職場のバレンタインデーに反対!バレンタインデーを会社で廃止すべきという意見の女性が増え、バレンタインを社内で禁止する企業が増えましたよね
現在では多くの女性が会社のバレンタインに反対意見をもっており、男性社員は職場のバレンタインをいらない!会社のバレンタインは迷惑だと言います
では、なぜ?会社のバレンタインが廃止、禁止される時代になったのでしょうか
今回は、職場のバレンタインを廃止すべき論と社内規定に禁止項目を追加した結果、新たに発生したデメリットとメリットを解説します
まずは、編集部内でバレンタインは会社に必要なのか、バレンタインが禁止・廃止されるようになった時代背景とディベートした結果から説明しますね
会社のバレンタインを廃止すべき論と時代背景を徹底考察!
1990年頃は会社のバレンタインは義理チョコを贈る事が慣習となっていました。職場のバレンタインの廃止や禁止されるようになった契機となったのは、2000年以降にバレンタインのチョコがいらないと男性側から意見が表沙汰になったが始まりです
まずは、時代背景を知ると『本当にバレンタインを職場で廃止して良いのか』、また、『いつからバレンタイン禁止の風潮になったのか』や『反対意見は少数派なの?多数派なの?』といった疑問やわかると思います
時代背景 | 経緯 |
1989年 | リクルート事件の逮捕時 |
2月13日 | 東京地検特捜部が突入 |
義理チョコが大量に発見された |
2000年以前はどうだったのか。当時のバレンタインを知る人が編集部にいなかったため、昔の本から引用して、ちょっとしたバレンタインの話があったので紹介します
著者:藤原和博の『リクルートという奇跡(出版:文藝春秋)』という本に、リクルート事件の当時の様子が書かれています。リクルートとは大きな会社で、みなさん聞いたことがある会社ですよね
本の内容と事件に関係がない内容ですが、リクルート事件の逮捕時に『東京地検特捜部が2月13日に会社へ突入』した話がのっています。
事件発生は、バレンタイン前日の2月13日なのに『女性社員の机からバレンタインのチョコが大量に発見』されたと、当時のバレンタインは普通に社内でチョコを贈るのが普通であった様子が伺えます
東京地検特捜部からしたら、出てきて欲しいモノはそれじゃない!と言いたくなる内容でしょうが、ざっくり1990年頃では、女性社員がバレンタインの義理チョコを会社に持ち込むのがおかしなことでなかったと言えます
では、1990年以降の職場のバレンタイン事情を見てみましょう。編集部内で2000年頃のバレンタインがどんな感じであったを知る年齢の方にお聞きしました
時代背景 | 経緯 |
2000年頃 | 【男性】 バレンタインをいらない論があった |
2000年頃 | 【女性】 だったら義理チョコをあげない論があった |
【理由1】 | 意見の衝突がそもそも存在した |
【理由2】 | 【ネット社会の普及】 意見を見かけるようになった |
バレンタイン廃止の時代背景の経緯をまとめると、『男性:バレンタインをいらない論』と『だったら義理チョコをあげない論』の2つの議論が衝突した時期があったという事です
当時はまだまだ『もてない男性の僻みでしょ?』や『何、強がっているの?素直にありがとうと言えよ!』という軽い男女の押し問答があった程度だったとの事です
簡潔に言うと、もともと会社以外のバレンタインですら『女性:義理チョコがめんどくさい』、『男性:義理チョコはいらない』と意見が潜在的にあったけど、公にでるような話題ではなかったものが表沙汰になりはじめた!という時代背景があります
この2つの男女の意見の違いは『会社内の話ではなく、バレンタインそのものがいらない』という思いが1995年以降、インターネットの普及により『よく見かける内容』になったと言います
なるほど!そもそも少数派だけど、バレンタイン不要論が潜在的にあったと考えるとわかりやすいです。それが、パソコン、スマホで『みんなの意見が話題』となると『バレンタインは廃止すべきでは?』と思い始めておかしくないですよね
2000年頃の段階では、まだ『職場のバレンタイン禁止令と廃止すべき論』は少数派であったというのが結論です
職場のバレンタイン禁止令はいつから?廃止!禁止される理由を考察!
2バレンタインがいらないという男性とバレンタインがめんどくさいという女性が潜在的に存在した事がインターネットの普及により、徐々に不満の声が浸透したのが歴史的な経緯です
では、その後。2000年以降のバレンタインに何が起きたのでしょうか。現在では職場のバレンタインは非常識とまでは言わないとしても、一般的な会社が容認する事は良識とは言えない状況ですよね
時代背景 | 経緯 |
2000年頃 | 企業のコンプライアンス強化 |
2004年 | 【粉飾決算】ライブドア事件 |
2005年 | 【粉飾決算】カネボウ |
こちらの表が、2000年以降に大きなニュースとなった粉飾決算の事件です
企業のコンプライアンス強化が叫ばれるようになったのが丁度、2000年頃からであり、その後に注目となる事件が上記以外にも目立ちます
時代の流れで『外部に対して事件や問題を起こしたくない姿勢の会社』が増加する事になります。
虚礼廃止 | 経緯 |
2010年頃 | 【取引先】 年賀状の廃止 |
2015年頃 | 虚礼廃止が本格化 |
2018年頃 | 【社内・社外】 お歳暮・お中元の禁止 |
その結果、社内では『コンプライアンス重視』に力を入れる企業が増えます。『取引先へのお歳暮やお中元が賄賂になる可能性:有』と考えるようになり『社内・社外を問わず、贈り物を禁止』するようになります
会社がバレンタインを廃止、禁止するようになったのは『2015年頃から本格化』したと言えます
簡潔にいうと、虚礼廃止という言葉になり『形だけの贈り物はリスクがあるから廃止』するようになったと考えると、なぜ、職場がバレンタインを廃止すべきなのかがわかりやすい内容です
ここ迄の内容が職場のバレンタインの廃止と禁止令発動までの時代背景の話になります。次は、バレンタインを廃止するメリットとデメリットを説明します
職場のバレンタインの廃止・禁止のメリットとデメリットは?
職場のバレンタインを廃止、禁止をしてメリットとデメリットは何が考えられるのか。結論を述べると、バレンタインを廃止するとメリットの方が大きいです
時代背景からバレンタイン文化を社内に残すと『虚礼廃止の流れに逆らうこと』になり、逆らって痛い目をみるくらいなら廃止した方が無難であると言えます
西暦 | 職場のバレンタインは? |
2015年以前 | なし(約35%) |
2020年頃 | なし(約60%) |
直近 | なし(約70%) |
社内のバレンタイン禁止はありか、なしか。どんな印象をもつのかを上記にまとめました
各種過去のアンケート結果を参考に、大きく数字を四捨五入した『職場のバレンタインの賛成と反対の意見』の推移になります
2015年頃までは、3~4割の人が会社のバレンタインに反対という意見が増え、2020年以降は半数以上の割合になり、現在では『もう何年も会社のバレンタインはない』という会社ばかりになってきています
バレンタイン | 異議ありの意見 |
反対意見【1】 | 【金銭的負担】 男性が多い職場は女性の負担が大きい |
反対意見【2】 | 【不公平な評価】 上司:贈り物が不公平な評価につながる |
職場のバレンタイン反対に多い意見を上記にまとめました
【反対意見:1】金銭的負担
世間的に男女平等、公平な扱いになったとは言え、もともと女性が少ない業種の職場の方が中小企業に多いですよね
2、3人の女性がいる職場や部署で10人の男性に義理チョコを配ると1人500円予算で『5000円』になります。彼氏に贈るバレンタインの本命チョコの値段の相場が『3000円~5000円のご時世』に、ばらまきチョコや義理チョコに5000円をかけるのは、女子にとって経済的負担が大きいと言えます
【反対意見:2】不公平な評価
2015年以降の虚礼廃止、年々何かと厳しくなるコンプライアスにより『部下からの贈り物』は不透明な人事評価につながるとして、バレンタインを禁止するようになりました
確かにね。普段のお礼として贈り物をした女性がミスしても怒られなかったり、逆に、人事評価が上がってしまうのなら『バレンタインがない方が公平性がある』と言えますよね
バレンタイン反対の意見を見ると、デメリットしかあるように思えない内容になっています
会社にとって『誰得なの?』と思ってします内容であり、また、個人とっても同様で『感謝されない形式的な習慣』になってしまっているのなら、義理チョコを贈る事が嫌な行事としか思えません
バレンタイン | 【そもそも論】 |
中間の意見【1】 | バレンタインと恋愛があるの? |
職場のバレンタインは会社にとってデメリットしかない案件と言えますが、反対でも賛成でもない意見があります
中間の意見としては『バレンタインと恋愛が関係あるの?』と、そもそもバレンタインを恋愛イベントとして考えていない人がふつふつと増えています
年配層の方にとっては『バレンタイン=女性が告白する日』と恋愛イベントにとらえる傾向がありますが、現在では『女子高生のバレンタイン=女子友達とチョコを交換する日』であり、社会人女性となると『自分へのご褒美のチョコを買う日』というくらいの位置づけです
職場のバレンタインがありか、なしかを言えば、会社のバレンタインはない方がいい。だけど、意見が1週回って『恋愛イベントでないなら、仲の良い女性社員同士のチョコの交換会くらい許したら?』と『賛成でも反対でもない中間』の意見を見ると、なんとなく、みなさん心の中にあるような感触がしますね
職場・会社のバレンタインの時代背景と廃止・禁止理由、みんなどう思っているの?という情報は以上になります
簡潔に言えば、会社のバレンタインは廃止すべきというのが結論になりますが、状況によって限定的に贈っても良い事例を会社が提示すべきなのかもしれません