ディープインパクトのラストクロップ!こんな言葉を聞いたことありませんか?
ラストクロップと言われても、何がラスト(last=最後)なの?と聞きなれない単語だと思った人向けの意味の初心者向けの解説です
ラストクロップの意味とは?
ラストクロップとは競馬用語であり、引退した馬が牡馬(オス)なら種牡馬(=産駒と呼ばれる)、牝馬(メス)なら繁殖牝馬と呼ばれ⇒子孫を残す子作りをしていた⇒死亡してしまって、もうその後は子孫がいないといった時の最後の世代の馬たちの総称です
ディープインパクトのラストクロップの馬は?
ラストクロップとは、その馬の最後の世代たちのことを意味しますが、それだけではイメージがわかない方向けに、近代競馬の父と呼ばれる有名なディープインパクトを例に。ラストクロップ達を一覧にまとめました
馬名 | セリ価格 (セレクトセール価格) |
ライトクオンタム | 一口馬主:募集案件 |
エレガントギフト | 一口馬主:募集案件 |
オープンファイア | 3億3000万 |
スイープアワーズ | 2億2000万 |
メズマライジング | 一口馬主:募集案件 |
チャンスドゥアスク | 1億3200万 |
ディープインパクトは、2019年の7月30日に死亡。この日が命日です。ディープインパクトのラストクロップは国外に6頭。日本に6頭の合計12頭です。海外の馬を省き、日本にいるラストクロップ達は、この6頭です
この6頭は母親が違いますが、すべて2020年の生まれであり、2021年からレースに出場している馬もいます。こういった最後の世代の事をラストクロップと呼ぶのです
ちなみにディープインパクトのラストクロップの中ではライトクオンタムが有力視され、シンザン記念を1着⇒G1桜花賞へ出馬です。右周りを走ってないのが気になる!と声があり不安視されますが、最後のディープの子供の中でがんばって欲しい1頭です
英語のCropの意味とは?
ココまでの説明は要するに『最後の世代・子供達=ラストクロップ』の意味とわかりますが、ラストチルドレン(Last Children)と言わない理由はなんでしょうか
理由として考えられるのは「Crop(クロップ)」の英語の使い方が関係しています
Crop(クロップ)とは英語で「農業や畜産関係の実り」や「収穫物・作物」に使われる単語です。競馬というとスポーツや勝負事なのでは?と思いがちですが、日本国内の管轄は「農林水産省」であり、畜産の部類に入るジャンルです
畜産用語にWhole Crop Silage(ホールクロップサイレージ)という『トウモロコシの栄養価の高い部分を使った飼料』があり、こういった畜産系の言葉にも使われる単語です