しました。しかし、成虫以外。幼虫のカマキリも共食いをする研究報告があります

カマキリの孵化:卵鞘の中には200~300の幼虫の卵がある

カマキリの子供は1つの卵鞘(らんしょう)の中に200~300匹の卵があり、一斉に孵化→幼虫が誕生します。200匹以上のカマキリが同時に餌を必要としますよね。この時に、エサが少ない環境ですと、カマキリの幼虫同士が共食いをし、放置すると最終的に最後の1匹になるまで争いを続けるといった内容です

この事から、カマキリの卵を捕獲して虫ケースに入れたままにすると大変な事になるのが想像できますよね。カマキリの卵の孵化、飼育は、産まれた後に生存競争が始まってしまいますので、十分なエサ、ケースを分けるなど、こういった工夫が必要です

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