地震発生時の行動マニュアル!地震直後に取るべき行動・避難の優先順位はコレ!

地震発生時の行動マニュアル!地震直後に取るべき行動・避難の優先順位はコレ! 暮らし
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大きな地震がやってきたら、その時どんな行動をするべき?って考えた時、行動の優先順位がわからないと思います。特に、地震は予兆なく突然、来ますから先に頭に入れておくと、いざ!地震が来た時に「パッっと体が反応して、身を守る行動」につながります

地震発生直後に取るべき行動とは?優先順位の高い身体の箇所は?

地震発生直後に取るべき行動と正しいマニュアル

地震が発生直後、揺れてから数秒しか時間がありませんよね。この数秒間に、まずやるべきことは「身の安全を守る行動」です。しかし、身の安全と言っても、体の何処を守るべき?と、ココがわからないと話になりませんよね。身の安全を守る!どこを守るべきかの優先順位はコレです

【1】頭⇒落下物、机の角、壁に激突を回避

地震発生時で第一優先で守るべき体の場所は「頭」です。極論を言えば、手足がつぶれても生きていけるけど、頭がつぶれては生きていけないとイメージするとわかりやすいと思います

小学校の防災訓練では「机の下に隠れて、頭を守る」というのが鉄則で、昔は防災頭巾がありましたよね。人間の体の中で「頭は最優先で守るべき場所・箇所」であり、激しく頭を打撲・打撃を受け障害が残ったら治す方法も限られます。なにより頭がつぶれてしまっては生きてはいないです

地震発生時の行動マニュアル:優先順位が高い身の安全は頭を守ること
  • 机の下に隠れる意味はあるの?

机の下に隠れる必要がある理由は「立ったまま→地震の揺れで転ぶ、転倒する→机や壁に頭をぶつける」と、このリスクがあるから「机の下へ隠れる=転ばない+頭への落下物を回避すべき」と教えるのです

震度7以上が来てビルや建物ごと倒れたら、机に隠れても無駄、だから、頭を守る必要はないと考えるのは間違いです。なぜなら、落下物は「震度4からでも落下」するからです

大きな地震、東日本大震災でも100年以上前に建てられた「九段会館の天井落下」はあったけど、逆に、他の建物で天井落下や倒壊した建物は東京に、ほとんどなく、ココは日本の地震対策と耐震技術を信じるべきです

ビル・建物(多少、古くても)は倒れないけど、震度の低い地震で「上から落ちてくる電球、電灯や棚にあるモノ」が飛んできて頭にあたってケガする可能性の方がよっぽど高く、机やデスク下に隠れる意味は大きくあります

【2】手・足⇒切り傷

頭の次に守るべき箇所は「手と足」です。特に「手足の切り傷」に注意が必要です。地震発生時は「その後の避難」があり、手・足を「ガラスで切った」など、流血してしまうと動けません。

東日本大震災の時のように「電車=動かない」「タクシー=乗れない」というように徒歩しか移動手段がなくなってしまう事を想定すると、手・足の怪我は致命的。何より、血を見るとパニックになり、より状況は悪化します

特に災害時に体力・力のある男性ほど、そもそも生の血を見慣れておらず「大人の男性でも、血を見ると行動力が落ちる」と言われます。頼りになるはず男性が血を見て戦力外通告。まったく役に立たなくなるのも困りますよね

地震発生時の行動マニュアル:優先順位が高い身の安全は手足に切り傷を受けない事

地震は発生したときに、よく役所のマニュアルに「靴、スリッパを家の中で履く」と書いてありますが、家の中で靴を履く必要ある?と疑うのダメ。地震発生時は「家の中に割れたガラス、お皿」といった『手足の切り傷の原因』があり、通常、大きな地震の後には「1時間内くらいに同等の強さの2発目」が来ますよね。

要するに、すぐに逃げられる体制を整える意味でも「地震発生後はスリッパと言わず、室内でも動きやすい靴を履くべき」です。靴で汚れた場所は後で掃除すると割り切るべきです

【3】胴体、太もも、腕、腰!重いモノに挟まれない

頭、手・足の順番で次に優先して体を守るべきです。次は、箇所を具体的に決めれないですが、「胴体(手足もですが)や太もも、腕、腰」が「重いモノに挟まれない」ようにする。ココに注意する必要があります

ご家庭なら冷蔵庫、本棚。オフィスなら書類棚など。重たい棚や機材類が近くにあると倒れてきた時+挟まれてしまった時がより危険だと認識しましょう。これは重たいモノが倒れて怪我をするリスクだけでなく、挟まれた後に身動きが取れない事も危険です

  • クラッシュ症候群とは?

また、挟まれてしまうと「次の地震までに逃げる準備ができない」だけでなく、長時間体が重たいものに挟まれると「クラッシュ症候群」のリスクがあります。クラッシュ症候群とは、おおそよ2時間、重たいものに手・足、胴体が挟まれた状態が続き、血流が解放された後に「筋肉細胞が懐死する」という症状です

要するに、長い時間、重たい瓦礫(ガレキ)や本棚に挟まれ、なんとか救出できた!でも、その後は、クラッシュ症候群のリスクがあり、これらの対策としてプロの救助隊の人に力を借りるしかどうにもならない事になります

地震発生時の避難する震度はいくつから?

地震発生直後、身の安全を確認したら次はニュース、オフィシャルの情報から状況の把握をするというのが行動マニュアルとして正しく、震度はどれくらいであったか、津波が起きる可能性があるのかとお住いの地域によってココをの優先度は変わってきます

しかし、地震の場合は「震度いくつから避難するべきなのか」と、ココの基準ってあいまいですよね。震度3なら大丈夫、震度4でも別に避難は必要ないのでは?など、会社・学校にみんなでいるとそういった話題になりますよね

地震発生時の避難する震度:震度4以上、長い揺れを感じた時
  • 避難推奨の震度:震度4以上
  • 避難推奨の震度:長時間ゆっくりと揺れた場合

地震が発生した時の避難する推奨の震度は、実は日本の内閣府も発表しています。内閣府が以前出した資料には「震度4以上、もしくは、長時間の揺れを感じた場合は直ちに避難」としています

簡単に言うと、この状況であったら「避難指示を待たずに、避難しなさい」というのが日本のルール、地震発生時のマニュアルの1つだと思ってください。震度4というと、大丈夫な場合が多いと認識している方が大半ですが「地震の強さは、震度ではなく、マグニチュード」である事を忘れてはいけません

日本という国はとにかく性格的に細かく、神経質な人が多い割に決断力、判断能力はあまり高くない人が多いです。そのため「あいまいな表現が多い国」です。そんな国民性の日本の政府が珍しく「直ちに避難」と言葉を使っている以上、ココは冗談ではなく、仮に何事がなかったとしても「避難すべき境界線はココ」と考えるべき、震度4でも実は危険なリスクが多いと認識すべきです

地震発生直後の行動マニュアルは?

地震発生直後は、情報収集+避難する必要があるか。ココを検討します。しかし、どうするべきか決まらない地震直後の時は、まず、最低限、この3つだけはやっておきましょう

【1】地震発生直後:靴を履く、動きやすい靴に履き替える

大きな地震の後には、必ず2発目が来ますよね。だんだんと余震という形で弱まりますが、1発目が強ければ強いほど、避難の可能性が高まります。まずやるべきことは「避難の準備と備え」です

身を守る場所の項目で軽く説明しましたが、具体的には「室内でも靴を履く」、ヒールやパンプス系の靴は「動きやすい靴に履き替える」と移動してもOKな準備をすぐにします。スニーカーがベストかと思いますが、靴底の薄いキャンバス生地より、動き回っても疲れないタイプのスニーカーの方が良いです

【2】地震発生直後:鍵、ドアを開ける

地震の時は「トイレに隠れると安全」と昔、聞いたことがあります。4つの柱が狭い空間で支え合っているから、崩壊しにくいという理由ですが、「ドアを閉める」「鍵をかける」と地震後に閉じ込められてしまう事があり、トイレに隠れるとしても「地震の最中もドア、鍵はあけたまま」が正しいです

地震後の場合、同じ理由で「窓(施錠部分が地震でずれて、開けられない)」や「部屋のドア」が開かなくなってしまう事があるため、ドア、扉、鍵を開け、避難口を確保しておく必要があります

【3】地震発生直後:ブレーカーを落とす、火の元栓を閉める

ブレーカーを落とす、ガスの元栓を閉めるのは「二次災害=地震後の火災を防ぐ」という目的があります。ガスではなく、オール家電のマンションの場合は「ブレーカー=電気の元栓」ですので、ブレーカーを落とすと部屋の電気、キッチンのコンロは使えなくなりますが、この方法で火災を防ぎやすいと思ってくださいね

地震直後の正常性バイアスに注意!大丈夫の言葉の意味は?

地震が発生した時、オフィスや学校にいた。その後は「震度4ぐらい大丈夫だよ」という感じの言葉をよく聞きませんか?地震だけでなく、災害時に集団、グループでいる場合は「正常性バイアス」に注意が必要、場合によっては「大丈夫じゃない。その状態を正常性バイアスって言うのだよ」とはっきり説明した方が良い時の方が災害時に多いです

  • 正常性バイアスとは?
  • 大丈夫=自己防衛の心理

正常性バイアスとは、心理学用語で難しい言葉ですよね。簡単に言うと「大丈夫だから問題ないと思う心理=人間の自己防衛本能」の事です。人間は危機的状況に陥ると「集団・グループの中で5人に1人しか冷静な人はいない」という研究結果があり、ほとんどの人、2~3人が「大丈夫だよ」という言葉を使います

この理由は、人間は危機的な状況でストレス、恐怖を感じ、この状態を長く耐える事ができません。そのため、体・精神を落ち着かせるために「正常ないつもの状態だ」と自己暗示する事で、パニックや精神の崩壊を防ぐ機能が働くからです

昆虫や動物の一部は「危機的な状況→死んだふりをする」といった行動をとりますが、人間の場合は「危機的な状況→大丈夫と言う・思い込む→自己防衛」という行動をするのです

要するに「大丈夫という言葉は、みんなを勇気づけている訳でもなく、自分の精神を保つ行動」であり、大丈夫の言葉は冷静な判断に基づいてはないです。そのため、目の前の問題は何も解決しておらず、決して大丈夫な状況ではないという状態です

  • 正常性バイアスの事故事例は?
  • 約190名が避難せず、死亡

日本国内の事例ではないですが、2000年頃、海外で大規模な火事が地下鉄で発生し「死者:約190名」「怪我人:約140名」という事がありました。

この時に、地下鉄の乗客は、火災が発生しているのに「座ったまま、避難指示を待っていた」と「目の前で火が見えているのに、避難していない」というのが、この火災のポイント。これはただ茫然と見ていたわけではなく、「危機的状況=大丈夫、自分は死なないと心理が働く=逃げ遅れる」という正常性バイアスが原因で多くの死者を出した事例として有名です

  • コロナはただの風邪論
  • コレも正常性バイアスの事例の1つ

コロナ初期の頃、「コロナなんてただの風邪」「マスクする必要ない」、コロナが流行ってから「飲みにいっても大丈夫」と言っていた人が自分の周りに何人いたか(結構いましたね。10人に5,6人以上だったと思います)、思い返してみるとイメージつきやすいと思います。ただ、コロナを軽視していたとも取れますが、コレも正常性バイアス事例で、集団の中では同調性(みんなも、そう思うだろ?大丈夫だと、飲みに行こうよと、拍車をかける)があるのが、より怖い部分です

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