野生のサルの活動範囲が広がり、市街地や人里付近で猿による被害が多発するようになってきました
以前は、猿に遭遇するとスピリチャル的には「猿は神の使い、生活が活発化→大きな変化がる」とされ、人生に新しい出来事が起こり幸運だと言われました
現実は、猿による被害は年間15億円以上と農作物に大きな被害を出しています
また、作物だけでなく猿の集団を威嚇→活発化した猿に襲われ、50人以上の負傷者がでたニュースもあるほど、猿は人間にとって敵視する相手になってきています
猿は今まで見かけなかった地域で目撃情報も増えており、野生のサルと市街地で遭遇したなど
こういった事例がありますので「もしも、猿に遭遇した時の安全マニュアル+対策」と全国の野生のサルの生息地情報、猿の基本的な生態系と特徴を詳しく解説します。何かのお役にたてると嬉しいです!
日本に生息する猿の種類!地域別の野生のサルはコレ!
生息地 | 種類 |
北海道 | 目撃情報:無 |
本州 (青森県、下北半島以下) | ニホンザル |
九州・四国 | ニホンザル |
屋久島 | ヤクシマザル |
種子島 | 全滅(1960年代) |
沖縄 | 目撃情報:無 |
主に日本には、屋久島のヤクザル(ヤクシマザル)を除けば、日本猿(ニホンザル)1種類に限定され、一般的に『野生の猿』と呼ばれるのは、この猿たちです
北海道・沖縄に野生の猿の目撃情報はありませんが、全国40都道府県以上で被害があり、日本全国、どこでも猿と遭遇する可能性があります
猿の体の大きさは、45~60cmほどと体長は小さいですが、「素早く動く」+「群れで活動」と、数とスピードの優位性は人間より猿になります。
また、ジャンプ力も高く、垂直飛びで4m飛ぶことができ、屋根の上を走って移動するといった行動ができ、遭遇してしまったら人間1人で対処するのは困難な存在です
野生の猿が出没する時期!目撃情報とピークの活発的な活動時期は?
基本的に野生の猿の目撃が多いのは、毎年4月~11月の前半頃まで時期です。猿は冬眠をしない生き物ですが、冬のように寒くなると群れで身を寄せて体を温めている、夏のように人間が育てた野菜を奪うのではなく、山・森にある木の皮・冬芽を食べて生活をします
その為、12月以降の目撃情報は減り温かくなる4月の時期まで山でひっそりしているが一般的な生態系です
出没時期 | 目撃情報 | 対応方法 |
1月~3月 | 稀 | ひっそり身を寄せて山で暮らす |
4月~5月 | 少々 | 出産時期:出産後、活動開始 |
6月~9月 | 多数 | 6月~9月がピーク |
10月~12月 | 徐々に減少 | 11月10頃より目撃情報:減 |
野生の猿は、4月頃から目撃情報が増えます。理由の1つがこの時期が猿の出産時期で、約3年に1匹の割合で子供を産みます。子供が生まれた以外では、猿は肉食動物ではなく、草食動物に近い雑食です
野生の猿の主な食べ物、エサは木の葉、花、植物の種、果物など、これらは4月後半から育つものです
また、野生の猿は10~15年は軽く生きる存在であり、学習能力が高く、人里に「5月後半~8月の夏野菜と言った美味しい食べ物」がある事を知っています
野生の猿は夜行性ではなく!昼間の日中に活動する
猿以外の日本によくいるイノシシ、鹿はもともと昼間の時間に活動していましたが、人間の生活様式に合わせ、夜行性になってきています
しかし、猿は猪とちがって人間に対抗する知恵や高い場所に登る、素早く逃げるなど。人と遭遇しても、滅多に遭遇しない猿は、昼間に活動をします
4月以降、冬までの期間の昼間の18:00頃の時間帯までなら、野生の猿を目撃する可能性ありと考えて問題ないです
さて、ココまでに日本には日本猿の1種類だよ。日本猿は春から秋にかけて活発的に活動するようになる=遭遇すると説明しました。次は、もしも、猿に遭遇した時の対処法と安全マニュアルです
野生の猿は人間を襲うの?行動範囲と群れの数は?
まずは、野生の猿が人間を襲うのか、ココが気になると思います。猿は肉食動物ではありませんので、人間を食べるために捕獲する→襲うっといった行動は事例としてないです
しかし、猿は群れで活動する生き物。通常、3~4匹の群れで行動します。この群れの中には「1匹:体の大きい猿」と言ったボス的なポジションにいるのが、猿の親です
子供だけで活動しているパターンもありますが、その場合でも、近くに親がいる事が多く、油断はできません
【猿の行動範囲】
目撃場所から30平方メートル以内
猿の行動範囲は、30平方キロメートルと言われます。30平方キロメートルってどれくらい?とイメージ付かないと思います。
30平方キロメートルは、東京ドームで例えると30個分、目撃場所から半径約450mの範囲内です
【猿の群れの数】
1匹みたら10匹:最大100匹の群れ
一般的に人里や市街地で目撃された時は、3~4匹で行動しています。猿は子猿+親(特にメス)、大人になったオスは単独行動もするなど、群れや行動パターンは複数です
1匹、猿を発見したら近くに数匹いる、住処には合計10匹ほどいると考えるのが先決で、この群れのグループは最大で100匹程度の規模までなると研究報告があります
しかし、この猿の行動範囲は少し疑問に思う距離で、よく言われる30平方キロメートル以内よりも、もっと遠い距離まで移動している事例があるため、あくまで目安です。倍の半径1km以内くらいで考えるのが無難かと思います
野生の猿に遭遇!出会った時の対処法マニュアル4選+過去の事故事例!
基本マニュアル | 対応方法 |
徒歩の場合【1】 | 目を合わせず、後退する |
徒歩の場合【2】 | 大声を出さない=威嚇しない |
徒歩の場合【3】 | 道具で応戦しない=威嚇しない |
徒歩の場合【4】 | エサになる物を外に置かない |
【多発事例】 | 攻撃する→襲われる |
猿と遭遇した時のマニュアルは、どこの市区町村でも基本的に同じ。まとめると、目を合わせない、目を合わせたまま、静かに立ち去る、威嚇しない、エサになる物を外に置かないのが基本です
動物は基本、目を合わせた後に「目をそらす=戦闘開始の合図」ですから、目が合ってしまった時は、そのまま、ゆっくり後ろに下がりながら逃げるが正解。猿は威嚇すると襲ってくる事があるので、大声やモノを振り回す、道具(長い棒やクワまど)で応戦するのはNGとされます
猿と遭遇したときに怪我をする多発事例が人間から攻撃することです。特に、猿は群れで行動している時は、子猿と親が一緒にいる、このパターンに対しての攻撃が危険です
私的な経験ですが、傘を持っていたので、コチラが傘で身構えたら、猛スピードで突進、私の目の前まで来ると、かなり怖い思いをしたことがあります
道沿いで出くわした時だけでなく、屋根にのぼった猿も同様、屋根の上からでも普通に突撃してきます。子猿を連れた群れは「子猿が避難するまで、大きな猿が私を威嚇→襲撃」と、あと少しで怪我をするところでしたので、絶対に攻撃はダメです
基本マニュアル | 対応方法 |
車の場合【1】 | 止まる、猿が道を渡るまで待つ |
車の場合【2】 | クラクションを鳴らさない |
車の場合【3】 | 止まる、静かに徐行する |
車に乗っている時に、猿に遭遇してしまった時、多くの役所のマニュアルには上記の3つの記載があります。
野生の猿は徒歩の場合でも同様、人間を発見すると「基本、子供を逃がす→その場で止まって、親が怖い顔をする」、こんな行動が多いです
車の場合、すぐに移動したいからといって「クラクション=猿への威嚇=攻撃対象になる可能性:大」です
基本的に、猿に遭遇してしまった時は威嚇せず、静かに逃げる、立ち去るのを待つのが正解と考えて良いかと思います
追い払いたい時は、猿対策として「猿が嫌いなモノを置く」や「猿対策グッツ」といった防戦、守りの戦略の方がケガもなく安心な事が多いです
さて、野生の猿に遭遇・出会った時のマニュアルから猿の生態系を説明しました。猿の事を詳しくしたい方向けに、猿とはどんな動物か、もう少し詳しく解説してますのでこちらも何かのご参考にしていただければと思います