あさりがジャリジャリして、あさりの味噌汁づくりが苦手な方向けに、砂が混ざらない!あさりの味噌汁の基本の作り方を紹介します。
アサリの下処理の砂抜き、塩抜き(塩加減の調整)を初心者がはじめてやってもできるように、簡単な方法を盛り込んだ作り方になります
【下処理】あさりの砂抜きと塩抜きの簡単な方法とは?
あさりの味噌汁のレシピは、砂抜き後のアサリを用意と料理本やネットに必ず書いてありますよね。自分流で、なんとなく、あさりの砂抜きをする事が失敗の原因になります
あさりの砂抜きは、あさりが海で生活する海水に近い塩分濃度(3%前後)の塩水で砂抜きする必要があります
経験上の話になります、スーパーのあさりを砂抜きしないと15匹に1匹くらい『ジャリっと砂』が混ざっています。スーパーのアサリも、砂抜きは不要ではなく、むしろ、必要な事になります
あさり | 塩分濃度 | 砂抜き時間 |
潮干狩りのあさり | 3%前後 | 6時間 |
スーパーのあさり | 3%前後 | 2時間 |
スーパーで買ったアサリは『2~3時間』、潮干狩りで捕獲したアサリは『6時間』が砂抜き時間の目安になります
【1】金属トレイ:重ねずにアサリを並べる
重ねて並べると下に敷かれた貝が、上に積んだ貝が吐き出した『砂』を吸い込みます。砂がジャリジャリ混ざらないように、横に、あさりを並べましょう
【2】塩分濃度3%の塩水を入れる
【3】アルミホイル、新聞紙:暗くする
アサリが砂抜きをしやすいように、アルミホイル、新聞紙、布巾等を金属トレイの上にかぶせます
【4】所定の時間を待つ
【5】水からザルにあげてる
【6】30分:ザルの上に置き塩を抜く
水からザルにあげて30分ほど待ちましょう。あさりが持つ塩分が抜け、塩抜きができます
上記の【1】~【6】が基本の『あさりの砂抜きのやり方』になります。手順通りやったら『あさりの下処理』は完了です
塩水を分量通りに作る自信がない方や、お急ぎで砂抜きしたい人は、『時短:あさりの50度洗い』と『簡単:ペットボトル500mlの砂抜き』をご参考にしてください
50度のお湯を、あさりにかけると10分の短時間で砂抜きができます。分量は『ペットボトル500ml』と『蓋』で塩の量を測ると分量を間違えません
あさりの味噌汁の基本レシピ!定番の作り方は『昆布出汁』と『味噌』
味噌汁の定番の作り方は、鰹出汁と味噌ですが、あさりの味噌汁は、海の食材をセットにした昆布出汁と味噌が基本のレシピなります
あさり:300g(殻付き)に、味噌が大さじ3、出汁の分量:水700mlに昆布2枚(5cm角)が3人前の黄金比率の割合です。失敗なしのアサリの味噌汁の味になります
材料 | 3人前 | 2人前 | 3人前 |
あさり(殻付き) | 300g | 200g | 100g |
小ねぎ | 1本半 | 1本 | 1/2本 |
★味噌 | 大さじ3 | 大さじ2 | 大さじ1 |
☆昆布(5cm角) | 2枚 | 1枚 | 1/2枚 |
☆水 | 700cc | 500cc | 300cc |
【あさりの味噌汁の基本の作り方】
【1】小ねぎ:5mm幅に小口切りにする
【2】あさり(砂抜き後):こすり洗いをする
砂抜き後(塩抜きを含む)のアサリを流水で『こすり洗い』をします。貝殻に汚れとぬるぬる箇所をきれいに流します
【3】鍋:☆水と昆布、あさりを入れる
鍋に『☆水』と『昆布(5cm角)』を分量通りに入れます
アサリを入れるタイミングにちょっとしたコツがあります。
沸騰前の段階、水から、あさりを入れます。あさりは、沸騰したお湯ではなく、水から煮ると旨味エキスがたっぷり出ます
【4】鍋:中火⇒弱火(3分)
中火で煮だてたら弱火にします。弱火にしてと3分ほどで、あさりがパカっと開きます。貝が開いたらアクを取りましょう
【5】鍋:☆昆布を取り出す
鍋が沸騰したら、昆布を取り出します。昆布を味噌汁から取り出すタイミングは『あさりが開いた時』が頃合いです
【6】味噌:火を止めて味噌を加える
火を止めてから、おたまに味噌を入れ、味噌を溶きます。
【7】完成
最後に軽く温めたら、あさりの味噌汁が出来上がります。あさりの味噌汁を器に入れたら『薬味:小ねぎ』を盛りつけましょう
上記の【1】~【7】が、あさりの味噌汁の基本の作り方になります
あさりの砂抜きと下処理に困った方も、味付けに自信のない人のどちらも満足する好評の作り方です。是非、美味しいアサリの味噌汁を作ってくださいね
※冷凍アサリの場合※
冷凍あさりを水から煮ると開かない貝があります。冷凍あさりは『高温で加熱』する事で貝柱が凝縮して貝が開きます。そのため、冷凍アサリは『水からではなく、沸騰したタイミング』で鍋に入れましょう(詳細と理由は次項目で解説)
あさりが開かない!あさりを入れるタイミングは水から?お湯から?
あさりの味噌汁を作る時、あさりは水から煮るのか。沸騰したお湯の時に鍋に入れるのが正しいのか。料理本を見ると『お湯になってから、アサリを入れる』と書いてあります
なぜ?水からとお湯からの作り方があるのか。生きたアサリ(潮干狩りのアサリ)は、水の時からアサリを煮た方がたくさん旨味成分が出ますが、冷凍アサリは低温から煮ると貝が開かない問題に遭遇します
冷凍あさりは『高温で一気に加熱』すると貝柱がキュっとなり、貝がパカっと開くという仕組みです
簡潔に言うと、生きたアサリは水から煮た方が良く、冷凍あさりは沸騰したお湯から煮るのが正解の作り方になります
もう少し、あさりの貝が開かない原因を探りたい方は『あさりが開かない原因』を拝見してください
【定番】あさりの味噌汁に合う具材は?具だくさんレシピを紹介!
あさりの味噌汁に定番の具なら、季節によってはワカメが味噌汁におすすめの具材です
アサリが大量に採れる3月後半から6月は、実はワカメが旬の時期です。生わかめとアサリの海コラボは素敵な組み合わせの味噌汁の具、旨味アップにつながる食材です。簡単に家にある『乾燥わかめ』を一緒に煮ても美味しいでよ
【変わり種】あさりの味噌汁の変わり種は『八丁味噌』と『白味噌の貝汁』
あさりの味噌汁の変わり種は、八丁味噌を使った赤だしです。八丁味噌とは、あさりがたくさんいる愛知県の名物の味噌になります
八丁味噌の濃い目の味と、あさりの海のエキスがぐっと来る味がとても美味しいです。八丁味噌は愛知県岡崎市八丁町のカクキュー、もしくは、同じ八丁町の『まるや八丁味噌』が、赤だしを作る時のおすすめの味噌になります
あさりの赤だしは、小葱より『三つ葉』、シャキシャキする『水菜』を味噌汁の具にすると相性抜群です。機会があったら、是非、八丁味噌で、あさりの味噌汁を作ってみてください
あさりの味噌汁の変わり種と言えば、赤だし以外は『山口県の貝汁』が有名です
山口県小野田市のドライブインみちしおにある『貝汁は具沢山』な事が名物となっています。山口では、あさりの味噌汁を『白味噌』をベースの出汁として、あさりの数が1人前で『30個』と通常の3倍の量がはいっています
1人30個のアサリとまでは言わなくても、ちょっと多めの『あさり』と白味噌で、貝汁を作ってみてはいかがでしょうか
【調味料別】あさりの味噌汁の基本の作り方から人気レシピを紹介!
あさりの味噌汁は、様々な出汁と味噌を組み合わせると作り方が豊富にあります。合わせ調味料の割合や2人前から3、4人分の『あさりの味噌汁』の人気レシピを紹介します
あさりの味噌汁に定番の調味料は、ほんだしを加えて簡単に出汁ができます。基本の王道な『あさりの味噌汁』なら、ほんだしを使って作ってみましょう
あさりの味噌汁が余ったら?日持ちは?食中毒防止に冷蔵・冷凍保存!
あさりの味噌汁が余ったら、どのくらい日持ちするのか。常温の鍋ごと保管は食べる前に再加熱が必要です。冷蔵庫の保管は、2日以内が日持ちする目安になります
あさりの味噌汁は具が貝類の為、1日に1回、再加熱をして食べる前にも沸騰させて温める必要があります
保存方法 | 賞味期限 | 備考 |
常温保管 | 当日中 | 再加熱:必要 |
冷蔵庫保管 | 2日以内 | 1日回の定期加熱:必要 微妙:電子レンジの温め直し |
冷凍保存 | 2週間 | 冷凍用密封袋 |
あさりの味噌汁は、電子レンジで温め直しがNGではないですが、再加熱は鍋を使って火を通しましょう。
味噌汁の保管は常温を避け、次の日や翌日に食べるとしても、一旦は冷蔵庫に保管しましょう。長期保存の冷凍保存は、タッパーより冷凍用密封袋の方が日持ちします
今回は、あさりの味噌汁の基本の作り方を『アサリの下処理』と『砂抜き』の段階から説明しました
あさりの味噌汁を食べると砂が混ざってジャリジャリする。砂抜きがギャンブルになって毎回、失敗してないかドキドキする心配がなくなるように、失敗しない砂抜きのテクニックと簡単な方法から紹介しました
味噌汁の味付けは、鰹出汁を使うのが定番ですが、あさりの味噌汁の出汁は『昆布から出汁を取る』のが基本レシピになります。紹介したレシピと作り方を手順通りに実行するだけで、失敗なく、美味しいアサリの味噌汁が出来上がります
もうアサリがジャリジャリしなくない人、毎度毎度、あさりの砂抜きに失敗するだよね!と解決策をお探しの方にピッタリの作り方になります