マンション暮らしで乾燥機付きの洗濯機を使わないと、
洗濯物にカメムシがいた経験がある方が多いのではないでしょうか
戸建ての一軒家ならヒノキやスギ、クズ群落が近くになると、洗濯物にカメムシがくっつく事があるあるですよね
番号 | 記事を読むと解決する悩み |
【1】 | なぜ?カメムシが大発生するの? |
【2】 | 9月のカメムシ大量発生は? |
【3】 | 春の異常なカメムシ大量発生とは? |
今回のカメムシが大量発生する原因に目を通すと、【1】~【3】のカメムシに関する疑問が解決します
始めの2つの項目が、洗濯物にカメムシがいる!ベランダにカメムシが湧く原因と理由を知りたい方にピッタリの内容です
それ以降の内容は、どちらかと言うと、プロやカメムシマニア、社会問題に興味がある方向け。話が壮大過ぎて、普通の人が考えても理解に時間がかかる本気の解説になります。
まずは、最初に、なぜカメムシが洗濯物に付着するのか。理由から説明します
カメムシがベランダに湧く理由!洗濯物にくっつく原因とは?
カメムシが洗濯物にいると、私が使ってる洗濯剤を疑いがちですが、カメムシがベランダに湧く原因や洗濯物に付着する理由ではありません
カメムシは温かい場所と白い物に集まる昆虫の為、ベランダや洗濯物が好きな生き物だからです
なぜ、カメムシがベランダや洗濯物にいるのか
結論を言うと、ポカポカ日向ぼっこしたり、卵を産もうと思ってたら
もふもふした布や白いタオル、Tシャツを発見して、ベランダに集まって来る事が理由になります
カメムシ | 詳細 |
好きな場所 | ポカポカしてるベランダ |
好きな色 | 白色 |
理由 | ベランダの洗濯物が好きすぎる |
もう少し簡潔に言うと、
カメムシはベランダの洗濯物が『ド直球のストライクゾーンな場所』と言えば良いでしょうかね
カメムシの生態系から、温かい場所の白い色の物が好きなら、洗濯物が格好の餌食になると言えます
でも、友達に聞くと、うちは洗濯物にカメムシがつかないよ!と言われる事があるのではないでしょうか
カメムシが多い地域と特徴は?花粉との関連性は?
カメムシが多い地域は、西日本や九州です。理由は、スギやヒノキといったカメムシの餌になる樹木が山ほどあるからです
スギやヒノキが少ない東北地方やシラカバ花粉が中心の北海道は、カメムシ注意報が発令されるのが稀です。なぜなら大好物の餌がなく、生息数が少ないとされるからになります
カメムシ | 特徴 |
多い地域 | スギの木、ヒノキが多い地域 |
条件 | 【1】花粉症の発生率が高い |
【2】スギ花粉、ヒノキ花粉が多い年 | |
理由 | カメムシの餌が豊富 |
※花粉の量は気候と気温により条件が異なる場合があり、全ての年に該当しない事例:有です
カメムシが多い地域とは大前提として『スギの木、ヒノキが多い地域』になります
『同年の花粉症の発生率が高いこと』や『スギ花粉、ヒノキ花粉が多い年』は、カメムシが当然ながら大発生しやすい条件の1つです
カメムシ | 特徴 |
条件 | 【3】クズ群落の放置 |
理由 | 田舎の過疎化 手入れをする人材不足 |
スギの木とヒノキが原因として、彼らの木の事を悪く言う方たちがいますが、
現代ではクズ群落(葛餅の材料)をどの地域でも放置してますよね。葛餅を今ではジャガイモのデンプンから作り、有効活用する方法がないから、空き地や過疎化した地域では茂っています
スギの木やヒノキ以外のクズですら、カメムシの餌です。むしろ、スギとヒノキの次に好きな食べ物ではないでしょうか
【9月・10月】カメムシが大量発生する理由(秋)を教えて!
カメムシ大発生のニュースを見かける事があると思います。どうしてカメムシが大量発生している?と疑問を抱く方は、まずは、いつカメムシが大量発生をしたのかの事実、確認から始めましょう
カメムシの大量発生は通常は9月~10月の秋ですが、現在では4月~5月の春の2回になっています
時期によりカメムシ大発生の理由は異なりますので、カメムシ対策の方法が異なる点を知っておいて良いでしょう。まずは、よく発生する秋のカメムシ大発生の原因が下記です
カメムシの大量発生 | 秋に増える理由 |
条件 | 【1】春に花粉が多い年 |
理由 | カメムシの新生児の餌が豊富 |
全項目で『スギ花粉、ヒノキ花粉が多い年』にカメムシが大発生しやすいと説明しました
花粉とは、簡単にいうと『植物の種』です。スギやヒノキの花粉多い年とは、スギやヒノキの種がばら撒かれた年と考えるとわかりやすいかと思います
当然、秋になるとスギの実が大量に育ち、5月~8月に生まれたカメムシの新生児たちが、豊富な餌を食べて成虫になります。秋にカメムシが大量発生するの原因は、同年の春の気温、花粉の量、カメムシの餌の豊富な環境が関連性の高い項目になります
カメムシの大量発生 | 秋に目撃する理由 |
条件 | 【2】集団冬眠の準備をする |
理由 | 秋のカメムシは集団行動 |
カメムシが大量発生した!とニュースを見ると、カメムシがうじゃうじゃいる様子を映像で見たことがあると思います
特に秋のカメムシは『20匹くらいの集団で行動』する為、発見するとビックリします
カメムシは寒さに弱く、気温が10度前後になると、冬眠する場所を探しに旅に出ます。カメムシの冬眠方法は集団で集まって寒さをしのぐスタイルです。体温がカメムシにあるのか謎ですが、集団で集まると寒さをしのげることを、なぜか、知っているのでしょう
カメムシは寒くなると、夏のような単独行動から集団行動に切り替えます。そして、みんなで集まって冬眠。寒い外より、人間が住む暖房のある部屋や屋根裏が温かい事を知っており『集団冬眠』をします
そんな様子を発見したら、誰だって家の中で大発生したと最初は勘違いするはずです。特別な事情の大発生時期以外のカメムシがめっちゃ集まってる姿を見ても『冬眠の時は、集団冬眠』と覚えておくと良いでしょう。冬のカメムシが集まっている理由は集団冬眠が理由、普通の行動です
カメムシの大量発生とは、秋の9月、10月に起きる事がわかったかと思います。
しかし、近年では毎年、春の4月~5月にカメムシが大発生します。異常な事態ですよね。次は、秋と異なる春のカメムシの大発生の原因と理由を解説します
【4月・5月】カメムシが大量発生する理由(春)を教えて!
カメムシの大量発生は年に2回の時期があります。秋と春の大量発生の原因は異なり、理由が分からず困惑している方が多いと思います
桃や梨の果樹園がカメムシに襲われている映像を見る事が多いから、
農家の人が原因と思いがちですが、それは間違いです。農家の人とカメムシの大量発生は無関係です。むしろ、農家はカメムシ対策をしてくれている勇敢なる戦士たちです。感謝をしましょう
では、秋のように同年の気温、花粉の量、カメムシの餌ではない春限定のカメムシ大量発生の原因を説明します
カメムシの大量発生 | 春に増える理由 |
条件 | 【1】冬眠数の多い年 |
【2】山だけでは餌が足りない | |
【3】果樹園を襲う | |
【4】市街地に出没 | |
理由 | 一言で説明は無理:詳細を読んで! |
春のカメムシ大発生は一言で説明できる内容ではありません。
学者の方も調査できず原因不明という年が多く、明確な原因は定義されていないです。しかし、起きた事象をまとめると、カメムシの冬越しが関連性が高い項目だと言えます
カマキリやバッタと違いカメムシは、成虫のまま冬を越す事ができる昆虫(冬眠する昆虫)です。秋の9月、10月にめちゃめちゃ駆除しても、冬眠した個体数が多いと、春に大量に目覚めます
大量に冬眠したカメムシが目覚めてたら、最初は地域のスギやヒノキの樹液をエサにします
でも、大量過ぎたら餌がたりないですよね
次に彼らが狙うのが、出荷の早い果物。夏に私たちが食べる機会が多い桃、みかん、梨、ブドウの木が狙われます
桃や梨の果実のエキスをエサにして、お腹いっぱいになったら、次は市街地に向かいます。みなさんがニュースで見かける春のカメムシ大量発生のメカニズムが、上記の流れになります
さて、今回はカメムシ大発生の原因と理由を知りたい方向けに、徹底的な解説をしました
カメムシが大発生すると、ニュース(本年度の状況確認はコチラ:カメムシ大量発生の都道府県)になり、梨や桃、リンゴの農家が対応しないからだとコメントを見たりします
しかし、農家の人は既に対策してますよ。むしろ、カメムシの被害者であり、攻めるべき相手ではありません
洗濯物にカメムシいたから、どうにかしようと思った人は『話が壮大過ぎて対策できない』や『根本的な解決は無理』と思った事でしょう。そして、その通りの事が結論です
カメムシが洗濯物にいたら、素直にカメムシ対策用品をホームセンターで購入。カメムシを寄せ付けないようにしましょう。
近くの家の人がカメムシ避けとグッツを買ったら
カメムシは対策されていない家のベランダに集まるのが当然の行動です。カメムシがベランダにいるということは、別に、ベランダや庭にカメムシの巣がある訳ではないです。単純に外から飛んでくるだけだからです
もう1点、カメムシの洗濯物との事で注意点をあげておくと、カメムシの卵に気を付けてください。卵は2週間あったら幼虫が生まれます。洗濯物に虫の卵があっても、何の卵か知らず、見分け方が分からないと思います。
よかったら『洗濯物の茶色や白い卵の正体』を合わせて読んでください。卵の簡単な対処方法や取り方を紹介しています。カメムシが家の中に侵入。餌があると成虫になり、カメムシは冬は冬眠をして下駄箱の裏や屋根裏で冬を過ごし、春になると出現します。洗濯物のカメムシと妙な卵に注意をしましょう