【こどもの日】なんのための日?なぜ5月5日?子供に意味を簡単に説明できない祝日

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【こどもの日】なんのための日?なぜ5月5日?子供に意味を簡単に説明できない祝日 暮らし
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以前、GW前に編集部を凍り付かせた震撼の内容が、編集部A君が放った一言でした。

『結婚してないけど、こどもの日って休みですよね?』

社内が一瞬、しーん・・・A君が何を言っているのか。何を気にしているのか。誰も理解ができませんでした。ちょっと賢いB君が『子供がいなくても、親からすると、君は子供でしょ?』だから『こどもの日は休日』だよ!と気の利いた一言でA君は納得しました

A君が思った疑問は『こどもの日が小さな子供の為の日』と認識したからこそ、生まれた質問です

しかし、この事件がきっけで『こどもの日とは何なのか』を気になって調べしたところ、実は奥が深く、あながちA君の考え方も間違ってないと思うようになりました

今回は、編集部A君のように『こどもの日が、なんのための日』であるか。誰の為の休日なのか。一周回って、こどもの日の存在意義がわからなくなった人の為に、徹底的に『こどもの日の正体』を調べ上げました

くだらない話の内容ですが、話の小ネタや微妙な豆知識として活用してください。それでは、こどもの日の正体を暴露していきます!

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こどもの日は誰の為の日?なんのための祝日?いつから始まった?

こどもの日は、1948年7月20日に国会で可決されました。翌年の1949年5月5日から始まり、現在まで祝日となっています。国民の祝日に関する法律によると『子供の人格を重んじ、子供の幸福をはかると共に、母に感謝する日』と定義されています

法案可決1948年7月20日(火)
初回の実施1949年5月5日(木)
目的【1】子供の人格を重んじる
【2】子供の幸福をはかる
【3】母に感謝する
こどもの日とは?

こどもの日の制定の目的の【3】母に感謝するという項目が、意味不明ですよね

この項目を知ると、編集部のA君のように『こどもの日の意味がわからない病』にかかりそうな内容ですよね

子供の為の日と思われがちですが、なぜか、母への感謝が含まれています。母への感謝とは『自分を生んでくれた母への感謝』、『育ててくれた感謝』、『生活を支えてくれる感謝』など、一言に感謝といっても内容は複雑です

戦後に可決された法案の為、現在と母、子供の苦労は違ったことかと思いますが、時代時代で臨機応変に対応した方が良いのでは?と疑問を持つ内容ですよね

編集部で話し合った結果、偏見のある結論を言うと『母への感謝は蛇足、不要な一文』、修正しないのですか?と疑問を持つポジションに落ち着きました

こどもの日とネーミングしているのに『母まで含むと複雑になる』のが不要だと結論付けた理由の1つです。母への感謝をする事は悪い事ではありません

こどもの日って何のための日?と子供に聞かれたときに、この内容を知っていると『説明が簡単にできない』ですし、何より『母の日が5月の第2日曜日』と、ほぼ次の週にありますよね

参考までに、母の日は国民の祝日ではなく記念日です。記念日の為、日曜日が母の日であっても、翌日の月曜日に振り替え休日になりません。祝日ほど実権のある休日ではないですが、編集部の言いたいことが下記です

名称いつから始まった?
母の日記念日制定:1947年5月10日
こどもの日祝日に制定:1949年5月5日
結論2年前に母の日が公式化されている
こどもの日と母の日はいつから?

屁理屈っぽい事を言えば、こどもの日が祝日になる2年前の1947年に、母の日が正式に記念日となっています。なぜ、2年前に公式化された記念日があるのに『母への感謝』を『こどもの日』の目的に盛り込む必要があったのか。正直、疑問だというのが『母への感謝』が不要と主張する理由になります

※母へ感謝するなという意味ではありません。重複する必要性がないという意味になります

そして何より、こどもの日に母への感謝が含まれている事を『誰が知っているのですか?』、むしろ、50年以上に続けている『こどもの日』に全く認知されていない内容なら、必要性を感じている人がいないと思われます

こどもの日はなんのために存在するの?なぜ祝日を作ったの?

こどもの日がなぜ、祝日として存在するのか。子供の人格を重んじ、子供の幸福をはかるとありますが、具体的に国から何か、こどもの日に成長や健康を願うイベント開催や、子供の幸福につながるプレゼントをもらうことはありませんよね

よく考えると、国が子供に具体的に何かをする日ではなく、親が子供の為に1日使ってお出かけしたり、端午の節句に関係する柏餅、ちまきを食べるなど!各家庭でお祝いをするのが一般的ですよね

特に国が何かするわけでもなく、祝日にするから『こどもと楽しく過ごしてね!』というのが『こどもの日』の正体です

では、なぜ、こどもの日を作ろう!という話になったのでしょうか。特に何かしないなら、国が主導で祝日にする必要性がないと思いませんか?気になったのでお調べいたしました

戦後にできた祝日ですが、戦争の頃に子供が苦労したり、怖い思いをしたから、国が親と過ごす楽しい時間を与えたのでは?と最初に、編集部は考えました。しかし、よく考えればわかるとおり、戦争で親を亡くした子供が大勢いるのに、こどもの日を作る時期としては、ベストタイミングではないですよね

西暦名称内容
1923年児童愛護デー子供の権利を要求する活動
児童愛護デー

編集部の独断と偏見の考えになりますが、大正デモクラシーの頃から続く『民間人の運動に国が屈したこと』が、こどもの日が制定された理由だと結論付けています

大正デモクラシーとは、1910年から1920年ごろが最盛期です。国、政治に対して民主主義を求める一般人の行動でしたが、シンプルに言えば、国へ反発、『公平性や生活の自由度』を求めるデモ活動だと考えるとわかりやすいです

大正デモクラシーの頃に『児童愛護デー』という子供の権利(福利)を要求する活動をしている組織が30団体以上あり、主に5月4日、5月5日頃に活発的にビラ配りや講演会を行っています

児童愛護デーに関する団体が1940年頃から『こどもの日の制定』を政府に嘆願し、最終的に『2万7000名の署名』を集め、提出しています。

つまり、結論を言うと、国からのサービス精神で『こどもの為に祝日を作ったよ!』という日ではなく、長い年月をかけたデモ活動が発端となり、こどもの日ができたというのが実態ではないでしょうか

冒頭に、こどもの日を『簡単に説明できない』と述べたのは、歴史的な経緯を知ると、安易に『こどもの幸せを願う日』として、本当に制定されたのか。疑問が残る内容だからという理由になります

こどもの日が5月5日の理由は?なぜ?誰の為の日?

こどもの日は毎年、5月5日と日付が決まっています。では、なぜ、こどもの日が5月5日になったのでしょうか。当初は端午の節句の5月5日が男の子、3月3日が女の子のお祝いの為、2つを合わせて、こどもの日を5月3日にする予定でしたが、5月3日が憲法記念日と先に決まってしまい、暫定案の5月5日が『こどもの日』と決まったからになります

由来日付備考
端午の節句5月5日男の子のお祝い
桃の節句3月3日女の子のお祝い
こどもの日の案5月3日(案)
なぜ?こどもの日は5月5日?

こどもの日は兜、こいのぼりなど。男の子のお祝いのイメージがある祝日ですよね

こどもの日は5月5日の端午の節句と同じ日ですが、男の子だけのお祝いではなく、女の子を含む『子供』が対象です。

こどもの日というネーミングだけに、男子のお祝いの端午の節句の『5月5日』の『5月』と、女子のお祝いのひな祭り、桃の節句の『3月3日』の『3』を組み合わせて、本当なら、こどもの日は5月3日になる予定でした

残念な事に、憲法記念日が5月3日となってしまったため、第二案の5月5日が、こどもの日となりました

【こどもの日】なんのための日?なぜ5月5日?子供に意味を簡単に説明できない祝日

さて、今回は『こどもの日』とは一体、なんのために存在するのか。誰の為の祝日なのかといった内容を歴史的な出来事や日本で始まった理由を徹底解説しました

子供にわかりやすく簡単に説明したい事ですが、実は、こどもの日は調べれば調べるほど、複雑な日です。こどもの日は『子供の為に過ごす日』と思って『柏餅、ちまきを食べてる人』や『GWの祝日だから子供とお出かけしよう』とシンプルに考えると、特に何の疑問もない日です

しかし、よく考えると、一周回って編集部のA君のように『子供いないけど、会社休んでもいいのですかね?』と、こどもの日の正体がわからなくなるのだと思います

こどもの日が意味がわからなくなった時や話の小ネタに、今回の内容が何かにお役に立てれば幸いです

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